学問のすゝめ の商品レビュー
大学時代に輪読したのを、読み返してみた。 結局、「賢人と愚人との別は、学ぶと学ばざるとにより出来るものなり」の一文に尽きる。 「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」が一人歩きしてしまってる。。 本来は平等なはずなんだけど、実際は貴貧の差が出てしまっていて、その原因は学の...
大学時代に輪読したのを、読み返してみた。 結局、「賢人と愚人との別は、学ぶと学ばざるとにより出来るものなり」の一文に尽きる。 「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」が一人歩きしてしまってる。。 本来は平等なはずなんだけど、実際は貴貧の差が出てしまっていて、その原因は学の有無だから、学問に精を出しなさいっていう、意味なんだけどなぁ。。
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慶應義塾の創設者の書籍の中で最も有名なものである。「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」の書き出しは有名である。本書を読んでいない人でも、この書き出しを知っている人は多い。
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【琉球大学附属図書館OPACリンク】 https://opac.lib.u-ryukyu.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA76397244
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
今にも通じるものがたくさんある本だった。もちろん「天は人の上に人をつくらず、、」の言葉とか、ノートに書き留めたいことがたくさんあった。ちょっと難しいイメージだったけど、注釈もあってなんとか読めてよかった。
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●当時の気風などについては不勉強なのだが、「貴賎上下の差別はなく、人々は一身独立を成すべきで、それが一国独立への道である。そして、独立するためには、実学を身につけることが肝要である」といった著者の主張はどれほど画期的で、どれほどの影響を与えたのだろうか。
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学問のすすめというのは冒頭の文がえらく不自然に切り取られたことでだいぶ有名な本ですが、それにしても「といへり。」を削ってしまうのはずいぶんな暴挙ではないか。 高校時代に一読したきり再度読まないものだから、今になって中身を説明せよと言われてもなんだっけという情けない有様ですが、けれ...
学問のすすめというのは冒頭の文がえらく不自然に切り取られたことでだいぶ有名な本ですが、それにしても「といへり。」を削ってしまうのはずいぶんな暴挙ではないか。 高校時代に一読したきり再度読まないものだから、今になって中身を説明せよと言われてもなんだっけという情けない有様ですが、けれどもこの本が、現代にも通ずる本だというのは今でもハッキリと信じており、当時の激動の時代にこういう人がいたということをみんなもっとよく(決して紙幣を通じてだけでなく)知っておくべきだとも思うわけです。 こういった知識人をきちんと生かしておける社会というのがよい社会だと思います。 こういった人間を再生産できる社会というのがよい社会だと思います。 (加えてこうした人が民間にいるのも大きい。みんながみんな官僚になってしまうのは考え物です)
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初めてちゃっと学問のすすめを読みました。 勉学の大切さについて書かれており、学ぶことを惜しまなければ、みんな平等でやりたいことにチャレンジできるということが熱く伝わってきました。
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読み終わった…!長カッタヨ…! いちばんの敗因は、解説の豊富さだけでほぼ原文の本を買ってしまったことよ…。 古文、とは言わないけど、文語体ッていうのかな? 読めないことはないけど、地味に読みづらい。 久し振りに「べし」と「む」の意味とか二重否定について思いをはせたよ…。 「人の品...
読み終わった…!長カッタヨ…! いちばんの敗因は、解説の豊富さだけでほぼ原文の本を買ってしまったことよ…。 古文、とは言わないけど、文語体ッていうのかな? 読めないことはないけど、地味に読みづらい。 久し振りに「べし」と「む」の意味とか二重否定について思いをはせたよ…。 「人の品行は高尚ならざるべからざる」とかね、どっちだよ!みたいな。 内容は、ざっくり言うなら自己啓発本。 最後の方なんてほぼ人生訓。 「自由平等」とか「独立自尊の精神」とか「経済の振興、民間の活用」とか「法の順守」とか、現代でも普通にビジネスの棚あたりにありそうな。 でもビミョーに上から目線なのが楽しい。 「俺様が先頭に立って愚民どもを導いてやるし、それどころか学者にだって進む道を示してやんよ。」 「今の国民のことでいちばん頭が痛いのは、その見識が賤しいことさ。」 みたいな。 笑 (超意訳。でも大体合ってる、はず。) 読んでて思わず「何様だ! 笑」ッて突っ込んだけど。 ! 諭吉様だった! 平に、平にご容赦を!そして是非うちにおいでくださいませ! 笑 本当にねえ、ちょっと油断するとすーぐ出て行ってしまわれるからねえ、諭吉様(万札様)は。 なかなかに面白いので、是非読んでみてほしいですが、現代語訳をお勧めするよ…。 こういう文章こんなに読んだの、大学入試勉強以来だよorz
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福沢諭吉の『学問のすゝめ』の校注,解説付き本 原文は文語体で,意味の違う言葉があることなどから, そのままでは本来の意味やニュアンスを汲み取ることは難しい. この本では各節において,ニュアンスの分かりにくい部分やある言葉のそこでの意味などを校注として付している. 原文もそのま...
福沢諭吉の『学問のすゝめ』の校注,解説付き本 原文は文語体で,意味の違う言葉があることなどから, そのままでは本来の意味やニュアンスを汲み取ることは難しい. この本では各節において,ニュアンスの分かりにくい部分やある言葉のそこでの意味などを校注として付している. 原文もそのまま掲載されているため,福沢諭吉の書いた原文を読みつつ意味を理解することができる. また,各章において校注でその章のバックグラウンドとなる思想や参考にしている洋本もちゃんと紹介されている. 本文のあとには解説が含まれており,福沢諭吉の生い立ちや単語のまとめ,章ごとの関係などが記載されている. 「天は人の上に人を造らず,人の下に人を造らず」 は有名な緒言だが,この本には他にもいくつもの重要なトピックがある. 最期まで読んでこそ,福沢諭吉の思想のなんたるかを知ることができるであろうと思う.
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1872年という明治初期に書かれた書物にも関わらず、現代にも通じる-なんて紋切り型の言葉に違和感を覚えずにいられないのは、先に『福翁自伝』を読んだ為か。そもそも、福沢諭吉は権威や立身出世とやらに無頓着で、旧態依然とした体制や大衆とやらにとにかく「渇だ渇っ!」と言いたかっただけな...
1872年という明治初期に書かれた書物にも関わらず、現代にも通じる-なんて紋切り型の言葉に違和感を覚えずにいられないのは、先に『福翁自伝』を読んだ為か。そもそも、福沢諭吉は権威や立身出世とやらに無頓着で、旧態依然とした体制や大衆とやらにとにかく「渇だ渇っ!」と言いたかっただけなのだ。 しかし、こうやって誰もが名前ぐらいは知るこの書物を読み解くと、実体は学問論というよりは当時の社会全般にたいする考察と提言といった面に主が置かれているのは意外だった。種々洋楽書物を参照しつつ、冴えた/醒めた目線で古き習慣を奮いにかけ、平易にアイロニーをまぶして語るその口調は、「学問は実学であり、実用されてなんぼのもん」という主張を見事に体言している。 個人的に圧巻なのは第八篇/第十一篇。前編では男尊女卑や一夫多妻の習慣を禽獣もので畜類の小屋だと断罪し、家父長制の理不尽さを挙げていけば、返す刀で後編では社会における人間関係というものがこのような親子の間柄のように扱われている事を看過し、そのような上下に甘んじる構造こそが専制を生み出す温床なのだ、決して権力者の悪意から生まれているものではないと喝破する。相手が親の仇の儒教道徳とだけあって、流石の切れ味でその欠点を鮮やかに論じています。 しかし…この本は今ではきっと、「自己啓発書」として読まれてしまうんだろうな。衒学的な思想/哲学を翁が無駄と切り捨てたのは、時代がそれを要請し、実学それ自体が思想として成立していたから有効なのであって、現代でそれを体言したら資本のシステムに内面を毒されて唯自分が儲ける為の手段としてしか見られないとしたら、それはそれで悲しい事だ。ここまで書いて表紙をふと眺めたら、すました顔してやがって凄い腹が立ってきた。
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