知恵の樹 の商品レビュー
グレゴリー・ベイトソンの「精神の生態学」を生物学の方面から解釈しなおしたような感じ。サイバネティクスの系譜。
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西垣通の「基礎情報学」の中心的な概念だったオートポイエーシス理論がよくわからなかったので、それならと読んでみた。 で、読んだ結果は、わかったようなわからないような。自律的な個体として自ら環境との境界を作り出していく…というようなイメージだろうか。そうした個体がそれぞれ相互作用で...
西垣通の「基礎情報学」の中心的な概念だったオートポイエーシス理論がよくわからなかったので、それならと読んでみた。 で、読んだ結果は、わかったようなわからないような。自律的な個体として自ら環境との境界を作り出していく…というようなイメージだろうか。そうした個体がそれぞれ相互作用で大きなレベルの運動が生まれる…と。読んでいるあいだ、オブジェクト指向とかリゾームとか電子ブロックとかが頭に浮かんだのだけどこのイメージであってるんでしょうか。 理解はあまりできていないけど、それでもすごく刺激的な内容だった.認識について考えますよーとはじめに宣言したかと思えば、細胞の発生や振る舞いの話をしだす。それがだんだんと細胞があつまって一体となったメタ細胞、多細胞生物、人間…とどんどんスケールが大きくなっていって、人間の社会的活動にまで話が広がる。そして最後に認識の話に戻ってくる。その細胞の振る舞いから認識の話までが、オートポイエーシスの理論で構成されてしまう。 そして最後に「生物学的にいって、愛がなければ、つまり他者の受容がなければ、社会という現象は生じない」って文章にたどりついたときには、なんだか感動してしまった。よくありそうな文だけど、”生物学的にいって”という言葉が入るだけですごく新鮮で別物に感じる。こんなことを書いてる生物学の本てほかにないんじゃないか。この一文だけでおおいに満足してしまった。
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全体としては非常に面白いんだろうけど(そんな予感はする) あまり読んでて面白くないというか、難しい。 分かったようで分からない。 でもオートポイエーシス、分かりたい。
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マトゥラーナとヴァレラによるオートポイエーシス本。 既知の概念を捨てる覚悟で望まないと難解なとこもある。
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