SOKKI! の商品レビュー
読んだことあるのに気づかないでデジャブのような感覚で再読。役に立たない速記にかける青春。人生の理想は甘々。イルカの眠り方マスターしたい
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とってもテンポよくてどんどん読めたし、とまらなかった。速記は役に立たない、けど、役に立たないと何が悪いのか---自分の価値観を問われた気がする。速記という新しい世界を知った。これこそ読書の醍醐味。後から知ったけど、作者は男性。だからちょっと女子の人物設定が、女子目線で読むといらっ...
とってもテンポよくてどんどん読めたし、とまらなかった。速記は役に立たない、けど、役に立たないと何が悪いのか---自分の価値観を問われた気がする。速記という新しい世界を知った。これこそ読書の醍醐味。後から知ったけど、作者は男性。だからちょっと女子の人物設定が、女子目線で読むといらっとするというか、女子に甘い感じなのかも。あのときに戻っても、同じように時間をすごしたい・・・言っていることはクサいけど、でもそう言えることは素敵。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
80年代終わりの早稲田大学の速記研究会を舞台にした青春小説。 速記ねぇ。こんな地味なものが小説のモチーフで使われるって珍しい。宮部みゆきの短編にもあったかも。 別にカミングアウトするほどのことでもないけど、あたしも大学時代に記やってました。速記研究会、略して速研。 話自体は、男子部員が少ないからと勧誘されてつられて入った男子と、勧誘した女子、そしてなぜか元野球部エースとの三角関係とも何とも言えない甘酸っぱーい、でも、80年代ってピュアだよなーっていうもの。 速記なんか、卒業してからただの1回も書いてないし、この小説の中でも「役に立たないのにね」とか「こんなに練習しても、録音すればすんじゃうのにね」とか「社会に出てからの自虐ネタ」といった表現があったけど、まさにその通り。笑。 描写が懐かしかった。 半紙を束ねた速記帳(お習字以外で半紙をこういうことに使うなんて初めて知りましたもん。)、ノック式ではなく繰り出し式の4Bのシャープペンシル。 大会前の練習の壮絶さや参宮橋のオリンピックセンターで合宿したなんていうのも一緒一緒~! いやぁ、懐かしい。 ホント、こんな地味な競技なのに、大会前って本気で練習して、大会の結果には本気で泣いたんだよね。 あたしは早稲田ではないんだけど、交流戦?関東大会?全日本大会?よく覚えてないけど、早稲田の速研とは支部会みたいな集まりがありました。 たぶん時期的にはほぼ同じ。小説の方が2~3年先輩っぽい。 この小説なの中に記述のあった大会に出てたかも?なんて思ったらなんだかとってもそわそわしてしまいました。 あたしが速研入ったのも勧誘されたから、って理由で、でもやり始めたら意外とおもしろかったってのもこの主人公と一緒。 そう、で社会に出てからはまーったく使わない技術ですけどね。 話のネタで「速記できまーす」って言うくらい。 でも、 「役に立たないこと」でも一生懸命やって、「役に立たないこと」を一緒にやる人やる友達がいたってことは、「役に立たないこと」なんかじゃないって思うなぁ。 この小説もそんな終わり方。 なんかね、「そんな過去も悪くない」「そんな今も悪くない」って思えるような小説でした。 久々、速研の同期に会いたいな~。 ※後日談 この記事をブログにアップしたら、なななななんとご本人からコメントいただきました!
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なんてことない青春小説なんだけども、所々やられたーって感じがした。 http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-236.html
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図書館で借りる。速記に少し興味があったので、借りた程度でよくある青春小説と思って読んでいくうちに後半ハマって一気に読了。 切ないさでなんともいえない気持ちになりました。
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2時間で読めるくらいあっさりしている。でも、学生時代のほろ苦い、あがいている雰囲気が味わえた。早稲田ではないけれど、似たような校風の大学に通っていたので余計に、自分の昔も振り返りつつタイムスリップした感じがもてたのがいい。 ストーリーはテレビドラマって感じの一直線のコミカルにちょ...
2時間で読めるくらいあっさりしている。でも、学生時代のほろ苦い、あがいている雰囲気が味わえた。早稲田ではないけれど、似たような校風の大学に通っていたので余計に、自分の昔も振り返りつつタイムスリップした感じがもてたのがいい。 ストーリーはテレビドラマって感じの一直線のコミカルにちょっとせつなな作品に仕上がっているので読了感もいい。
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高松から北海道へ異動が決まり、荷造りの最中、失くしたと思っていたカセット・テープを見つける。気持ちは大学時代に戻っていき… 速記研究会に誘ってきた田畑希美に惹かれた本多丈晴。お昼を食べたりと過ごしていた2人だったが変化が訪れる。早大野球部の救世主と騒がれた豪腕ピッチャー黒田一...
高松から北海道へ異動が決まり、荷造りの最中、失くしたと思っていたカセット・テープを見つける。気持ちは大学時代に戻っていき… 速記研究会に誘ってきた田畑希美に惹かれた本多丈晴。お昼を食べたりと過ごしていた2人だったが変化が訪れる。早大野球部の救世主と騒がれた豪腕ピッチャー黒田一行が野球を辞め、速研に入会するというのだ。その理由とは希美に一目ぼれしたから。3人の関係はどう落ち着くのか? 速記は以前から少し気になっていたのですが、そんなに役に立たないのかと(連呼されてるので)知りました。本に実際に速記文字が出てきますが、全然わかりません。覚えたりするのもなかなか時間がかかるようで、そう簡単にはできるようにならなそうだなと思いました。 主人公と黒田をついつい比較しています。黒田がやっぱり行動とか余裕があってかっこいいわけです。希美の父と主人公と黒田が会った時の言動とかすごいです。主人公と黒田が仲良くなった後の3人の関係がずっと続いて欲しかったけど。戻れない関係は哀しいけど、やっぱり忘れられなくて素敵な時間として残っていてうらましく思いました。
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速記って。題材が斬新すぎるよね。素敵。 ストーリー自体に新鮮さは全くないんだけど、普段触れない文化が切り込んでくるとなんか楽しー。速記習得者ならではの表現が面白かった。
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役に立たないことが、世界を作るのだ。 会社の人事異動で高松から旭川へ転勤することになった、本多丈晴。 荷物の整理をしていると、なくしたと思っていたカセットテープを見つける。 そのカセットテープを再生すると、記憶が大学時代へと巻き戻っていった。 1980年代の早稲...
役に立たないことが、世界を作るのだ。 会社の人事異動で高松から旭川へ転勤することになった、本多丈晴。 荷物の整理をしていると、なくしたと思っていたカセットテープを見つける。 そのカセットテープを再生すると、記憶が大学時代へと巻き戻っていった。 1980年代の早稲田大学。 バンドサークルに入ろうと思っていた、さえない新入生、本多丈晴は、 同じ1年生で美人の田畑希美に声をかけられ、速記研究会に入ることに。 何の役にも立ちそうもないと思いながらも、 希美といたい一心で、速記に青春をかける。 そこに、肘を壊した野球部の元エース、黒田一行が現れ、 不思議な三角関係を築いていくことになる… 「速記」がテーマになるのかと疑いながら読む、おれ。 結論、なっちまった。 たぶん、どんなマイナーなことでも、「青春」になりうるということだ。 ましてや、舞台が早稲田大学。 ぼくは大学には行っていない。 でも、早稲田の学食でバイトしてたことがあって、 年代は違うけど、登場する地名やら、お店やらが懐かしくて、きゅんとなったりした。 「さかえ通り」、「箱根山」、「第一学生会館」… ぼくは大学には行っていない(2回目)。 でも、そこで友達になったのは同年代の早稲田の学生で、 こっそり授業なんかも受けたりもしてた。 友達と飲んだり、遊んだり、泊まったり、出かけたり、 早稲田じゃなく、立教のキャンパスに夜に忍び込んで、 なんちゃらの部室で友達と寝たりもした。 大隈講堂の前で夜を明かしたことも。 そして、初めてキスをしたのは、1つ年上の教育学部の子で、 初めて付き合った彼女は、1つ年上の文学部の子だった。 なーんていう、ぼくなりの青春と重ねるように、 この小説に引き込まれたのだった。 それでも、読後感がセピア色に染まらなかったのは、 主人公である本多が、カセットテープに郷愁を覚えながらも、 今の妻である、「カバ」にこう言うからだ。 「今はカバが好きだ。愛している。笑うなら笑えよ。 でも、おれは今、カバに言うべき時だと思うんだ」 と。 「そういうとき、「今は」って言っちゃだめでしょ」 と、カバは笑う。 青春の記憶から巻き戻ってきたとき、 笑ってられる世界がそばにあったらいい。 いまが笑えないときなら、 役に立ちそうもないことに、目を向けるのも悪くない。 それが世界を作っていくのだからさ。 おれは、笑ってるよ。
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何かにとことん打ち込む 一致団結して取り組む 好きな人の前でいいかっこする ぜんぶ青春だなァと改めて思う。 一致団結で全国目指すことなんて、社会人なったらよっぽどないし。 大学でもなかった自分としては羨ましい。 小説自体は、うーん、なんともいえない、、、正直平坦すぎ? 何かが...
何かにとことん打ち込む 一致団結して取り組む 好きな人の前でいいかっこする ぜんぶ青春だなァと改めて思う。 一致団結で全国目指すことなんて、社会人なったらよっぽどないし。 大学でもなかった自分としては羨ましい。 小説自体は、うーん、なんともいえない、、、正直平坦すぎ? 何かが起こるわけでも主人公にクセがあるわけでもなく。 何故ヒロインは主人公が良いと思ったのか謎だった。 てか主人公のライバルである黒田一行がカッコよすぎ。 方言いいよ方言。
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