真相 の商品レビュー
短編集。事件ものだったが、警察ものではなかった。 徐々に謎の全貌が明らかになり、最後に真相が語られる。大体において話に引き込まれて面白かった。 種明かしで主人公たちが救われる話になっているのも良かった。 手軽に読める一冊。
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一つ先にある以外な事実の積み重ねから、もうひとつの真実にたどり着く。 パズルのピースを一つづつ合わせて、真相を解明した瞬間に「あっ」と声が出そうになる。
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1.真相 2.18番ホール 3.不眠 4.花輪の海 5.他人の家 の5編 事件の真相に隠された秘密。 人間の表の顔と裏の顔。 知れば知るほど恐ろしくなります。
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図書館にて借りました。 ☆真相・・・親になったらもっとわかるのかなと思う。 ☆18番ホール・・・村長への立候補。 ☆不眠・・・人体実験 ☆花輪の海・・・こんなクラブと先輩いるよね。 ☆他人の家・・・加害者はいつまでも加害者。被害者はいつまでも被害者。罪は償えても罪は消えない。
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これは短編集だが、結末まで予想できない展開で面白かった。悲しい結末が悲しいので読後感はすっきりしないが「18番ホール」など感情移入してしまう面白さだ。
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表題作の『真相』をはじめ、この短編集の物語に登場する主人公の多くは、脛にあり得ないほど大きな傷をもつ人達である。 他の作品ではあるが、『臨場』の主人公「倉石 終身検視官」に「こざっぱり生きてる奴なんてこの世の中にはいやしねえ。」という台詞があったが、このような主人公を中心に物語が展開するところが横山秀夫さんの作品の特徴だと思う。 英雄のような主人公に憧れ、その主人公が出す結果に溜飲を下げる物語が多い中、横山さんの創る物語には、自分自身が過去にしてしまった道徳などに背いた行為をえぐり出される怖さがある。
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横山秀夫と言えば直接捜査に関わらない署員を主人公として取り上げ、犯罪者を追う者としての警察でなく警察機構そうのものを多角的に描くことにより警察小説に新機軸を打ち出した。私もよく読むし新鮮だと思う。但、本作は少し趣向が異なり、人が人生を踏み外していく過程が描かれている。矢島正雄&弘...
横山秀夫と言えば直接捜査に関わらない署員を主人公として取り上げ、犯罪者を追う者としての警察でなく警察機構そうのものを多角的に描くことにより警察小説に新機軸を打ち出した。私もよく読むし新鮮だと思う。但、本作は少し趣向が異なり、人が人生を踏み外していく過程が描かれている。矢島正雄&弘兼憲史の『人間交差点』のようなテイスト。全五編の転落の物語は憐れではあるものの飽くまでもエンタテイメント系のミステリとして書かれている為、考え込まされたり、長く余韻が残ったりはしない。重さはなく一気読みだがその分忘れるのも速そう!
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短編集の中に、凝縮された人間の業ってやつがたっぷりと♪ お腹いっぱい、て感じw どれも読み応え充分なんですが、印象に残ったのは「18番ホール」の皮肉さ満点のラストにただよう余韻(+後味の悪さ?)かと。 ノワールでもなく、あくどい過去を持つ主人公に共感できる筈もないのに、なぜか「悪...
短編集の中に、凝縮された人間の業ってやつがたっぷりと♪ お腹いっぱい、て感じw どれも読み応え充分なんですが、印象に残ったのは「18番ホール」の皮肉さ満点のラストにただよう余韻(+後味の悪さ?)かと。 ノワールでもなく、あくどい過去を持つ主人公に共感できる筈もないのに、なぜか「悪条件が次々起こるこんな選挙に勝てるのか?」にもかなりの興味が沸いてしまう。そして自業自得としか言いようのないとどめの一撃。 5編のどれもこれも、色々と考えさせられるお話でした。
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