わたしって共依存? の商品レビュー
このタイトルを見てドキッとした人は、迷わず読んでみるといい。自分では気づかなかった発見がが多く、考えさせられるところがたくさん見つかると思う。
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この本は確かに難しいと思う。 文章は難解ではないけれど、基本的に昨今の行き過ぎた心理学化を批判している本なので「心理学的な言い方」「心理学的な捉え方」をせずに、共依存を説明しているという点が難解。 臨床の経験が長い著者なだけに、「人はしばしば過剰にして逸脱する」という確信をもっ...
この本は確かに難しいと思う。 文章は難解ではないけれど、基本的に昨今の行き過ぎた心理学化を批判している本なので「心理学的な言い方」「心理学的な捉え方」をせずに、共依存を説明しているという点が難解。 臨床の経験が長い著者なだけに、「人はしばしば過剰にして逸脱する」という確信をもったようだ。そもそも人は「赤ちゃんと母親」という共依存の状態からスタートし、「介護される老人と介護人」という共依存の状態で人生の終わりに向かっていく。人は共依存の状態で生きる時があり、その共依存の関係性は当たり前でお馴染みのものであり、共依存の関係を結びやすいという。そしてそれは異常なのか?という問いが著者の中にはある。ケアが必要な人というのは依存しなければ生きていけない人という捉え方ができる。ケアを熱心に提供する人は異常なのか?それは過剰にして逸脱する人間たちのあまりにも人間な関係ではないのか?という。 そして共依存の状態を異常のとみなすのは自立を過剰に評価する西洋の価値観に染まりすぎだという。 とても考えさせられる1冊である。
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共依存というキーワードで図書館で見つけた本。 心理学とかカウンセラーの肩書きのある著者だが、敢えてそれよりは1人の人間として、「共依存」という関係に西洋文明の「分けて、理解する」のではなく、そのまま理解しようとした作品。 よって、ケーススタディの紹介になっている。体験記を読み...
共依存というキーワードで図書館で見つけた本。 心理学とかカウンセラーの肩書きのある著者だが、敢えてそれよりは1人の人間として、「共依存」という関係に西洋文明の「分けて、理解する」のではなく、そのまま理解しようとした作品。 よって、ケーススタディの紹介になっている。体験記を読みたいか、体系的に理解したいと思えば、不満足になるだろうと思う。私は後者だったので、★2つの評価です。
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依存⇒人に頼ること、相互依存⇒お互い頼り、頼られること。それらの「しすぎ」「させすぎ」の線引きは困難、という主張には激しく同意。
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目の前の問題にすぐに効く薬としての効果は、少ない。でも、もっと揺れている不確かな感覚を受け入れて生きていく道を模索する姿勢を語っている深さがある。具体的な解決法を求めている場合は違う本を選んだほうがよいだろうけど、生きていく上では糧になる。
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