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国枝史郎伝奇短篇小説集成(第1巻) の商品レビュー

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2013/01/14

伝奇小説の代表作家である国枝史郎のありそうでなかった短編集。当然ながら全集とかには入っているけれど、短編集というのはかなり以前に出版されたもの以外、ないんじゃないかな? 短編集というだけあって、すべて2段組みで5〜10ページ程度におさまる。ほとんどが時代小説であり、史実や故事に...

伝奇小説の代表作家である国枝史郎のありそうでなかった短編集。当然ながら全集とかには入っているけれど、短編集というのはかなり以前に出版されたもの以外、ないんじゃないかな? 短編集というだけあって、すべて2段組みで5〜10ページ程度におさまる。ほとんどが時代小説であり、史実や故事に材をとったものも少なからずあるため、由井正雪とかはわりに頻繁に登場する(笑) もちろん面白いことは言うまでもないが、読み切り掌編であるため全体に軽めであり、信州纐纈城や蔦葛木曽桟を期待すると肩すかしかも。。。 ともあれ、構えること無く読み進めることができるし、破綻するほど話も広がらず(そこが物足りない?)、軽い気持ちで楽しめる一冊であることは間違いない。値段以外は。。。(笑)

Posted byブクログ