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活字のない印刷屋 の商品レビュー

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2009/10/04

タイトルにひかれて・・・。 こどものころ、学校からの帰り道。ちょっと遠回りすると、印刷屋さんがあった。紙がバタンバタンと送られていくのをジッと見ていた記憶がある。ある日、店の前に、鉛の活字がいっぱい転がっていた。うれしくなって拾って帰り、良く見たらみな同じ文字。活版印刷の真似事を...

タイトルにひかれて・・・。 こどものころ、学校からの帰り道。ちょっと遠回りすると、印刷屋さんがあった。紙がバタンバタンと送られていくのをジッと見ていた記憶がある。ある日、店の前に、鉛の活字がいっぱい転がっていた。うれしくなって拾って帰り、良く見たらみな同じ文字。活版印刷の真似事をしたかったのだが、残念。でもしばらくは、私の大事な宝物。新聞社に見学に行き、活字の自動製作機や、紙版から鉛版をつくり、輪転機がいそがしく回っているのをみて、目をまわした。受験参考書を選ぶときも、活字の字体がひとつの選択基準。旺文社は、内容はよいのだが、字体がどうも。培風館の字体、学生社の装丁がお気に入り。 でも確かにいま、活字はなくなっている。でも考えてみれば、木版、銅版に比しての活字だから、文字単位に自由に処理している点ではなにも変わっていない。活字というアナログから、ビットマップを経てベクターというアナログ・デジタルにかわっただけ。

Posted byブクログ