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夜露死苦現代詩 の商品レビュー

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16件のお客様レビュー

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2010/09/24

普段は目もくれない言葉たちを詩ととらえる着眼点はおもしろいなあと思ったのだけど、なんとなく押しつけがましく感じてしまって、あんまり素直に読むことができませんでした。五と七のリズムには言われてはじめて気がつきました。いちばん好きな言葉は「オムツの中が犯罪でいっぱいだ」

Posted byブクログ

2010/04/22

「インタビュ-ズ」のインタビューの6人めに出てきたのが都築響一だった。この人は、ほれ、あれ、あの『誰も買わない本は誰かが…』とかいう長いタイトルの本の著者だ(ほれ、あれ、あの…『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』…ここから小沢昭一の放浪芸方面の本やCDに手を出し...

「インタビュ-ズ」のインタビューの6人めに出てきたのが都築響一だった。この人は、ほれ、あれ、あの『誰も買わない本は誰かが…』とかいう長いタイトルの本の著者だ(ほれ、あれ、あの…『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』…ここから小沢昭一の放浪芸方面の本やCDに手を出したのだった)。 「インタビュ-ズ」に都築響一が出てきたなーという頃に本屋で文庫棚をみていると、ちくまの新しいのに『夜露死苦現代詩』があった。 「夜露死苦」で「現代詩」に手をのばす。ものすごく字が多い、厚い文庫だが、むらむらして買いそうになる。買う?買う?買う? しばし迷った末に、ひとまず図書館にあった単行本を借りてくる。お、文庫と装丁が違う。 オモロイ人にはオモロイ、しかし何のこっちゃという人には、「はぁー?これが現代詩ぃ?」となるであろうラインナップ。しかし、「はぁー?これが現代詩ぃ?」と思う人よ、それならば何が「現代詩」であろうか。長新太のナンセンス系が好きなような人にもオモロイかもしれない。 [目次] 痴呆系―あるいは胡桃の城の山頭火 点取占い―あるいはショウユ味のシュールレアリスム 木花開耶姫の末裔たち―あるいは湯に煙るお色気五七五 池袋母子餓死日記―あるいは遺書という暗楽詩 死刑囚の俳句―あるいは塀の中の芭蕉たち 玉置宏の話芸―あるいは分速360字のトーキング・ポエトリー 32種類の『夢は夜ひらく』―あるいは無限連鎖のモノローク 仏恥義理で愛羅武勇―あるいは暴走する刺繍の詩集 最大の印税が最高の賞賛である―あるいはヒップホップする現代詩 あらかじめ答えられたクイズ―あるいは反省と感謝のループ 少年よ、いざつむえ―あるいは輝ける言葉のサラダ 肉筆のアクション・ライティング―あるいはインターネットのエロ事師たち アイ・シング・ザ・ボディ・エレクトリック―あるいは箱の中の見えない詩人たち 人生に必要なことは、みんな湯呑みから教わった―あるいは詠み人知らずの説教詩 ヒトが生んでヒトが驚く―あるいは見世物小屋の口上詩 肉体言語としてのラップ・ミュージック―あるいは渋谷の街の即興歌人 私には大変おもしろかった。 ウキウキし、しっぽりし、しつこいほどのくりかえしを堪能し、声に出して読みたくなり、ゲラゲラ笑い、なんじゃこりゃあというわけのわからなさがオモロイのであった。 ウチのトイレに置いてあるイチハラヒロコの『こんどはことばの展覧会だ』を思い出すのは、あとがきにかえてと書かれている「相田みつを美術館訪問記」のせいかもしれない。 イチハラヒロコを知ったのは、今は無くなってしまった天保山現代館がまだ朝汐橋にあった頃(だったと思うが)、その正面に掛けられていた 現代美術も楽勝よ。 というでっかい言葉の垂れ幕によってであった。 都築響一には『現代美術場外乱闘』という本もあるらしい。現代詩とか現代美術とか、「現代」がつくと、それは「わけがわからん」ということになっているような気もするが、都築響一には、現代詩のナントカ賞やら現代美術の館のハコの中にあるものを、ぶんまわして、ひっこぬいて、おまえら何やねんとツッコミまくるようなエネルギーを感じる。 単行本を読んでしまって、さて文庫はサイズと装丁が違うだけか、なにかオマケがあるのかとまた本屋で文庫を手にとる。増補されているのだった! 買うかも。

Posted byブクログ

2009/10/04

高尚だが誰も知らない作品よりも、低俗でも多くの人が知ってくれる作品の方が間違いなく優れていると思う。それを改めて感じさせる本。

Posted byブクログ

2009/10/04

アウトサイダー、暴走族、ラッパー。文学評論では語られぬ分野の"詩"に着目し、それぞれ独特の言語感覚へ素直に共感するエッセイ集。論じず、温かく感じて味わう。たしかに引用される言葉たちは、素敵で鋭い現代詩だ。

Posted byブクログ

2009/10/07

ガツンときた!最初の痴呆のご老人たちのポエムのような言葉にちょっと感激した。 ちょっと笑える内容もあるけど、侮る無かれ! 非常に重たいものもある。 ガツンとくるリアルナチュラル言霊たち! でも、途中の暗い内容は・・・・・。げんなりしてきます。

Posted byブクログ

2009/10/07

すごいよ都築さん!痴呆老人の言葉に詩性を見出すことには勇気が要ると思う。最早タブーとかそんなの全く関係ないっぽいが。

Posted byブクログ