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彼女がその名を知らない鳥たち の商品レビュー

3.3

79件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

    19

  3. 3つ

    28

  4. 2つ

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  5. 1つ

    2

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2022/01/25

不思議な男女の関係に潜む事件の影。非現実的な描写も効いている。最後まで読んで全体を通してみるとよく考えられていると思った。なんとなく生理的に合わないと感じた雰囲気も、物語に必要なものだったり。

Posted byブクログ

2021/09/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ADRひと段落、で映画を見たら、原作まで読みたくなってしまった。 なんかこういう恋愛、遠い昔にしてたような気がする。 世界にその人だけ、みたいな首までどっぷりつかる系の恋愛。 メンヘラ一直線。 しかし…恋愛って改めて言葉にするともう恥ずかしい。。 先に映像があると、どうしても小説の配役もおのずと決まってしまうのがちょっと残念。 これで竹野内豊もダメ男に見えてしまうこと確実だな。 ジョゼ…で妻夫木聡(恒夫)をダメ男認定したのと同様に。 さて、原作まで読もうと思った理由の一つが、タイトル。 どこから来てるのかはわからないのですが、単純に考えれば、ラストシーンからもジンジ=鳥=無償の愛的なものなのかな、と。 映画はちょっと引っ張りすぎだけど、小説はあっさりしすぎ。 たぶん、十和子はおんなじこと繰り返すんだろうな、と思う。 つるっとした顔の男にまた、だまされるんだろうな。 それって救いがないかもしれないけれど、そういうもんなんだと思う。 もって生まれた星、みたいなもの、あると思う。 彼女がその名前を知ろうと努力ができれば、あるいは。

Posted byブクログ

2019/08/31

2019.8.31 読了 昔 手酷い目にあった男がなぜか 忘れられない女。 男がいないと 生きていけない女。 というような話かな、と思ったのに、 全然 感情移入できないのに なぜか 引き込まれた。 危なっかしい様子に 続きが気になったのか。 最後の数ページからは と...

2019.8.31 読了 昔 手酷い目にあった男がなぜか 忘れられない女。 男がいないと 生きていけない女。 というような話かな、と思ったのに、 全然 感情移入できないのに なぜか 引き込まれた。 危なっかしい様子に 続きが気になったのか。 最後の数ページからは とんとんと 話が進み、 目が離せない展開に。 衝撃の事実と ラストでした!

Posted byブクログ

2018/10/20

途中嫌悪感が増し、読むのをやめようかと思ったが、なんとか最後まで読みきった。車で、ローギアで走り続けるような後味の悪さ。映画化されるとのことだが、見ようとは思わない。

Posted byブクログ

2018/10/09

映画の広告で知って手に取った原作。最低な女とイケてない男。読んでいて嫌悪感が溢れてくるこの感覚。最近の自分の求めている小説のタイプ。これは劇場でもみたくなった。

Posted byブクログ

2018/04/05

途中で何度も読むの止めようかと思ったけど結局最後まで読んだ。こんなに読んでる時と読後感の心持ちが変わる小説も珍しい。ずっと汚物を見せられているような嫌悪感を感じさせるドロドロの男女の物語のようにみえて、読後はとてもピュアな恋愛小説を読んだような感じだ。不思議な面白さがあった。

Posted byブクログ

2018/02/19

内容(「BOOK」データベースより) 十和子は淋しさから、飲み会で出会ったうだつの上がらない中年男・陣治と関係を持ち、なんとなく一緒に暮らすようになる。ある日、陣治の部屋で、昔の男から贈られたピアスを発見する。何故ここに…。十和子が選んだ驚くべき行動とは!壊れかけた女、人生をあき...

内容(「BOOK」データベースより) 十和子は淋しさから、飲み会で出会ったうだつの上がらない中年男・陣治と関係を持ち、なんとなく一緒に暮らすようになる。ある日、陣治の部屋で、昔の男から贈られたピアスを発見する。何故ここに…。十和子が選んだ驚くべき行動とは!壊れかけた女、人生をあきらめた男。ダメな大人が繰りひろげる100%ピュアな純愛サスペンス。 十和子が比類ないくずっぷりでのっけから非常につらい気持ちでスタート。くずっぷりがどんどん加速していき、風采の上がらない小汚い陣治がどんどん追い込まれ蔑まれていくのが辛い。どんなに虐げられても十和子に尽くし続ける姿にイライラが募っていくのであります。この本の紹介の惹句で見られるようなピュアな恋愛なんて出てまいりません。ひたすら胃に重い石が詰め込まれていくような小説です。ボディーブローのようにここまで残る本は今までそんなになかったような気がします。数日経ってもたまに思い出します。 最後まで読んだ時の脱力及び悲しみが尾を引きます。読んでよかったかと言われると何とも言えないし、お勧めしたくもないのですが、記憶に残る本になったことは間違いありません。 ちなみに映画で陣治はアベサダらしいですが、我が家で決めたベスト配役は50才くらいの頃の田中邦江です。別々で考えていて一致したので間違いありません。是非読むときは田中邦江で再生してください。

Posted byブクログ

2017/10/19
  • ネタバレ

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ん~~~ ん~~~ 出てくる男性みんなやだ(笑) 映画の予告編をみてみた 阿部さん好きだから、ぜんぜんよかった(笑) 蒼井優かわいいな

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2017/10/07

虚無でしかない。幸せにも不幸せにもなれない。初っ端から十和子のヒステリー具合に、ずっと?が浮かんでいたが、すべて最後に記されていた。陣治は、本当に幸せだったんだろう。恨んでも憎んでもいない、さいごまで。思いの深さがが唯一の救いで、すべての悲しみだと思う。これが沼田まほかるのミステ...

虚無でしかない。幸せにも不幸せにもなれない。初っ端から十和子のヒステリー具合に、ずっと?が浮かんでいたが、すべて最後に記されていた。陣治は、本当に幸せだったんだろう。恨んでも憎んでもいない、さいごまで。思いの深さがが唯一の救いで、すべての悲しみだと思う。これが沼田まほかるのミステリー、最初に読んだ作品。だめだ、やられた。今日は何も手につかないだろう。

Posted byブクログ

2017/09/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とにかく十和子が嫌な女すぎて、むかついた。 陣治も気持ち悪い男として描かれているのだけれど、三人称とは言え、十和子の視点に立って語られているので、十和子のフィルターが掛かっており、それを外して理解しなければならない。 視点を変えれば、見え方が変わる。 姉の美鈴も、不倫には感情を抑えられない。 ミステリーとしては、今ひとつ。誰が黒崎を殺したのかなんて明白なので。でも、純愛小説としては良かった。陣治の限りない愛。 ラストは、そこまでの愛なのかと驚くほどの、限りなさ。それに対して十和子は応えられるのか? 人間はそんなに簡単には変わらないし、私としては、十和子は十和子のままなのではないかと思う。陣治からこれだけの愛を示されても、馬鹿のままの十和子。でももう守ってくれる人もいない。それもまた報いというものだ。

Posted byブクログ