タックス・シェルター の商品レビュー
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大きな金を 手に入れると 人は 人格が 変わるという。 本人が 自覚して いなくても 周りには わかるみたいですね。 気が 大きくなるんですかね。 お金があれば 心に 安心は 持てますよね。 でも 持ちすぎるのは いかがなものか。 私は 経験がないので 何とも 言えませんが。 もっと 後半 お金を持ってからの 主人公の 葛藤を 多く 書いてほしかったですね。 幸田さんの作品は 初だったのですが。 今後 もっと 読んでみたいですね。
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国税官として、悩みながらも自分のキャリアを積んでいく女性と、自分の父親のように慕ってきた会社の社長の亡き後、タックスヘイブンの隠し口座をひた隠しにするため奔走する男性のそれぞれの物語。 お金を持つことで、金銭感覚を失ったり、金の亡者となって周囲が見られなくなっていく様が物凄くリア...
国税官として、悩みながらも自分のキャリアを積んでいく女性と、自分の父親のように慕ってきた会社の社長の亡き後、タックスヘイブンの隠し口座をひた隠しにするため奔走する男性のそれぞれの物語。 お金を持つことで、金銭感覚を失ったり、金の亡者となって周囲が見られなくなっていく様が物凄くリアルだった。
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★4.3(3.27)2006年9月発行。この作家の小説は何冊目だろうか。なかなか手に汗を握るような。自分が金融界にいたからか、この作家の小説はいつもワクワクしながら読んでます。構想もかなり練られて、国際金融の世界にいた人間にしか書けない内容ですね。特に今回は東京国税局国際税務専門...
★4.3(3.27)2006年9月発行。この作家の小説は何冊目だろうか。なかなか手に汗を握るような。自分が金融界にいたからか、この作家の小説はいつもワクワクしながら読んでます。構想もかなり練られて、国際金融の世界にいた人間にしか書けない内容ですね。特に今回は東京国税局国際税務専門官が登場するだけあって、かなり下調べもされたようですね。女性作家でありながら、男性目線と女性目線の両方で書かれ、毎回とても楽しみながら読んでいます。ただ、最後のオチの部分が何故かいつも残念な展開ですね。それまでがいいだけに・・・。
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2018.08.11 午前6時。読み終わった。う〜ん•••。何でこんな良い男がこんなことに巻き込まれていくのか•••。敢えて言うなら独身だったからではないか。原因としての独身。NO!が言えないのは致命的だ。しかし、スッキリしなかったなあ•••。
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税と投資のお話です。やはり人はお金が手に入ると誘惑に負けてしまいます。でも、これから佳境に入ると思われたところで残りのページ数が少なく意外な結末に驚愕!も少し堪能したかった。幸田先生のファンになりました。
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真面目一筋の証券会社の財務部長が、思わぬところから脱税の道へ転落していく様を描いた経済小説。 自分の意志とは裏腹にどんどん深みに嵌っていく様はドキドキものです。 タックスヘイブンを使った脱税のからくりも分かりやすく、読みやすかったです。 「税金とは何か?」というテーマを読...
真面目一筋の証券会社の財務部長が、思わぬところから脱税の道へ転落していく様を描いた経済小説。 自分の意志とは裏腹にどんどん深みに嵌っていく様はドキドキものです。 タックスヘイブンを使った脱税のからくりも分かりやすく、読みやすかったです。 「税金とは何か?」というテーマを読者一人一人に投げかけます。 「税金は『取られるもの』という発想から一歩進めて、一人ひとりの『社会参加』であるという意識を持つこと。そして、タックスペイヤーとしての自覚から、社会における厳しいチェック機能としての存在になることが求められるのではないか」(あとがきより) 正しく使われる税金なら、気持ちよく払うんだよな。
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読了。「断る事は勇気がいるんだよ、あんたは自分でリスクを取る事、嫌われる事から逃げているだけなんだよ。」印象的なセリフに昔読んだ事があるのを思い出した。途中の税務官が悩みながら仕事に没頭していくくだりが共感出来る。
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はじめて読む作家で特に期待せずに読み始めたが、引き込まれてあっという間に読みきってしまった。 国税庁とか証券会社とか外資系の投資銀行とかその辺の話もちらほら出てくるけど、「経済」小説というよりは経済「小説」といった印象。
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【タックス・シェルター】 幸田真音さん 谷福證券の財務部長・深田道夫は真面目で誠実 思慮も分別もあり、社長の谷山から絶対の信頼を 得ていた。 深田は大学卒業と同時に谷福證券に入社し、自分は 社会人として谷山に育てられたと考えていた。 深田と谷山には社員と社長という立場以上の絆がある のだった。 ある日谷山は谷福證券とは全く関係の無い秘密の 自分個人の会社が海外にあるコトを深田に告げ、 この会社の管理運営を託した。 その会社はかつて税避難地として谷福證券がいくつか 設立した会社の中の一社だった。 他の設立した会社はバブル後の借金の清算時に閉鎖 したのだが、この個人資産だけは谷福證券とは直接 かかわりが無いために残っていたのだ。これは谷山 の家族さえも知らない会社で、この会社の存在を知って いるのは谷山と深田の二人だけだったのだ。 はからずも、谷山の個人資産を任された深田であったが、 谷山はこの会社を彼に託した後急遽病に倒れ帰らぬ人と なった。 谷山の不慮の死に深田は悲しみ、託された会社は 「亡くなった谷山のために」を一番に考えて管理 することを心に誓った。 秘密財産であるだけに、税務申告するワケにも行かず 今後の方策を考えあぐねていた深田は幼馴染で 以前世話になったコトもある坂東に相談した。 坂東は税回避のスキームに詳しい明日美に連絡をとり 明日美のアドバイスで投資に使うことにした。 常時慎重で臆病な深田は投資に使うコトには躊躇うが 坂東と明日美に押し切られ、明日美に一任した。 明日美はハイリスク・ハイリターンの投機筋に この金を回した。一時、目減りをしたが、オイル ショックで思わぬ収益を上げることになった。 大金を手にした深田は谷山のため、その金を そのまま残しておこうと考えていたが、欲が出た 坂東と明日美は収益分は3人で分けると言い出した。 またも、二人に押し切られた深田は彼自身が思わぬ 大金を持つことになった。 明日美のアドバイスで、金は香港の口座へ入れる コトになった。 谷福證券への査察は深田の真面目で協力的な対応も あり無事に終わった。 調査官の有紀は深田の真面目さに好感をいだき、 深田も有紀に心を惹かれた。 真面目な二人はお互いの立場を鑑み、どちらからも 距離を縮めようとはしなかったが、ひょんなコト 近づく機会を得た。 有紀も深田の人柄に惹かれるが、深田が持っていた 一枚の海外のクレジットカードを見てしまった。 海外旅行に行った事のない深田が決して持つこと の無いカードだった。 査察官の有紀は彼女のこれまでの経験から深田の カードと、その目的を推測してしまう。。 ☆ 幸田さん三冊目。(^^)v 真面目で小心で誠実な男が思わぬことで手にした 大金。もともと無欲な男は金を得たからといって それほど変わることはなかった。 唯一、彼の自制を狂わせたのは谷山の娘婿に対する 嫉妬心だった。 小心な男の葛藤や、未来への悪い予感に対する恐怖 など、小心でネガティブで諍いのキライな自分には 我がことのようによく分かりました。(^^;)
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国税調査官とう切り口が新しかった。 いつの時代も、人間の本性は金という魔力に翻弄されるものですね。
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