狐狸庵交遊録 の商品レビュー
遠藤周作(1923.3.27~1996.9.29 享年73)著「狐狸庵交遊録」、2006.9(没後10年)発行です。とても面白かったですw。①吉行淳之介:ある料亭で吉行が芸者のすわりダコをなでて、「苦労しとるなぁ」と。芸者が涙ぐんでる光景を見て、別の芸者の首の変色部分をなで、「苦...
遠藤周作(1923.3.27~1996.9.29 享年73)著「狐狸庵交遊録」、2006.9(没後10年)発行です。とても面白かったですw。①吉行淳之介:ある料亭で吉行が芸者のすわりダコをなでて、「苦労しとるなぁ」と。芸者が涙ぐんでる光景を見て、別の芸者の首の変色部分をなで、「苦労しとるなぁ」と。デキモノの痕だったようでw②阿川弘之:4つの狂。乗物狂、食物狂、軍艦狂、賭博狂。もし女性に生まれていたら、防衛大学食堂のおばさんではw③三浦朱門:4つの特性。大飯食らい、早起き、物知り、愚痴や弁解を言わない。
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[ 内容 ] 遠藤周作没後十年。 類い稀なる好奇心とユーモアで人々を笑いの渦に巻き込んだ狐狸庵先生。 文壇関係のみならず、多彩な友人達とのエピソードを記した抱腹絶倒のエッセイを三十篇厳選。 阿川弘之氏との未発表往復書簡収録。 [ 目次 ] 1 狐狸庵と第三の新人たち(“傘はり浪人”の面影いずこ―吉行淳之介;狂の字がつくアンパン坊や―阿川弘之;男の中の男―三浦朱門 ほか) 2 狐狸庵と作家たち(アネゴ肌のさえずり姉さん―瀬戸内晴美;ラブリー・シュガー讃―佐藤愛子;吉川英治氏のこと ほか) 3 狐狸庵と仲間たち(おかしな友人;ケチの修業;私のファン? ほか) 4 遠藤周作×阿川弘之 未発表往復書簡 [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
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遠藤周作独自の人間観察ぶりが本当に面白い。 希代の名作家たちが、狐里庵先生にかかると、おもしろすぎるキャラクターに(笑)北杜夫の赤ちゃん言葉は爆笑モノ。 この話は本当なのか、冗談なのか…それをつきつめちゃいけません。
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苦労が身についた人は偉いと思うが、苦労がどす黒くしみついた人はすきではない。昔の苦しさ、辛さがその性格をゆがめ、ために僻み根性、コンプレックスを持ち、同じような境遇の人に優越感を示す人々がいる。ああいう人は嫌い。現実や人生が苦しくても最後まで捨てるな。
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