製品開発力と事業構想力 の商品レビュー
ハーバードビジネスレビューの論文集。オープンイノベーションや戦略的パートナーシップなど、よくある話が多いのだが、6章:CAIと8章:成功の悪魔の2つは非常に参考になった。 複数の著作の寄せ集めであるので統一感や深みはないのだが、一つのテーマについて幅広い見方を提供してくれる利点が...
ハーバードビジネスレビューの論文集。オープンイノベーションや戦略的パートナーシップなど、よくある話が多いのだが、6章:CAIと8章:成功の悪魔の2つは非常に参考になった。 複数の著作の寄せ集めであるので統一感や深みはないのだが、一つのテーマについて幅広い見方を提供してくれる利点がある。CAIと成功のジレンマについて、もっと詳しく調べてみたいと思えたのは収穫。
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本日ご紹介する本は、 利益の出る新製品・新事業を つくり出すための方法論について 書かれています。 しかも、大企業向けの内容というよりは、 他者との関係をうまく生かし、 いかに、限られたリソースの中で ビジネスモデルや新製品を開発していくか といった、 むしろ、我々のような中...
本日ご紹介する本は、 利益の出る新製品・新事業を つくり出すための方法論について 書かれています。 しかも、大企業向けの内容というよりは、 他者との関係をうまく生かし、 いかに、限られたリソースの中で ビジネスモデルや新製品を開発していくか といった、 むしろ、我々のような中小企業にも 参考になる内容でした。 内容としては、 イノベーションの重要性が まず論じられていて、 そして、そのための取り組みについて、 効率良く実行していくための 社内でのやりかた、他社との関係作り について、論じられています。 イノベーションの重要性については 「アイデアやイノベーションが最も貴重な通貨である」 とあります。 利益を生み出す源泉は、アイデアやイノベーションであり、 これが無い商品やサービスは必ず価格競争に陥り 利益を生み出すことが困難になります。 イノベーションを実行していくための 取り組みについては、いろいろな観点から 解説されていましたが、 私が目にとまったのは 「R&Dを顧客に転嫁する事業モデル」 製品開発に時間がかかってしまう大きな 原因の一つは、「ニーズ情報は顧客にあり ソリューションはメーカーにある」ことです。 顧客ニーズをうまく吸い上げ、 それを適切に製品にフィードバックしていく作業に 先入観、失敗、後戻りなど、 膨大なコストがかかってしまいます。 アイデアと基本的なツールを顧客に提供し、 顧客がその、顧客にあった製品開発をする ようなビジネスモデルを作り上げれば 製品に仕上げるまでの膨大なコストが 分散され、効率的な開発が可能になります。 これはひとつの例であり、 その他にもいろいろな手法が 実際の企業事例を取り上げながら 紹介されています。 ぜひ、読んでみてください。 ◆本から得た気づき◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 最大の顧客を引き付ける価格帯を知る なぜイノベーションが必要なのかを、公にし、メリットを説明し、自社はどう対応するのかを明確にする アイデアやイノベーションが最も貴重な通貨である アイデアはテストできる形のものにする必要がある イノベーションを創造する能力こそ、「将来の競争優位と収益を確保するうえで欠かせない」 アイデアの輸出と輸入=自社の最大の強みを明らかにする イノベーションの結果がでるのは先で、しかも確実ではないが、イノベーション政策を安定させることは可能 顧客は自分が何を望んでいるのか、完全に伝えることができないことはよくある 製品開発に時間がかかるのは、ニーズ情報は顧客にあり、ソリューション情報はメーカーにあるから ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆目次◆ 第1章 新商品戦略:バリューチェーンの選択 第2章 イノベーションの潜在価値を評価する法 第3章 イノベーション・ファクトリー:知を創発する組織への転換 第4章 オープンマーケット・イノベーション 第5章 埋もれた技術の市場化戦略 第6章 R&Dを顧客に転嫁する事業モデル 第7章 破壊的イノベーションを事業化させる法 第8章 成功の悪魔 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆マインドマップ◆ http://image01.wiki.livedoor.jp/f/2/fujiit0202/fcae952f8bf0271c.png
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HBR編集で、「製品開発力と事業構想力」というテーマで複数の研究者の論文を集めたものです。 基本的には、イノベーションをどのように起こしていき、商品化につなげるのかということが書かれています。今流行のオープンイノベーションなどもいくつかで共通するテーマになっています。 短...
HBR編集で、「製品開発力と事業構想力」というテーマで複数の研究者の論文を集めたものです。 基本的には、イノベーションをどのように起こしていき、商品化につなげるのかということが書かれています。今流行のオープンイノベーションなどもいくつかで共通するテーマになっています。 短い論文を集めたものなので、単発の印象が強いです。定期購読をして広く最新動向をチェックするのでなければ、単独の著者がきちんとそれなりの構想で書いた本の方がやはりよいですね。
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これを読めば製品開発はバッチリ!ってことはありませんが、無駄撃ちは多少減るでしょう.とはいえチャレンジしなくちゃね...
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