岸辺のアルバム の商品レビュー
きっと今ならありふれたお話。 一見普通に見える平和な家族。でも実はバラバラ。 家族がどんどん崩壊していく様子は、ちょっと怖い。 崩壊した家族が絆を取り戻していくところは、読んでいて嬉しくなった。 すごくいいタイトルだと思う。
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昭和52年にTBSで放映された連続テレビドラマの原作だそうで、この作品は日本のホームドラマに革命を起こし、『岸辺のアルバム』以前以後、とまで言われるようになったそうな。 作品そのものが事件だった、と巻末の解説で奥田英朗さんがおっしゃっています。 絵空事のテレビに、初めて生身の人間...
昭和52年にTBSで放映された連続テレビドラマの原作だそうで、この作品は日本のホームドラマに革命を起こし、『岸辺のアルバム』以前以後、とまで言われるようになったそうな。 作品そのものが事件だった、と巻末の解説で奥田英朗さんがおっしゃっています。 絵空事のテレビに、初めて生身の人間のリアリティ、つまり陰気臭さを持ち込み、市井の人々のままならない日常を彼らと同じ目線で描いたというわけです。 どこにでもいそうな四人家族の、危うい平和と各人の孤独、子供たちが大人になる過程での苦悩、家族が崩壊していく様がリアルに描かれ、ぐいぐい引きこまれてしまいました。 ドラマも見てみたいけど、DVD化はされていないみたい(-.-;) この作品でデビューした国広富之さんは、ゴールデンアロー新人賞等を受賞したそうです。
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昭和52年にTBSで放映されたテレビドラマの原作。 夫の帰りはいつも夜中、休日はゴロゴロしている。会社も危うい状況だ。 浮気をする妻、尾行する息子、外国人に遊ばれる姉。 当時の時代背景、学生の悩み、妻の悩み、姉の悩み、家族を支える父の悩み、当たり前の日々がどんなに素晴ら...
昭和52年にTBSで放映されたテレビドラマの原作。 夫の帰りはいつも夜中、休日はゴロゴロしている。会社も危うい状況だ。 浮気をする妻、尾行する息子、外国人に遊ばれる姉。 当時の時代背景、学生の悩み、妻の悩み、姉の悩み、家族を支える父の悩み、当たり前の日々がどんなに素晴らしいか、その当たり前の生活にどれだけ危険が潜んでいるか考えさせられました。 家族を見つめなおすことが出来る一冊。 解説は奥田英朗さん!
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怒涛の展開。 当時、どこにでもあった中流家庭。読む間、「まさかそんなこと」なんて言いながら、その実疑念が止まなかったりして。
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内容はドロドロです。家庭崩壊のお話。 文章がストレートで、そのあまりの率直さにシリアスな場面でも笑いが込み上げます!
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