「個」を見つめるダイアローグ の商品レビュー
たんに多数決で決めることではなくて、ちゃんとチェック機能が働いて初めて民主主義といえるんだよね。一つ一つチェックしていくには、相当労力もかかるし、そういう意味では、民主主義というのは効率が悪いものともいえるけど、今の日本の状況だと、その効率を考える以前の問題かもしれない。(p.1...
たんに多数決で決めることではなくて、ちゃんとチェック機能が働いて初めて民主主義といえるんだよね。一つ一つチェックしていくには、相当労力もかかるし、そういう意味では、民主主義というのは効率が悪いものともいえるけど、今の日本の状況だと、その効率を考える以前の問題かもしれない。(p.118) むかしの子供みたいに、テレビも何もない時代ならわからないかもしれないけど、今は、アフリカで飢餓や病気で子供が次々に死んでいるとか、イラクが今どうなっているか、だいたいわかってるんだよね。だから、校長が「人間の命は重い」とか言っても、心の底で「なに言ってんだろ?」と思ってるはず。しかも問題なのは、その校長が、言葉として、ただ言いさえすれば子供に通じると思っていること。そこに、子供に対するリスペクトはない。子供というのは、そういうことにすごく敏感だよ。(p.134) 結局、ネゴシエーションというのは駆け引きだから、自分がフレームワークを考えて、相手にそれを突きつけるわけじゃない。でも、日本人は一からフレームワークを考えて駆け引きするより、既に決まった考え方のなかで交渉するのが得意なんだよ。(p.163)
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軽妙なトークがおもしろい。内容は中道よりのリベラルで問題提起そのものはありますが、あくまで読んだ人がそのことをどう思うかという感じまとまっています。 現在の日本の中で少しでも外を見るために「個」を見つめ直してみては?
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主張している内容として特に新しいものは内容に思えるが、自分と他者の関わりについて改めて考えるきっかけになった。
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●村上龍と伊藤穣一の対談本。 日本をちょっと悲観的に見ているので『国家の品格』あたりを見た後見る前に読むとちょっとちょうどいいかも。
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村上龍と伊藤穰一の対談集。 今の日本の様々な問題を多岐に渡って議論している。 しかし、文字にして読むと、上からの立場から論じているみたいで、微妙。 ポッドキャスティングででも配信してればいいのに
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インターネット、ブログ、メディア、政治、経済、教育、国際、戦争、と、期待にたがわず広範で示唆に富んだ内容。ウェブ進化論で言われている「オープンソース現象」、すなわち生きるモチベーションとか、楽しさを感じることとか、の話に特にシンパシー感じました。
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