古代史謎解き紀行(2) の商品レビュー

関裕二【著】

2017/11/07

出雲の神話はそもそも日本書紀を編纂した藤原氏が、自身が担ぐ天皇家の正統性を担保するために都合よく創作したもので、巨大な出雲国の存在自体を否定する説がかつては有力だったらしい。本書はその説に対する反論で、出雲国が確かに存在し、かつヤマト建国にどのように関与したのかをいろいろな証拠をもって証明していく内容です。

そもそもの既存説の存在さえ知らなかったのですが、各地に残る神社の名前や祭神を分析する内容に、遠い太古に想いを馳せる楽しい時間を過ごすことができました。
いつかゆっくり出雲を旅したいです。