社長のためのマキアヴェリ入門 の商品レビュー
面白い。国家を会社に、君主を社長に置き換えて君主論を中心としたマキアヴェリ語録を読み解く試みだが、各種置き換えがとても上手い。 ■民衆が愛するのは、彼らが勝手にそうするのである。 だが恐れられるというのは君主がわざとそうさせた のである。 ■鷹揚さは有害であるが、そう見られる...
面白い。国家を会社に、君主を社長に置き換えて君主論を中心としたマキアヴェリ語録を読み解く試みだが、各種置き換えがとても上手い。 ■民衆が愛するのは、彼らが勝手にそうするのである。 だが恐れられるというのは君主がわざとそうさせた のである。 ■鷹揚さは有害であるが、そう見られることは必要である ■加害行為(社員へのリストラなどの)は一気にやって しまわなくてはならない。これに引き換え、恩恵はより よく人に味わってもらうように小出しにやらなくては いけない。 ■弱体な国家が持ついちばん悪い傾向は決断力に乏しい ということだ。 大変勉強になる。君主論とか政略論とか言っても結局はマキアヴェリは民衆、国家がどういう生き物であり、どういう反応をするものなのかを観察する眼が優れている人、ということ。 「社長の気質は変えがたい。ゆえに気質ではなく社長の方を替えるべきである」 数々の名言がとてもよく当てはまる集団に居るのは幸せと受け止めるべきなのか??? また読み返したい本である。
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・組織開発をする上での考え方を学ばせてくれる。 一度読んで済む内容でもなく、思考が自然とできるまでは繰り返し立ち戻り読むべき本である。マキアヴェリの君主論も含めて。
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鹿島茂 「 社長のためのマキアヴェリ入門 」君主論=社長論として 展開した本。ラロシュフコーやラ・フォンテーヌの言葉を加えて、辛口本を さらに辛くしているのは 著者らしい。塩野七生 「マキアヴェッリ語録」同様に 人間の欠点や本質を見事についている 人に恐怖を与えるのはいいが、恨...
鹿島茂 「 社長のためのマキアヴェリ入門 」君主論=社長論として 展開した本。ラロシュフコーやラ・フォンテーヌの言葉を加えて、辛口本を さらに辛くしているのは 著者らしい。塩野七生 「マキアヴェッリ語録」同様に 人間の欠点や本質を見事についている 人に恐怖を与えるのはいいが、恨みを与えてはいけない〜恐怖は一気呵成の悪からくるのに対して、恨みは小出しにされた悪により生じる 愛される社長より 恐れられる社長の方が 安全〜人間は 恩知らず、偽善者、欲深いから 人は〜弱さから裏切る。弱さは 直しようのない欠点である 善玉社長であり続けることは有害〜善玉社長の外見を保ちながら、悪玉社長の警戒心と狡さをもつ〜力と悪知恵を合わせもつ
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
経営者向けに特化して解釈をまとめた書。『君主論』は普段は岩波文庫を推奨しているが、本書は目的に特化している分、面白い。「人々が言葉を聞かなくなったら、力でもって信じさせるよう、策を取らねばならない」(p.53) いやはや、ストレートやわ(笑)
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君主論を中心としたマキャベリの著書を会社経営に置き換えて書かれている。軍隊を資本に置き換えるなど分かりやすくまた示唆も与えてくれる。
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