自壊する帝国 の商品レビュー
おもしろい! この人はすごいなー。 批判的な人もいるけど、佐藤優という人が 情報分析官として一流だってことには変わりないと思う。 前半部分がロシアに留学している気分にさせた。 ロシアのエリートはあんな感じなのか・・
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いったい何本のVODKAを飲んだんだろう。 VODKAで作る人脈があれよあれよというままに重要人物につながっていく。爽快。 ロシア人はVODKAを飲んで、へべれけになったところで相手の人格を把握するそうな、なんとなく分かる気がする。 崩壊間際のソ連の裏事情が分かりやすく書かれてい...
いったい何本のVODKAを飲んだんだろう。 VODKAで作る人脈があれよあれよというままに重要人物につながっていく。爽快。 ロシア人はVODKAを飲んで、へべれけになったところで相手の人格を把握するそうな、なんとなく分かる気がする。 崩壊間際のソ連の裏事情が分かりやすく書かれているが、それ以上にロシア人の理解にはもってこい。 アントニオ猪木も活躍してる、やっぱりカリスマだね。
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国の歴史や思想、政治についてまったくといっていいほど知識がなかったが、 面白く読めた。映画や小説のステレオタイプのソ連、KGB像が見事に否定されました。 他の視点からソ連とその崩壊を記した書籍が読みたくなりました。
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ソ連が崩壊していく様を克明にレポート。 80年代終わりから90年代初頭。 ソ連国内のインテリ層、共産党員らがどのように考え活動していたか、実際に体験した作者ならではの話は迫力があった。 また、多彩な人脈の情報網を構築していく様子もこの話の軸になっているので、本当のインテリ...
ソ連が崩壊していく様を克明にレポート。 80年代終わりから90年代初頭。 ソ連国内のインテリ層、共産党員らがどのように考え活動していたか、実際に体験した作者ならではの話は迫力があった。 また、多彩な人脈の情報網を構築していく様子もこの話の軸になっているので、本当のインテリジェンスの世界が垣間見えておもしろかった。 色んな人が、体制を守ろうとしたり、壊そうとしたりと画策するが、そんなものを飲み込んでタイトル通り「自壊」という大きな潮流がソ連を飲み込んでいったように思う。 ソ連の風俗もところどころに紹介されていて、あまりの日本とのギャップにも驚かされた。 少ない情報、逆に膨大な情報から、真実を見極めるテクニック。やその時々で求められる機転の利いた対策。 見習いたいな。 そして何より世界を相手にするには、確固としたイデオロギーが必要なんやろなー。
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ロシア崩壊を体験した外交官の視点で、実際に政治へかかわった人物らを軸にした回顧録。キリスト教徒である著者の素地が、人脈形成や思考過程の構築に、重要な要素として成立した。イデオロギー転換が宗教感とも折り重なる。信仰への視点がロシアの理解には必要と思った。ロシア正教会での黒司祭と城司...
ロシア崩壊を体験した外交官の視点で、実際に政治へかかわった人物らを軸にした回顧録。キリスト教徒である著者の素地が、人脈形成や思考過程の構築に、重要な要素として成立した。イデオロギー転換が宗教感とも折り重なる。信仰への視点がロシアの理解には必要と思った。ロシア正教会での黒司祭と城司祭の記載と、続く信仰関係の対話描写が、とても興味深かった。小説のように骨太なドキュメント。
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USSRの崩壊を肌で感じた外交官ならではの詳細なドキュメント。 改革派、守旧派、様々な派閥に人脈を形成 している。ウオトカに強いから成せた偉業だと思う。 豊富な人脈のおかげで、USSRの崩壊を多角的に描写できている。 どちらが良くて、どちらが悪いのではなく、信念を貫く人こそが素晴...
USSRの崩壊を肌で感じた外交官ならではの詳細なドキュメント。 改革派、守旧派、様々な派閥に人脈を形成 している。ウオトカに強いから成せた偉業だと思う。 豊富な人脈のおかげで、USSRの崩壊を多角的に描写できている。 どちらが良くて、どちらが悪いのではなく、信念を貫く人こそが素晴らしいと思う。信念を方便としている君たちに喝だ、このやろー 2007/11/15
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(2008/3/16読了)普段1冊1時間の新書ばっか読んでるので、読み応えありました…。5時間かかった。いずれの道も、その道のプロの話はどっしり重みがあります。我が身では絶対体験できないことを知るのも面白いし、作者独自の社会構造への洞察も面白い。ソ連が崩壊するってすごい歴史の現場...
(2008/3/16読了)普段1冊1時間の新書ばっか読んでるので、読み応えありました…。5時間かかった。いずれの道も、その道のプロの話はどっしり重みがあります。我が身では絶対体験できないことを知るのも面白いし、作者独自の社会構造への洞察も面白い。ソ連が崩壊するってすごい歴史の現場だと改めて思う。
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『”ほんもの”とはどういう意味だ。』 『言っていることとやっていることが分離していないという意味だ。それから約束を守るということだ。』 『私が執拗にイエス・キリストとカール・マルクスを追い続けるのも、貨幣の呪縛から開放されるためにはこの二人の言説をきちんと押さえておく必要があ...
『”ほんもの”とはどういう意味だ。』 『言っていることとやっていることが分離していないという意味だ。それから約束を守るということだ。』 『私が執拗にイエス・キリストとカール・マルクスを追い続けるのも、貨幣の呪縛から開放されるためにはこの二人の言説をきちんと押さえておく必要があると考えるからだ。』
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逮捕された外交官が書いた自叙伝。ソ連が崩壊していく様子を日本の外交官からの視点で描いたもの。面白い。
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とっくにマルクス主義など信じられなくなっていた末期のソ連で、民族や宗教、そして要人個人のそれぞれの人間性を縫い合わせるように外交を編んでいく記録。国の内外ともにあまりに知らない(知らされない)ことが多いのに驚く。
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