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都と京 の商品レビュー

3.4

27件のお客様レビュー

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2024/01/09

東京出身である酒井順子さんの強い京都愛を感じた。 かつての都だった京と、今の都である(筆者の出身地でもある)東京とを比べ、酒井さんの視点でその違いが書かれている。 京都に生まれ育ち、今は東京に在住している私にとってとても面白い本だった。 京都の良さも東京の良さも知っている私は、酒...

東京出身である酒井順子さんの強い京都愛を感じた。 かつての都だった京と、今の都である(筆者の出身地でもある)東京とを比べ、酒井さんの視点でその違いが書かれている。 京都に生まれ育ち、今は東京に在住している私にとってとても面白い本だった。 京都の良さも東京の良さも知っている私は、酒井さんと同じ感覚で、けれども反対の立場で(酒井さんは東京出身、私は京都出身という意味合いにおいて)とても興味深く読むことができた。 この本を読んで、私も新たに京都の魅力を感じた。 酒井さんに京都をベタ褒めしてもらって、なんだかとても嬉しい。

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2016/08/27

思いのほか(と言っては失礼だろうが)面白かった。 京都と東京の違いを著者ならではの目線で考察している。 比較しているのは、以下19項目。 「言葉」「料理」「節約」「贈答」「高所」「祭り」「流通」「神仏」「大学」「書店、喫茶店」「若者」「文学」「宿」「交通」「サービス」「土産」「敬...

思いのほか(と言っては失礼だろうが)面白かった。 京都と東京の違いを著者ならではの目線で考察している。 比較しているのは、以下19項目。 「言葉」「料理」「節約」「贈答」「高所」「祭り」「流通」「神仏」「大学」「書店、喫茶店」「若者」「文学」「宿」「交通」「サービス」「土産」「敬語」「田舎」「女」 そのほか、コラムが4つ。 「土産」のアウェイ土産、ホーム土産の考察には感嘆した。 なるほど今まで気づかなかったけれど、東京在住の人間からすると東京ばな奈を土産にするという発想もなければ、食べたことすらない。 他にもたくさんのなるほどがあった。 二都の比較は含蓄があり、京都、東京への興味をより一層搔き立てるだろう。

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2014/07/27

逗子図書館で読む。相変わらず、読みやすい文章です。文才抜群です。興味を持ったのは、電車の部分です。東京は、電車なしでは生きていけません。それに対して、京都は都市内交通の手段ではありません。京都駅は、町の中心部にあるわけではありません。これは、反対運動が原因です。そう言えば、熊本、...

逗子図書館で読む。相変わらず、読みやすい文章です。文才抜群です。興味を持ったのは、電車の部分です。東京は、電車なしでは生きていけません。それに対して、京都は都市内交通の手段ではありません。京都駅は、町の中心部にあるわけではありません。これは、反対運動が原因です。そう言えば、熊本、広島、岡山、京都、金沢もそうですね。それだけです。

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2014/06/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『負け犬の遠吠え』で絶妙な語り口を披露して話題を攫った女性エッセイストの京都ベタ誉め本。著者は生粋の東京生まれ。 個人的には関西人のどぎつさを身に沁みて知っているので、あまり同意できないけれど。妙齢の女性に多い雅文化フリークは、お姫さま願望と結びついているのかも知れない。 二時間サスペンスや東京京都生まれの女性作家に関する考察がおもしろかったが、全体としてやや退屈で読み飛ばすことしばし。

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2014/06/07

羅城門から朱雀門を歩く。 今度、ゆっくり京都に行った時にやってみたいなー。と、思いました。 東京と京都を比べる感じの本。 でも、同意しかねる部分もあり。。 悪意があると思ったら、そう見えてしまうのが人間の心理。そこは、同意できないなー。。

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2014/05/08

ここ数年、京都に何度か足を運んだ。というより行きたくて仕方がなくなる。帰りの新幹線でまた行きたいって思う。そんな中、出会った本。京都のこの部分は東京でいうならば〜、とかの比較も面白かった。ガイドブックではわからない京都の魅力が書かれてありました。

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2013/09/13

羅城門から朱雀門への道のりはストリートビュー見ながら読みました。機会があれば通ってみたいなー。 敬語のくだりでは読んでる最中モヤモヤしていたのだけれど、京都弁の裏に込められた意味の例が全て悪意のあるパターンだったからだと後で気付きました。著者は京都の人と何かあったの?非難されてる...

羅城門から朱雀門への道のりはストリートビュー見ながら読みました。機会があれば通ってみたいなー。 敬語のくだりでは読んでる最中モヤモヤしていたのだけれど、京都弁の裏に込められた意味の例が全て悪意のあるパターンだったからだと後で気付きました。著者は京都の人と何かあったの?非難されてるならともかく、遠回しの悪意ならわざわざ裏読んで気付かなくていいや...。

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2013/08/20

ここ数年、京都出身者にとてもご縁があり、 この本が気になりました。 京都の人は裏表がある・・・などとよく聞くのだけれど、 裏の読めない東京人の私でも、 京都の人の心を少しでも理解できるかな?と。 (皆さんよくしてくださるのですが、  知らず知らずに失礼になっていないのかなー?と...

ここ数年、京都出身者にとてもご縁があり、 この本が気になりました。 京都の人は裏表がある・・・などとよく聞くのだけれど、 裏の読めない東京人の私でも、 京都の人の心を少しでも理解できるかな?と。 (皆さんよくしてくださるのですが、  知らず知らずに失礼になっていないのかなー?とか。) 著者の言葉のセンスや見方はとても面白いと思うのですが、 京都と東京の比較もなるほどね~、とは思うのですが、 それほど目新しさは感じませんでした。 なんとなく浅いというか、 所詮、東京の人が書いたもの、 というように思ってしまいました。

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2013/08/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この人の文章はいつも軽妙洒脱で楽しいです。京都と東京の比較。東京出身である著者の京都への思い入れがあちこちに出てきます。東大と京大。東京の金原ひとみと京都の綿谷りさ。比叡山と東京タワー。「おいでやす」と「いらっしゃいませ」。八ツ橋とごまたまご。そして京都出身で珍しく京都を描いた山村美紗の世界。阪急電車と小田急電鉄(小田急線)などの呼び慣れた言葉の違いの意味・・・著者の解説が正しいのかどうか?しかし読ませるし、面白いものです。東大のミスコンへの盛り上がりの意味合いと、京大ではミスコンに男性が反対する、その意味の解釈の対比が大変楽しく面白いです。

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2012/08/04

京都と東京。古と今の都論。 どちらの出身でもない田舎者から見ても面白い比較文化エッセイ。 田舎から出てきて長らく東京に住み、オトナになって京都にかくも惹かれるのはやはり、筆者曰く『都市ならではの孤独感』が心地よいからだ。 田舎でオンナがひとり夜のカフェで読書できる場所なんてな...

京都と東京。古と今の都論。 どちらの出身でもない田舎者から見ても面白い比較文化エッセイ。 田舎から出てきて長らく東京に住み、オトナになって京都にかくも惹かれるのはやはり、筆者曰く『都市ならではの孤独感』が心地よいからだ。 田舎でオンナがひとり夜のカフェで読書できる場所なんてない。(少なくとも自分の田舎では) しかし「京都好き」はむしろ進んで公表して憚らない雰囲気があるのに対して「東京好き」はそこはかとなく田舎者の証のような気がするのは何故か。 この本を読むとニヤリとしてくるのだ。

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