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巨魁 の商品レビュー

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1997年に初版され…

1997年に初版された岸信介研究書。2006年に安倍内閣が誕生し再び注目される祖父の実像に迫る。他に実弟の佐藤栄作を扱った忍魁-佐藤栄作研究がある。

文庫OFF

2017/01/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2006年(底本1977年)刊行。副題のとおり、本書は岸信介の人物評伝。著者は戦中経験世代であり、A級戦犯であるにも関わらず何らの責任を問われずに政界に復帰し、さらに首相にまで上り詰めた岸に対するアンビバレントな視線を有する。時折交える岸に対する皮肉が面白い。戦前の満州関連の記述もあるが、本書は戦後の彼の有りようを中心に据える。しかも岸の金権政治家の面を詳細に叙述。それにも増して、戦中世代の戦犯(というよりも、戦争指導者や戦中に日本の中核にいた者)に対する本音が読み取れる書だ。 なお、本書の底本は岸存命中に書かれたもの。

Posted byブクログ