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今夜誰のとなりで眠る の商品レビュー

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47件のお客様レビュー

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一人の男の死によって…

一人の男の死によって5人の女性の人生が揺らぎだします。でも最後にはみんな暖かい気持ちで未来に向かって歩き出すので読んでいても応援したくなります。

文庫OFF

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自由奔放に生きた高瀬秋生。その訃報が引き金となり、彼と関わりを持った5人の女性の人生が揺れ動きはじめる……。30代後半にさしかかった色々な立場の女たちの、それぞれの生き方が見事に描かれています♪

zxc

2023/11/26

高瀬秋生という男の訃報により、動き出す5人の女性の人生。それぞれみんな違った悩みを抱えて生きているけど、5人全員に共通するのは『愛されたい』という気持ちなのかもしれない。 今まで近すぎて見えなかったもの。離れたからこそ見えるもの。 本当に大切はものは、実はもう手の中にある。それに...

高瀬秋生という男の訃報により、動き出す5人の女性の人生。それぞれみんな違った悩みを抱えて生きているけど、5人全員に共通するのは『愛されたい』という気持ちなのかもしれない。 今まで近すぎて見えなかったもの。離れたからこそ見えるもの。 本当に大切はものは、実はもう手の中にある。それに気付くには、まずは自分自身と向き合うことが大切なのかな、と思った。 私はまだ20代前半で人生経験も浅いから、作者が言いたいことの全ては理解できていないと思う。何年か経って再読した時、また違った観点からこの物語を観られるのではないかと思った。

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2022/11/07

久しぶりに唯川さんの作品を読みました。 1人の男性の突然の死を起点とした彼に関わった女性5人の物語。 女性であれば必ず持っている感情・・・というか個性?側面?みたいなものを1つずつデフォルトして5人の女性の個性としたような、そんな印象を受けました。 だからこの作品を読んだ女性...

久しぶりに唯川さんの作品を読みました。 1人の男性の突然の死を起点とした彼に関わった女性5人の物語。 女性であれば必ず持っている感情・・・というか個性?側面?みたいなものを1つずつデフォルトして5人の女性の個性としたような、そんな印象を受けました。 だからこの作品を読んだ女性は5人のうちの誰かに自分を重ねて読んでしまうのではないかと思います。 「これ」といった結末や提示があるわけではないので 読み終わった後にすっきりすることはありません。 でも、改めて女性ってなんだかんだ、逞しい生き物なんだなー、 だからきっと自分も大丈夫、なんとかなるんだろうなーと 思わせてくれました。

Posted byブクログ

2021/01/04
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※このレビューにはネタバレを含みます

結婚することでの家庭を作っていく責任は負いたくないけど、彼を手放したくない真以子。 仕事はできるが世間知らずで、ひとりで子どもを産み育てるかを決めきれない脇子。 結婚している時、夫婦の間に常に秋生を感じていた七恵。 何も望まず、ただ秋生と暮らしていた佑美。 外見のコンプレックスが行動原理になってしまっているじゅん子。 誰にも共感できない。 だけど、誰の中にも私を感じる。 ずるさ、弱さ、卑屈さ、鈍さなど、私の中にもある。 ただ、私は恋愛体質ではないので、秋生に囚われるということがどうにもわからない。 自由で奔放な生き方といえば聞こえがいいが、秋生の生き方はゆっくりと死んでいくようなものだ。 何にもとらわれず、というよりも、何にも興味がないのかもしれない。 秋生の瞳は何を映していたのだろう。 全くの漆黒のような気がして、私は怖いと思った。

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2017/01/09

一人の男性の突然の死に影響を受ける30代の5人の女性が主人公。 「こういう男がいるの?」という気がしないでもないが、依存が大きい分それぞれの女性の生き方に変調をきたす。それでも傷が勝手に治癒していくように、奈落の底に落ちるわけでもなく新しい生活に徐々になじんでいく。アンハッピーエ...

一人の男性の突然の死に影響を受ける30代の5人の女性が主人公。 「こういう男がいるの?」という気がしないでもないが、依存が大きい分それぞれの女性の生き方に変調をきたす。それでも傷が勝手に治癒していくように、奈落の底に落ちるわけでもなく新しい生活に徐々になじんでいく。アンハッピーエンドに終わる出来事なんてそうそうなくて、悲しいことがあっても人は勝手に回復していくだ。

Posted byブクログ

2016/12/10

5人の女性たちが代わる代わる主役になるお話だったので読んでいて混乱するかと思っていたら全くそんな事はなくて、それぞれの人生に引き込まれました。思いに閉じ込められている女性たちが辛いな、と思いながら読み始めたのですが、なんとなく前向きなこれから、で終わるのが好きでした。秋生みたいな...

5人の女性たちが代わる代わる主役になるお話だったので読んでいて混乱するかと思っていたら全くそんな事はなくて、それぞれの人生に引き込まれました。思いに閉じ込められている女性たちが辛いな、と思いながら読み始めたのですが、なんとなく前向きなこれから、で終わるのが好きでした。秋生みたいな男性は罪作りだなと思いながらも、女性たちの回想で出てくる秋生の言葉にはっとしました。「愛されることでしか相手を認められない。どうしてわからないんだろう、そういう人間がいちばん傲慢だってことが。」三十代って難しいな。

Posted byブクログ

2015/02/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

*奔放な生き方で多くの女性に愛され、突然亡くなった秋生。その彼と関わった5人の女たちの人生とは。30台半ば、もう若くはない、でもやり直せる。それぞれの事情を抱えながら生きてゆく女たちの、新しい旅立ちを描く* 再読。 かつての若く青くさい自分が選んだ道を見直して修正を迫られる感じが、ぐっと身に染みた。それだけ自分も歳を重ねたんだな・・・。 内容的には、秋生の存在の薄さと魅力のなさに首をひねりつつ、5人の女の痛さの結末が気になって一気読み。なんとなくぼんやりした結末で心に残らないが、複雑な女性心理の描き方はお見事。

Posted byブクログ

2015/02/08

秋生がキザで全く魅力的に思えない反面、正論過ぎてグサッとくるセリフは印象に残った。 5人の女性たちには全く共感できないどころか、哀れに思えてくる。 唯川作品にはよくある女性のタイプかもしれないが。

Posted byブクログ

2014/03/01

1人の男を巡った5人の女の人の話。自分の人生に完全に満足してる人なんていないんだろうな。人はないものを欲しがるから、いくら大丈夫って思っても他人と比べてしまったら無いものが大きく見えてしまう。

Posted byブクログ