円朝ざんまい の商品レビュー
明治の噺家三遊亭円朝、森まゆみさんが円朝の創作落語の舞台を旅する紀行エッセイ。江戸言葉、明治のことば、円朝が紡ぐ粋な言葉が、ちょっとどきりとするものもあるけれど何とも心地よい。
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図書館で借りる。ものすごく楽しかった!大事に大事に読んだ。円朝の引用と書き手の紀行文が交じり合って。一番驚いたのはあとがきに載っていた「言葉は国の手形さ」というセリフについて。その昔寝台列車で会ったご老人に津軽弁でそう言われて以来、訛りを直さず話すことに決めたのだが、それが円朝の...
図書館で借りる。ものすごく楽しかった!大事に大事に読んだ。円朝の引用と書き手の紀行文が交じり合って。一番驚いたのはあとがきに載っていた「言葉は国の手形さ」というセリフについて。その昔寝台列車で会ったご老人に津軽弁でそう言われて以来、訛りを直さず話すことに決めたのだが、それが円朝の言葉で、今ここで出典を知るとは思わなかった。
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円朝作品の舞台たずね歩き。なじみのある場所だったりすると、明治や江戸がぐんと近く思えてくる。何気なくよい温泉案内にもなっている。それにしても上手い古典落語を聴きたいものよ。
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森さんの本を読むと、昔の人も、昔のことも、ああ、あそこのおじさんが…的な感覚で読むことができるから不思議だ。歴史は人が歩いた足跡の積み重ねだ。だから、その足跡を追いかけることで、その人を、その人が生きた時代というものを振り返り、今を余計、いとおしく思うのかもしれない。【図書館】
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