さくら草 の商品レビュー
ジュニアブランドを巡る殺人事件を描くミステリ。ブランドというのは何なのか、ということについても非常に考えさせられる作品だったな。ブランドというものに対して真剣に取り組む人とそうでない人との差は実に顕著。ブランド尽くしの「烏合の衆」ってのは皮肉だなあ。 犯人もわりと手掛かりは出なが...
ジュニアブランドを巡る殺人事件を描くミステリ。ブランドというのは何なのか、ということについても非常に考えさせられる作品だったな。ブランドというものに対して真剣に取り組む人とそうでない人との差は実に顕著。ブランド尽くしの「烏合の衆」ってのは皮肉だなあ。 犯人もわりと手掛かりは出ながらも、なかなか見当が付かなかった方かも。動機はありがち、というか単純かもしれないけれど、手口についての謎には納得。
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「プリムローズ」を纏う少女。ジュニアブランドを巡る事件。 意外っていうなら犯人この人じゃないの?…という予想がみごとに外れた。 面白かったです。わりと長めですがさくさくと。
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さくら草というフェミニンな響きと装丁。しかし内容は、それと真逆な、なかなかエグイ物語で驚いた。 しかも、永井するみ作品読むのは2作目だが、最初に読んだのが『カカオ80%の夏』というライトミステリだったので、余計ギャップが激しかったのかもしれない。 ローティーンに絶大な人気を...
さくら草というフェミニンな響きと装丁。しかし内容は、それと真逆な、なかなかエグイ物語で驚いた。 しかも、永井するみ作品読むのは2作目だが、最初に読んだのが『カカオ80%の夏』というライトミステリだったので、余計ギャップが激しかったのかもしれない。 ローティーンに絶大な人気を誇るブランド・プリムローズ。上品で知的なデザイン、子供服と思えない上質な素材から高価でありながら、少女たちそしてその母親から支持されている。ある日、ラブホテルの駐車場で少女の他殺体が見つかる。その少女が全身プリムローズの服を着ていたことからマスコミも騒ぎ出す・・。彼女はプリムローズの服のために援助交際していたのか? プリムローズの敏腕ゼネラルマネージャー・晶子、親娘でプリムローズの熱狂的なファンだった母親・栞 、事件を捜査する女性刑事・理恵 。主に3人の女性を軸に描かれている。 事件によって翻弄される3人の内面を映し出しながら物語は進み、そして再び、事件が起こる。 次の事件が起こるかもしれないという緊迫感があり、語り手の視点が変わることで、物語が複雑になっていくので謎解きの面白さが最後まで味わえた。 それにしても、ローティーンの少女たちを歪んだ性の対象として見る目が 吐き気がするほどおぞましかった。 また作中娘を亡くした母親の哀しみを通り越した狂気が、切なすぎて胸が痛んだ。 そういう意味で、現実に目を投じてみるとありえそうな事に思えて、娘を持つ親として震撼させられた。
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少女たちから絶大な支持を受けるジュニアブランド・プリムローズ。その服を着た少女たちが次々と殺害された。ブランドを守ろうとするマネージャー、事件を追う刑事、今はもうこの世にいない娘のためにプリムローズの服を買い続ける母親。物語はそれぞれ別々の立場にある女たちの視点で語られる。 真相...
少女たちから絶大な支持を受けるジュニアブランド・プリムローズ。その服を着た少女たちが次々と殺害された。ブランドを守ろうとするマネージャー、事件を追う刑事、今はもうこの世にいない娘のためにプリムローズの服を買い続ける母親。物語はそれぞれ別々の立場にある女たちの視点で語られる。 真相がイマイチ納得いかなかったものの、そこまでの物語はお気に入り。
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プリムローズ殺人事件。 高級子供服ブランドの服を着た少女が、殺されてゆく。 ブランドを守りたい、グランドマネージャー、 事件を追う女性刑事たち、女性たちが奔走する。 やや、だらだらと長かったが 最後が少し淋しい。。 大人の恋愛って、複雑だし 守りたいものの呆気なさが、印象深い。
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アパレル業界が舞台。自分では関わらない仕事の話というのは興味深いです。企業としての在り方や、ブランドに対する少女たちの気持ちなど、物語としては面白かったのですが、事件としては……う〜ん、もうちょっと伏線とかがあるとよかったかと。(2008.08.29読了)
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プリムローズというブランドの洋服を着た少女たちの連続殺人事件。 娘の死を信じられずにシーズンごとの洋服を買い続ける母、ブランドイメージを守り続けようとするゼネラルマネージャー晶子、案外したたかだったデザイナーの桜子。 事件を追う理恵と俵坂の2人もいいコンビだ。 いろい...
プリムローズというブランドの洋服を着た少女たちの連続殺人事件。 娘の死を信じられずにシーズンごとの洋服を買い続ける母、ブランドイメージを守り続けようとするゼネラルマネージャー晶子、案外したたかだったデザイナーの桜子。 事件を追う理恵と俵坂の2人もいいコンビだ。 いろいろな箇所で立ち止まって考えるところがあるミステリーだった。 作成日時 2007年03月27日 04:35
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プリムローズ殺人事件―殺害された少女たちが身にまとっていたのは、ロー ティーンに絶大な人気を誇るジュニアブランド、プリムローズの服だった。 清純で高級感のあるデザインは、プリムローズを身につけた少女の写真を 売買する男たちをも生み出す。亡くなった少女たちに果たして何が?ブラ...
プリムローズ殺人事件―殺害された少女たちが身にまとっていたのは、ロー ティーンに絶大な人気を誇るジュニアブランド、プリムローズの服だった。 清純で高級感のあるデザインは、プリムローズを身につけた少女の写真を 売買する男たちをも生み出す。亡くなった少女たちに果たして何が?ブランド を守ろうとするゼネラルマネージャー、女性刑事、そして少女の母親、事件 に揺り動かされる女たちを描く、著者渾身の長編ミステリ。
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クライムノベルズの中では女性らしくて、表現や出てくる世界も綺麗で好きですが、今回のは犯人が・・・。ちょっとこれはないだろって感じでした。
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小説。ジュニア向けのファッションブランド、プリムローズを巡る連続殺人事件ミステリー。プリムローズのこだわりや描写が繊細かつ丁寧で、架空のブランドなのにすごく興味を引かれる。いろんな母と娘のパターンに、社会背景も交えて考えさせられる。最初はみんな点だった人たちが、徐々に線として繋が...
小説。ジュニア向けのファッションブランド、プリムローズを巡る連続殺人事件ミステリー。プリムローズのこだわりや描写が繊細かつ丁寧で、架空のブランドなのにすごく興味を引かれる。いろんな母と娘のパターンに、社会背景も交えて考えさせられる。最初はみんな点だった人たちが、徐々に線として繋がり始めて物語はクライマックスに。小説らしくない終わり方がシビアで印象に残る。
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