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革命か反抗か の商品レビュー

3.8

15件のお客様レビュー

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革命って覆すこと。反…

革命って覆すこと。反抗は受け容れないこと。似たようで、ふたつは全然違う。どちらの説得力がより強いのかは、明らか。

文庫OFF

カミュとサルトルの有…

カミュとサルトルの有名な論争。でも、内容はあまり生産的なものではない。カミュと革命の問題に興味がある人は読んでも良いかも。

文庫OFF

2020/11/26

高校生の時に英語の課題で読んで「英語にも実存文学にも」挫折したきっかけとなった作品. 読み返してみたら「理屈っぽいおじさんたちの小難しい鍔迫り合い」か,コレ⁈ ってなった途端面白くなってしまった. 理路整然とカミュの矛盾点をつく(まぁ,一部を取り上げた揚げ足取りとも言える)サルト...

高校生の時に英語の課題で読んで「英語にも実存文学にも」挫折したきっかけとなった作品. 読み返してみたら「理屈っぽいおじさんたちの小難しい鍔迫り合い」か,コレ⁈ ってなった途端面白くなってしまった. 理路整然とカミュの矛盾点をつく(まぁ,一部を取り上げた揚げ足取りとも言える)サルトルとジャンソンに対し,「殴ったな?誰にも打たれた事ないんだぞ〜僕ちゃんを殴ったな〜っ!」って感情的に反論するカミュ…まぁ,ざっくり言うとそんな感想. とりあえず,読むの,疲れた. 純粋にそれぞれの作品を「小説として」読んだ方がいいな,コレ. …口直しにヘッセでも読み直そう…

Posted byブクログ

2020/09/27

革命か反抗か―カミュ・サルトル論争 (和書)2012年05月05日 20:57 1969 新潮社 カミュ, 佐藤 朔 最近、実存主義というものを勉強しようと思い、取り合わせが興味深く感じたので手にとってみました。 この本の内容とはあまり関係ないけれど、読んでいて創作意欲とい...

革命か反抗か―カミュ・サルトル論争 (和書)2012年05月05日 20:57 1969 新潮社 カミュ, 佐藤 朔 最近、実存主義というものを勉強しようと思い、取り合わせが興味深く感じたので手にとってみました。 この本の内容とはあまり関係ないけれど、読んでいて創作意欲というものについて感じるところがあった。

Posted byブクログ

2018/11/24

われわれは歴史をたえずつくるが、歴史もまたわれわれをつくる。そしてわれわれが歴史によって、しばしば「つくりなおされる」危険は重大である。 反抗的人間を読んでないから、ほとんど意味がわからん。しかし、シーシュポスの神話は僕の最重要本。サルトルは、存在は本質に先立つ、くらいしか知ら...

われわれは歴史をたえずつくるが、歴史もまたわれわれをつくる。そしてわれわれが歴史によって、しばしば「つくりなおされる」危険は重大である。 反抗的人間を読んでないから、ほとんど意味がわからん。しかし、シーシュポスの神話は僕の最重要本。サルトルは、存在は本質に先立つ、くらいしか知らないから、嘔吐と存在と無は読みたいなぁ

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2016/01/06

(2015.12.26読了)(2015.12.23借入) 副題「カミュ=サルトル論争」 サルトル関連の本を読んでいるついでに、薄そうだったので手を出しました。 カミュが1951年に出版した長編評論『反抗的人間』をめぐる論争の本です。 『反抗的人間』についての批評をフランシス・ジャ...

(2015.12.26読了)(2015.12.23借入) 副題「カミュ=サルトル論争」 サルトル関連の本を読んでいるついでに、薄そうだったので手を出しました。 カミュが1951年に出版した長編評論『反抗的人間』をめぐる論争の本です。 『反抗的人間』についての批評をフランシス・ジャンソンさんが、『現代』に書いたら、それに対して、カミュが反論してきたので、サルトルとジャンソンさんがそれに答えているものを、一冊にまとめたものです。 『反抗的人間』を読んでから読むべき本なのかもしれませんが、『反抗的人間』を読んでからこの本を読んでも、わからなさ加減は、変わらないだろうと思います。 「異邦人」「シジフォスの神話」「ペスト」にも言及されていますが、そちらの方は、ずいぶん前に読んでいるので、雰囲気はわかります。 何が問題になっているかは、あとがきに訳者がわかりやすく書いていますので、助かりました。 「この論争の中心は、歴史をどういうふうに解釈し、これに参加するか問うか、参加するとすればどういう態度をとるべきかという点にある。」(171頁) 「『反抗的人間』は、カミュの反共産主義の立場をはっきりうち出したものである。」(172頁) 「カミュの言う反抗的人間は、いかなる場合でも人間性を尊重し、人間の尊厳を失わずに、許される限りの自由と幸福を手に入れようと努力する。」(173頁) 【目次】 アルベール・カミュあるいは反抗心(フランシス・ジャンソン)1952年5月 『現代』の編集長への手紙(アルベール・カミュ)1952年8月 アルベール・カミュに答える(ジャン・ポール・サルトル)1952年8月 遠慮なく言えば…(フランシス・ジャンソン)1952年8月 あとがき ●マルクスのことば(108頁) 「<歴史>はなにもしない……すべてなすのは人間であり、現実の、生きた人であり、<歴史>は、固有の目的を追求する人間の活動性にすぎない」 ●革命(130頁) カミュよ、革命というものは、人間によって、人間としての存在する権利をかちとろうと努力する普通人によって、成しとげられるものであり、ことに彼らによって成しとげられるものである。 ☆関連図書(既読) 「異邦人」カミュ著・窪田啓作訳、新潮文庫、1954.09.30 「シジフォスの神話」カミュ著・矢内原伊作訳、新潮文庫、1954.11.15 「ペスト」カミュ著・宮崎嶺雄訳、新潮文庫、1969.10.30 「実存主義とは何か」サルトル著・伊吹武彦訳、人文書院、1955.07.30 「水いらず」サルトル著・伊吹武彦訳、新潮文庫、1971.01.25 「悪魔と神」サルトル著・生島遼一訳、新潮文庫、1971.12.25 「サルトル」海老坂武著、岩波新書、2005.05.20 「サルトル『実存主義とは何か』」海老坂武著、NHK出版、2015.11.01 (2016年1月6日・記) (「BOOK」データベースより)amazon 歴史を絶対視するマルクス主義を批判し、暴力革命を否定し、人間性を侵すすべてのものに“ノン”と言い続けることを説いたカミュ。彼の長編評論『反抗的人間』の発表をきっかけにして起きたサルトルとの激しい論争を全文収録。カミュ、サルトル二人の思想の相違点を知るとともに、現代における人間の尊厳、自由について考えさせる必読の書。ほかにF・ジャンソンの二論文を収める。

Posted byブクログ

2012/05/03

アルベール・カミュの「反抗的人間」を 「現代」という雑誌(ジャン・ポール・サルトル)で フランシス・ジャンソンが批判したことに端を発した、 「カミュ=サルトル論争」を収録した本。 ものすごく高度なんだけれど、 所詮は口喧嘩でしかないという印象。 サルトル側が革命に身...

アルベール・カミュの「反抗的人間」を 「現代」という雑誌(ジャン・ポール・サルトル)で フランシス・ジャンソンが批判したことに端を発した、 「カミュ=サルトル論争」を収録した本。 ものすごく高度なんだけれど、 所詮は口喧嘩でしかないという印象。 サルトル側が革命に身を投じないカミュをフルボッコにしていて、 ちょっとカミュが可哀そうでなんか見てらんない。 いや、読んでらんない。 結局、 カミュもそこに乗っかって罵声を浴びせているので、 まぁどっちもどっちです。 カミュがハブられた瞬間、 という歴史的な意義は高いのだろうけれど、 それだけ。 勝者であるサルトルもその後、 構造主義のレヴィ・ストロースにばっさり。 なんかサルトルは、 今の橋下徹大阪市長みたいだなぁ。 ということで、 どちらも罵り合いはやめましょうよ。

Posted byブクログ

2011/08/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

高校生の頃、サルトルゼミで、サルトルを読んでいました。ちょっとした解説や批評、文学以外はちんぷんかんぷんでした。この本を読んで、カミュに興味をもち、カミュの本もたくさん読みました。そういうきっかけを与えてくれた本なので、感謝しています。 論争の表面的な言葉は、原文によらないとニュアンスが伝わらないと諦めているので、特に気にはなりませんでした。 この本を読んで、カミュが好きになったことを記録します。それまでは異邦人しか読んだ事が無く、どう理解したらいいか分からずに、好きとも嫌いとも言えませんでした。本書を読んだ後、カミュの出ている翻訳はかたっぱしから読みました。

Posted byブクログ

2011/05/08

ケンカをしたいだけなんだろう。知識人の痴話喧嘩。資本と社会、貴族意識に揺らぐフランスで、頭はいいが、どちらも正解と言い難い論者二人の話し合い。多分現代ならどうでもいいこともあるでしょう。アカデミーなサルトルの勝ちなのかな。

Posted byブクログ

2010/08/15

すべての革命は人間を神格化しようとつとめて、真の革命を裏切ることを証明すようとするのだ。ところでヘーゲルの弁証法は人間の国と神の国が一致する次期を最高の総合としている。だからスターリンはヘーゲルの精神的な子孫の一人となり、コミュニスムは本質的に人間と神を等しくさせ、地球を持って、...

すべての革命は人間を神格化しようとつとめて、真の革命を裏切ることを証明すようとするのだ。ところでヘーゲルの弁証法は人間の国と神の国が一致する次期を最高の総合としている。だからスターリンはヘーゲルの精神的な子孫の一人となり、コミュニスムは本質的に人間と神を等しくさせ、地球を持って、人間が神となる王国とし、最後に人間の宗教をつくる途方もない企てとなる。 カミュの超越的原理はと、いったいなんであろうか? 革命的な企ての中心で、反抗がイキイキと保たれるなら、その正統性の根源である一種の絶対的要求と、いらいらした寛大さを表明しつづけるながら、反抗は革命的な企ての健全性にかならず貢献するだろう。 結局マルキシズムだけが革命的となるだろう。なぜならマルキシズムだけが今日革命運動において、軍事力と警察力を持っているからだ。 ロシア革命までは自己の生活が脅かされていると感じるのはプロレタリアだけだった。ところが今は同じ脅威がブルジョアジーの上にものしかかりはじめた。これまで世界の中で働いてた暴力は一方的だった。

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