鑑定師右近 邪剣狩り の商品レビュー

桑原譲太郎【著】

2009/10/07

義賊が大名家から盗み取った刀は、村正だった。徳川家に仇名す妖刀として、所有していることが明るみに出れば大名家そのものの存亡の一大事。これを強請りにかかった義賊と、大名家に雇われたならず者達との争い。この争いに巻き込まれた鑑定師が見事にバッサリ解決するというお話。

桑原さんの著作で目にするのは、このところ時代物ばかり。本書では、主人公はもちろん剣の腕も一流ですが、女にももてるという設定。もて方は現代版桑原ストーリーと同じく純愛風。で、書くほうがコツをつかんだのか、読むほうが慣れたのかわかりません。さほど違和感なく読めるようになりました。

2007/3/5