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人事考課と多面評価の実務 の商品レビュー

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2012/03/25

人事考課とは、上司が部下を評価することである。 評価基準は透明性と納得性のあるものが求められる。 「新製品の開発に尽力し業績向上に貢献したか」のような曖昧で複数の要素を混在させた基準では正しく判断ができない。例えば、新製品の開発に関連した評価であるなら、特許出願件数として評価する...

人事考課とは、上司が部下を評価することである。 評価基準は透明性と納得性のあるものが求められる。 「新製品の開発に尽力し業績向上に貢献したか」のような曖昧で複数の要素を混在させた基準では正しく判断ができない。例えば、新製品の開発に関連した評価であるなら、特許出願件数として評価する方法がある。業績向上に関しては、個人のスキルを評価する考課制度とは切り離して議論するべきである。 多面評価として、上司だけでなく、同僚や部下、取引先や関係者に対して評価してもらう手法があるが、給与に影響させるべきではないとしている。あくまで、個人の能力向上に貢献するために、「評価してもらう」に留めるべきだと。 人事課の人間だけでなく、人事考課を受けている従業員、人事考課を受けるだけでなく、部下を考課する立場にあるマネージャーも読む価値のある一冊。 余談: 人事考課により、号棒が双六のように進むシステムがある。例えば、公務員の号棒制だ。 秀なら6号棒、優なら5号棒。普なら4号棒、、のように。そのシステムだと、圧倒的に優秀な人間でも、平凡な人間の1.5倍の速さでしか進まないだろう。 時間が経つにつれ、優秀な人材はその双六遊びから降りて、本当に評価される組織に転職していき、その双六にあった人材だけが残るようになり、見かけ上はうまく回ってる制度になるのだろう。

Posted byブクログ