人妻ロマンス の商品レビュー
ハーレムな二股に強烈な逆襲パンチを放つ人妻
今更説明不要だが、誘惑系官能小説の結末の1つに「ハーレムエンド」というのがある。最近多用される終わり方なのだが、主人公にとってこれほど都合の良い展開もない。たとえ二股三股がバレたとして、相応の修羅場があったとしても最後は女性陣が許してくれて、しかも交際が継続できるのである。ただ、...
今更説明不要だが、誘惑系官能小説の結末の1つに「ハーレムエンド」というのがある。最近多用される終わり方なのだが、主人公にとってこれほど都合の良い展開もない。たとえ二股三股がバレたとして、相応の修羅場があったとしても最後は女性陣が許してくれて、しかも交際が継続できるのである。ただ、これも今更だが決して現実的ではない。普通はどちらかが主人公の元から去るか、双方から見放されることであろう。そんな結末を用意したのが本作である。高校生の頃から慕う先輩人妻と、社会人になってから知り合った女性課長人妻。この2人が離婚を決意して主人公と結ばれようとし、主人公が課長を選ぼうとした時に先輩から強烈な逆襲パンチを喰らうのである。この物語がよく出来ているのは、先輩と知り合ったのが東京、課長と知り合ったのが大阪という「場所」と、東京に戻ってきた主人公が先輩と再会して体の関係が出来たことを大阪にいる課長が知らないという「時間」、つまり東京(先輩)→大阪(課長)→東京(先輩)という流れに、主人公を追って東京に出てきた課長が重なり「→東京(課長)」が追加され、場所と時間のズレが最後でぶつかることである。ただ、主人公にも同情の余地があって、最初はあくまで体だけの関係、つまり浮気だった先輩が本気になってしまい、しかも諦めが悪いという計算外の出来事により望まない結末を迎えたのである。でも最後の複数人プレイさえ拒めばこんな事態にはならなかったことを主人公自身も自覚しているので、やっぱり根本原因は主人公にあると言わざるを得ない。『身から出た錆』ということである。肝心の官能成分は、楠木作品として安定した激しさで申し分無し。特にMっ気のある人妻が求めた強制口淫が凄くて印象的。20cm超とされる主人公のムスコをある体勢で咥え込むのだが、どんな体勢なのかは読んで確かめていただきたい。
DSK
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