風に舞いあがるビニールシート の商品レビュー
タイトルが印象的
第135回『直木賞』受賞。 6つの短篇に出てくる人たちは、皆、大切なもの・・・何よりも守りたいものを持ってしまった人間だ。 不器用で不恰好な生き方を貫く先に見えるもの・・・それは、お金でも名誉でもない。
abtm
初めて読んだ森絵都さんの作品。 6つの物語を集めた短編集だった… 初めて読む作家さんの作品は、 短編集を選ばない事にしてます。 消化不良気味になるので… 最初の2篇はまさに消化不良… この作家さんはもう読まないと思った。 3〜5篇は引き込まれました。 最後の1篇は好きじゃな...
初めて読んだ森絵都さんの作品。 6つの物語を集めた短編集だった… 初めて読む作家さんの作品は、 短編集を選ばない事にしてます。 消化不良気味になるので… 最初の2篇はまさに消化不良… この作家さんはもう読まないと思った。 3〜5篇は引き込まれました。 最後の1篇は好きじゃない。 もう1作品、 読んでみようと思います。
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2024年9月26日、読了。 知らない場所の知らない喫茶店で読書をして過ごす休日キャンペーンとして 私が初めて鶴見に行ったとき、そこで初めて入ったカフェで第1章を読み切ってから、いっきに世界観に引き込まれた。 短編集なので読みやすい。 第3章 守護神は社会人大学生の話で、主人公...
2024年9月26日、読了。 知らない場所の知らない喫茶店で読書をして過ごす休日キャンペーンとして 私が初めて鶴見に行ったとき、そこで初めて入ったカフェで第1章を読み切ってから、いっきに世界観に引き込まれた。 短編集なので読みやすい。 第3章 守護神は社会人大学生の話で、主人公のがんばりにパワーをもらえる。がんばりたいときにもう一度読みたい。 タイトルは最後のお話。 できれば各章ずつ、特に最後の章はいっきに読みたかった。
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森絵都さん3冊目。いや2冊目だ。2冊目だと思って読んだのは1冊目の再読だった。途中で既視感に“もしや”と思ったら1年前に読んでいたという情けない状況だった。 この本は6つの短編集。前2章は少し面倒くさかった。自分に興味のない話題で展開する話だったから。 3章で少し面白いと思...
森絵都さん3冊目。いや2冊目だ。2冊目だと思って読んだのは1冊目の再読だった。途中で既視感に“もしや”と思ったら1年前に読んでいたという情けない状況だった。 この本は6つの短編集。前2章は少し面倒くさかった。自分に興味のない話題で展開する話だったから。 3章で少し面白いと思い。この作者のうまさを感じた。そして後半3章は圧倒された。 「ジェネレーションX」は前半イラつく内容ながらだんだんと引き込まれ、訳が分かってくるにつれてすっかり話の中に入り込んでしまった。主人公の経歴が出来過ぎていて少し鼻白むけれど、まそれでも読み終わると余韻が残り、その余韻を楽しむために次の章を読むのがためらわれた。 そして最後のこの本の表題にもなった「風に舞あがるビニールシート」もいい話だった。最後の主人公の決断に拍手喝采! 紛争最中にある危険地帯に赴いていく主人公の夫君。主人公は平和で仲睦まじく暮らす生活を望む。誰だってそうだ。でも、訴える彼女を置いて彼はまた出かけてゆく。 日本人は平和ボケしてしまい、世界で困窮している人たちの実情に目を向けず、耳を傾けないでいる。そんな私たちにそれでいいの?と問題を投げかけているのかもしれない。 前三章はしんどかったけれど、それでもよく調べているなぁと感心することしきりではありました。あらためて素晴らしい作家さんです。ハイ。 えっ?直木賞受賞なんだ。
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どの短編も好き。とても深い味わいがする。どの主人公の経歴とも自分は違うはずなのに、物凄く元気づけられて励まされた気がする。それが滋味となって深い味わいがするんだと思う。全部の短編が優勝 あと個人的にタイトルも秀逸。どの話にもこれ以上ないという名前を与えられてよかったね
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カラフルがどんぴしゃ世代で、中学生の頃にカラフルを読んだきりのかなり久しぶりの森絵都先生です 何かを愛する気持ちを題材にした短編集 何かを、物を、人を愛する気持ちは全て本気で、本物 見返りがあるかどうかは関係がないし、他人から見たらなんて下らないのだろうとおもうのかもしれない ...
カラフルがどんぴしゃ世代で、中学生の頃にカラフルを読んだきりのかなり久しぶりの森絵都先生です 何かを愛する気持ちを題材にした短編集 何かを、物を、人を愛する気持ちは全て本気で、本物 見返りがあるかどうかは関係がないし、他人から見たらなんて下らないのだろうとおもうのかもしれない 向いている方向がみんな違うけど、それでもこの気持ちは本物 表題の話は人と人が、愛し愛されること、愛されることを拒否すること愛されることが叶わないこと、表裏一体で、実に近しいものだと思わされました 普通であることの平和が、ビニールシートに例えられている表現も好きでした
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今までの森絵都さんの感じとは一変して、、 専門的要素が多く、分かりにくかったかな。 短編で専門的なので???って思っているうちに 結末来てるって感じでした、、
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『器を探して』 憧れてたはずの人から逆に、あなたについていけるか不安だよ…と言われてしまいはっとするくらい真っ直ぐで本気度が強すぎる主人公に共感、というかなんというか。 『犬の散歩』 “午後三時。傾きだした陽が分刻みで万物の色を移ろわせていくその時間帯” なんて綺麗な文章。なん...
『器を探して』 憧れてたはずの人から逆に、あなたについていけるか不安だよ…と言われてしまいはっとするくらい真っ直ぐで本気度が強すぎる主人公に共感、というかなんというか。 『犬の散歩』 “午後三時。傾きだした陽が分刻みで万物の色を移ろわせていくその時間帯” なんて綺麗な文章。なんて綺麗な描写。 『守護神』 これ大好き! 『鐘の音』 『ジェネレーションX』 『風に舞いあがるビニールシート』 愛する人と結ばれたのにどうしようもなくて別れることになってしまったとき、、、 エドの「悲しくない悲しくない」とワニ人形と共に言うシーン、悲しかったよー
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
6編の短編からなる短編集。最初の「器を探して」「犬の散歩」を呼んだ後、「風に舞いあがるビニールシート」までとばしてしまった(正直あまり刺さらなかったので)。 ただ、「風に舞いあがるビニールシート」には考えさせられた。難民問題に向き合う夫とその夫を心配し、2人で平和に暮らしたいと願う妻。 『私は富める国に生まれた大多数の人たちと同様、貧しい国の惨状から目を背けているだけだ。』 『ああ、やはりこの国は平和でいい。平和ボケ万歳だ、望むところだ。平和ボケは美しい。ボケでもなんでもすばらしい。どうかこの美しさが、すばらしさが永久に続きますように。』 日本で暮らしている自分も当然「富める国に生まれた大多数の人」。教科書やテレビなんかでは見るけど、本当は見ようともしていない貧しい国の惨状。そんな平和ボケしたすばらしい世界…。 最後の最後で、妻は夫が死んだアフガンへ行きたいと志願する。夫の人格を形成した幼少期の環境や、それを知らずにおり、死後に知った妻にどんな心情の変化があったのか、思わず考えてしまう。 想像以上に惨い苦しい世界があることを知った上で、日本にいる私たちはしっかりと平和ボケして、平和ボケした世界をちゃんと「すばらしい」って言っていかなきゃいけないな、と思った。
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久しぶりの森絵都さん。宇宙のみなしご以来、約一ヶ月ぶりです。久しぶりに読んだことない森絵都さんの本を見つけたのでついつい吸い込まれるように手に取っていました。 風に舞い上がるビニールシートというタイトルも気になりました。読んでみると六編の短編集でそれぞれの世界観どれも良いもので面...
久しぶりの森絵都さん。宇宙のみなしご以来、約一ヶ月ぶりです。久しぶりに読んだことない森絵都さんの本を見つけたのでついつい吸い込まれるように手に取っていました。 風に舞い上がるビニールシートというタイトルも気になりました。読んでみると六編の短編集でそれぞれの世界観どれも良いもので面白かった。
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