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メディア・ナショナリズムのゆくえ の商品レビュー

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2012/07/26

メディア論と社会学のドメインにある領域。 メディアのナショナリズムに対する影響というと、その実証が困難ではあるが、殊中国に関していうと、それが顕著に現れる。内政不満は近年ではインターネットに表出がするが、そもそも大衆の潜在意識がどう凝集し、体制と相対していくかの構成が面白い。この...

メディア論と社会学のドメインにある領域。 メディアのナショナリズムに対する影響というと、その実証が困難ではあるが、殊中国に関していうと、それが顕著に現れる。内政不満は近年ではインターネットに表出がするが、そもそも大衆の潜在意識がどう凝集し、体制と相対していくかの構成が面白い。この著書は言論統制の流れや、その組織体制に関して細かくはないものの、導入部が整理されている点が参考になった。

Posted byブクログ

2010/07/15

[ 内容 ] 今やメディアの存在と影響を無視しては語れないナショナリズム。 2005年春、中国各地で大規模なデモが発生。 「愛国無罪」を叫ぶ学生や市民の姿、日本製品不買の呼びかけ、日本の大使館や領事館への投石などが、「反日」として様々なメディアを通じて伝えられた。 社会が共有した...

[ 内容 ] 今やメディアの存在と影響を無視しては語れないナショナリズム。 2005年春、中国各地で大規模なデモが発生。 「愛国無罪」を叫ぶ学生や市民の姿、日本製品不買の呼びかけ、日本の大使館や領事館への投石などが、「反日」として様々なメディアを通じて伝えられた。 社会が共有した「認識」は、従来のマスコミや、インターネットなどの新たなメディアを通じてさらに活性化。 「歴史教科書」「釣魚島」「東シナ海ガス田開発」…。 両国のナショナリズムは急速に高まった。 「日中摩擦」を題材に、新旧のメディアがナショナリズムの生成・変容にどんな影響を与え、役割を演じたかを詳細かつダイナミックに分析する。 これまで紹介されたことのない、中国内のネットで飛び交った言説の具体例も収録。 [ 目次 ] 第1章 メディア・ナショナリズムを考える 第2章 日本の新聞は「反日」デモをどう伝えたか 第3章 中国のインターネット言論と「反日」デモ 第4章 中国の報道統制 第5章 香港の「反日」デモ報道 第6章 中国における国民ナショナリズムの登場 第7章 米英メディアが見た日中摩擦 補章 日中摩擦と中国の民間ポータルサイト [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted byブクログ