陽気なギャングの日常と襲撃 の商品レビュー

伊坂幸太郎【著】

人間ウソ発見器の成瀬…

[文庫ＯＦＦ]

人間ウソ発見器の成瀬は、部下の大久保とともに刃物男騒動に遭遇する。 演説の達人の響野は、常連客の藤井がいう「幻の女」を追う。 体内時計の持ち主の雪子は、派遣先の同僚の謎の招待券の真相を探る。 天才スリの久遠は、殴打される中年男と出会い彼に付き纏う。 ４人がちょっとした事件に関与し、各人それぞれが活躍する。 そしてお決まりの銀行強盗の最中に、成瀬は大久保の彼女を見かける。 彼女は社長令嬢で、誘拐されていると見当をつけたギャングたちは…。 荒唐無

「陽気なギャングが地…

[文庫ＯＦＦ]

「陽気なギャングが地球を回す」の続編です。 相変わらず軽いノリで楽しく読めちゃいます。 と、同時に作者の綿密に計算されたストーリにも感心させられます。 個人的には大ほら吹きの響野が好きです。 意味あるようで無意味な発言に失笑の嵐でした。 なのに、奥さんが美人なのが羨ましい(笑) くぅ～。

楽しい

[abtm]

「あの」天才強盗？４人組が帰ってきた！それぞれが遭遇する４つの事件。実は全部が繋がっていて……？物語が溶け合う快楽、４人の会話と相変わらずのノリに頬がゆるむ。楽しい本を読みたい人にオススメです。

2025/01/16

本が苦手な人にこそこのシリーズを読んでほしい。
気づかない間にどんどん読み進んでいるし、本を読む楽しさ、物語の楽しさみたいなものが詰まってると思います。

2024/05/28

あの四人組が帰ってきた！
と、いうわけで、嘘がわかる成瀬、演説の達人響野、スリの天才久遠、絶対的な体内時計足の持ち主雪子。
4人の別々の物語が一つにつながっていく。

そもそもバラバラな物語。なぜかと言うと、作者も「今回の続編は当初、四人の銀行強盗を中心に、毎回主人公を変え、短編の作品を書いてみよう、ということではじまり、全部で八つほど『小説NON』に掲載する予定でした。」と言っているように、短編から始まったそうで。
その後、単純に八つの短編を並べることに疑問を抱きはじめてしまい、最初の四つの短編については、独立した短編ではなく、長編の第一章として組み込み、第二章以降は書き下ろしとして、構成されている。

全然関係ないストーリーを最後に一つにまとめると言う少々力技を使っているので、なかなか全貌が掴めないが、それこそ井坂ワールド。
うまいことまとまってます。

登場人物が多くてなかなか複雑。
あれ？この人誰だっけ？という感じにならないように、一気読みがおすすめ。
シリーズ物なので、やっぱり4人組に愛着があると、贔屓目に見ちゃう。
なかなか入り組んだストーリーなので、読み応えあります。

2024/05/12

伊坂作品の中でも陽気なギャングシリーズは、特に各キャラの個性が立っていて、掛け合いも面白いと思う。

予想打にしない突飛な展開が待ち受けるのも読んでいて「ここからどうなるの？」と続きが気になった。こういうところは、伊坂さん特有の持ち味だと思う。

そして、最後の鬼怒川が麻薬に厳しい国に送り出されるのは、思わず吹き出してしまった。

2023/12/23

終わり方がすごい好きだった。
このシリーズの作品は毎回終わり方という終盤が面白すぎる。最後の数ページを読むためにそれ以外を読んでいるという感じ。
今回は雪子にスポットライトが当たる箇所が少なかったと思った。

2022/12/21

変わった能力を持った銀行強盗がおりなす物語。
「陽気なギャングが地球を回す」の続編。
推理、サスペンス、コメディが渾然一体となった感じだろうか。
物語はテンポ良く進むのでとても読みやすい。
私は続編と知らずに読んでしまったのできっと面白さが半減している。
それでも楽しく読めた。
前作を読んだ人におすすめです。

2022/10/15

ギャングシリーズ第二弾。一章の短編がお互いに絡み合いつつも、それ以降の章にもしっかりと効いてくる伏線の妙はさすが伊坂作品！今回も楽しく読みました♪

2022/07/31

陽気なギャングシリーズ②

第一章は主人公4人それぞれの短編集。
第二章以降は4人が銀行強盗を起こした後、誘拐事件に関わっていく話。
第一章の短編集もそれぞれしっかり読み応えあるんだけど、それが第二章以降にも繋がっていくのがまた面白い。
あぁあの話がここに繋がるのか！という爽快感。
そして相変わらずテンポの良い会話、疾走感のあるストーリーが良い。