きみを想う瞬間 の商品レビュー
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最愛の人の死に直面したとき、 あなたは何ができますか?ーーー 短い時間を愛する人のために全力で使い切る、登場人物たちを心から応援しながら読みました。邦題の「きみを想う瞬間」が読了後とても沁みました。無宗教なのですが、こういう時に宗教が人のココロを救う一助となるんだなぁと思いました。共通した価値観のもと、支え合う存在が自分以外にある、というのが興味深かった。ミランダの心の闇というか、諦めたり逃げたり目を背けたりそれでも諦めきれなかったものについてもっと知りたいなと思った…ミランダの闇の方が根深そう…。
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14回目の結婚記念日、シルクドソレイユを観た後、帰宅の途中で脳内出血を起こし後12時間の命と宣告される妻ローラと残される家族のお話。お涙頂戴に描かれてはいないが、やはり泣ける。こういう本を読むと平凡に普通に過ごす日常がいかに恵まれたものかを思い出す。だから時に結末がわかっていてもこういう物語を読むことは必要かも。不平不満ばかり言わず、もっと謙虚に日常を生きなくては。
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母は偉大とはよく言われてきた言葉だが、本当にそう思える。喧嘩しても、嫌いだと言ってもこの家族は愛で溢れている。
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どんでん返しがあるというわけではなく、 ストーリーが分かっていて、それでも読ませる力を持った作品のひとつ。 脳出血であと12時間の命と宣告された40歳の女性・ローラが、 夫、娘、親、兄弟に、別れを伝え、旅立っていくという物語。 ローラが亡くなった1年後、成長した娘達と夫の様子...
どんでん返しがあるというわけではなく、 ストーリーが分かっていて、それでも読ませる力を持った作品のひとつ。 脳出血であと12時間の命と宣告された40歳の女性・ローラが、 夫、娘、親、兄弟に、別れを伝え、旅立っていくという物語。 ローラが亡くなった1年後、成長した娘達と夫の様子が最後に出てくる。 のこされた者達の未来を描いていて、命が確かにつながっている、 時間は確かに流れているということを感じさせる。 果たして自分がローラの立場になったとしたら、 ローラのように穏やかに静かに、 自分がのこしていく人たちのことを考えて、 言葉をかけることができるだろうか。 若いときに、家族を置いて旅立ってしまうことは悲しいことだけれど、 お手本にしたい「立ち去り方」である。 彼女が脳出血を発症する少し前から物語は始まっていて、 結果がわかったいる読者の立場から見ると、 すべてが結果を象徴しているのだけれど、 本人達はそれを知らずにいるところが、なんとも歯がゆい。 けれどもきっと、どんな人の人生も少し離れたところから見ると そう見えるのかもしれない。 本人達はわかっていないけれど、 端から見るともうずっと前から結果に向かって進んでいて、 すべてはつながっているということなのだ。 夫は彼女を深く愛していて、娘達も母親を愛している、それがすべて。 彼女は、早く逝ってしまったけれど、幸せだったのである。
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