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架空の王国 の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2012/12/09

ヨーロッパ史をちゃんとわかっていたら、もっと面白くなるんだと思う。綿密に設定されているのに読み飛ばしてしまう申し訳なさ… カタカナ人名覚えられない。 ちょこっとした恋愛が入っているのは、私好み。

Posted byブクログ

2012/08/18

ヨーロッパの歴史の重厚さを感じる。ちまちま読んでたせいか、人物の名前やら展開が、ぶつ切りになってしまった…ミステリーとしては、良かった気がする。犯人的なすっきりさは薄いかな?最後だけ急にどんどん決着がついてって、ちょっと拍子抜けしたかな? ずっと、プラハの夜の空気と、パリの太陽と...

ヨーロッパの歴史の重厚さを感じる。ちまちま読んでたせいか、人物の名前やら展開が、ぶつ切りになってしまった…ミステリーとしては、良かった気がする。犯人的なすっきりさは薄いかな?最後だけ急にどんどん決着がついてって、ちょっと拍子抜けしたかな? ずっと、プラハの夜の空気と、パリの太陽とロンドンの夕方を思い出しながら読んだ。

Posted byブクログ

2012/03/22

時は20世紀末。舞台はフランスの保護下にある架空の小王国『ボーヴァル』。留学生の瑠花は、恩師になるはずであった人物トゥーリエの死を目撃する。聖別により王太子となったルメイエールと共にトゥーリエの薬を奪った人間を探す瑠花だったが、そのためにこの国に隠された秘密とそれを巡る国際的な陰...

時は20世紀末。舞台はフランスの保護下にある架空の小王国『ボーヴァル』。留学生の瑠花は、恩師になるはずであった人物トゥーリエの死を目撃する。聖別により王太子となったルメイエールと共にトゥーリエの薬を奪った人間を探す瑠花だったが、そのためにこの国に隠された秘密とそれを巡る国際的な陰謀に巻きこまれていく・・・。物語の中で謎として触れられている前史にスポットを当てた書き下ろし外伝『一五八〇年 パリ』を収録。 西洋史は好きなんだけど、私の「好き」は一般人の軽い興味程度なんだなというのがよく分かった。歴史が濃すぎてついていけなかった・・・。難しそうなところ全部飛ばし読みなのに結構読み終わるのに時間かかって大変でした。説明長い!ミステリー要素はまあまあ。ペニントンの策とか王女の告白とかあっさりすぎてびっくりしたけど。ルメイエールと瑠花の淡い関係は好き。ベタベタするわけじゃないけどお互いに気になって気配を探って、いざとなったら一緒に逃避行とか素敵。

Posted byブクログ

2012/02/23

出だしが気に入って期待していたけど、面白そうな要素が詰まっているにもかかわらず、私にはイマイチだった。西洋史は好きなんだけど内容がかなり濃厚だったのと、カタカナ要素が多いのに最近慣れてなかったからかもしれない。

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2011/12/28

三浦しをん氏のエッセイで高野氏の名前を初めて知り、読んでみた1冊。三浦氏推薦の「ラー」よりこちらのほうが好みの雰囲気だった。 サン・ルイの図書館の描写に惹かれた本好きも多いはず! 私の卒業した大学の図書館も相当古く、3階建の真ん中にらせん階段があり、学生も入れる半地下の書庫があり...

三浦しをん氏のエッセイで高野氏の名前を初めて知り、読んでみた1冊。三浦氏推薦の「ラー」よりこちらのほうが好みの雰囲気だった。 サン・ルイの図書館の描写に惹かれた本好きも多いはず! 私の卒業した大学の図書館も相当古く、3階建の真ん中にらせん階段があり、学生も入れる半地下の書庫があり、本のにおいや埃っぽい空気....そういう懐かしい記憶をうれしく思い出した。

Posted byブクログ

2009/10/04

フランス東部、ドイツとスイスの両国境に接する、人口7万、面積1,000平方キロ弱という小さな立憲君主国でおこる、王国の存亡に関わるある不審死事件に、日本からの留学生が巻き込まれる(首を突っ込む)、というお話。 物語は、主人公の留学生・諏訪野瑠花の入学試験の試験官になる予定だった大...

フランス東部、ドイツとスイスの両国境に接する、人口7万、面積1,000平方キロ弱という小さな立憲君主国でおこる、王国の存亡に関わるある不審死事件に、日本からの留学生が巻き込まれる(首を突っ込む)、というお話。 物語は、主人公の留学生・諏訪野瑠花の入学試験の試験官になる予定だった大学教授が、不審な死を遂げるところから始まります。そこからは、王太子やなぞのジャーナリスト、国王の妹君、英国貴族など、怪しげな人物が次々と登場し、さらには、400年前の王位継承に関する事件から、800年前の建国エピソードへと、まるで読者を惑わすようにストーリーが展開します。 細部まで描写された舞台、これでもかというほど出てくる中世ヨーロッパの文献についての記述を読むと、どこまでが本当で、どこまでがフィクションなのか、西洋史をほとんど知らない私は幻惑されるような感じを受けました。けれどそれが全くくどく感じないのです。規模の小さな国の(何しろこの国の「宮内省」は職員が数名だそうですから)、とても素朴な登場人物の間で起こるストーリー展開は、ミステリーというよりも、箱庭の中で起こる小さな御伽噺のような、そんな印象さえ受けました。・・・まあ、それも最後の最後でひっくり返されるわけですが。 というか、そもそも舞台となるこの王国自体、現実世界には存在しません。まさに「架空の」舞台で起こるありえないような話と、リアリティをとことんまで追求した歴史記述とが、とてもマッチしていて、絵本のような、寓話のような世界を楽しむことができました。 蛇足ながら、終盤に出てくる「王の2つの肉体」ということばは、私のお気に入りになりました。君主の持つ自然的肉体と政治的肉体。どちらの死が本当の死なのでしょうか。 蛇足その2。個人的には、97年の中央公論版の装丁のほうが好きです。青を基調とした、大きな天蓋のついた図書館の挿絵は本当にきれいです。絶版なのが本当に惜しいです。 (再読)

Posted byブクログ