ラストシネマ の商品レビュー
現代は映画を見る場所というのは、「映画館」と言うよりも、ほぼ「シネコン」というイメージが強い。 たくさんのスクリーンの中から、見たい映画というものを選べるという楽しさもある。 しかし昔は「映画館」と言えば、封切している作品は一つか、同時上映として二つ程度。 それも何だかジメジメし...
現代は映画を見る場所というのは、「映画館」と言うよりも、ほぼ「シネコン」というイメージが強い。 たくさんのスクリーンの中から、見たい映画というものを選べるという楽しさもある。 しかし昔は「映画館」と言えば、封切している作品は一つか、同時上映として二つ程度。 それも何だかジメジメした感じや、前の席の座高の高い人の頭をよけながら見ていたようにも思う。 この「ラストシネマ」という作品は、昭和の時代の「とある街」でのエピソードが綴られる。 小学校3年生の主人公は、病の床に伏している「雄さん」が過去に1本だけ出演したという映画を探す。 そしてその幻の映画を探し出し、最後に雄さんに見せてあげるのだ。 このシーンは、それこそ目に浮かぶようで感慨深いものだった。 今はビデオそしてDVDまで普及し、過去の名作をいつでも見ることが出来る。 場合によっては、好きな映画のセリフなども繰り返し見ることで覚えることも可能だ。 しかしそんなものが無かった時代というのは、それこそ好きな映画を何回も見に行き、覚えるしかない。 それでも俳優や女優の一挙一動を覚えているというのは、やはりコアな「映画好き」な人なんだろうな。 物語は大きな展開を見せるわけでもなく、主人公の周りに起こる小さな出来事だけで終わる。 しかし、何だかほのぼの感が伝わり、人の心を温かくさせるような世界観のある小説だった。
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泣かせる本なんだろーと高をくくってた、甘かった 死を扱った本なのに、晴れやかな気持ちにさせる読後感なのだ 俺がこんなことを言うのは明らかに間違っているんだが 生とはいかに今を生きた(る)か?であって死に様とはまったく関係ないのだ 「中村正太郎さんのこと」もなかなかいい ...
泣かせる本なんだろーと高をくくってた、甘かった 死を扱った本なのに、晴れやかな気持ちにさせる読後感なのだ 俺がこんなことを言うのは明らかに間違っているんだが 生とはいかに今を生きた(る)か?であって死に様とはまったく関係ないのだ 「中村正太郎さんのこと」もなかなかいい 一つだけ台無しなのは著者紹介 ”詩人の魂を抱いて今をさすらう孤高の小説家” …それはないだろw
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