どうして小さい魚は大きな魚に食べられちゃうの? の商品レビュー
この本は、絵本のような寓話を用いた「システム思考」の入門書です。システム思考は、ある問題について、個々の要素ではなく、それらの相互関係に注目します。以下のように、物語自体はとても単純です。 ”大きな魚、小さな魚、いろいろな生き物が共生していた海。しかし、エサという資源をめぐる争...
この本は、絵本のような寓話を用いた「システム思考」の入門書です。システム思考は、ある問題について、個々の要素ではなく、それらの相互関係に注目します。以下のように、物語自体はとても単純です。 ”大きな魚、小さな魚、いろいろな生き物が共生していた海。しかし、エサという資源をめぐる争いをきっかけにして、魚たちの熾烈な競争社会が始まる” こうした魚たちの物語を見てゆきながら、魚という「組織」の問題と解決策をみてゆくことで、わたしたち人間の組織における失敗について考えさせてくれます。 組織が陥りがちな基本的な注意点を学び、一人一人がシステム思考を身につけて、絶えず「学習する組織」となるために、この本を輪読するだけでも意識が高まるのではないでしょうか。
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チェック項目5箇所。問題を表面的に捉えて対症療法的な解決策を講ずるのではなく、問題を起こしている様々な要因のつながりに注目して根本的な問題を探り出そうとすること。応急処置の継続では問題解決に至らないし、長期的に見ると同じ症状がぶり返す、悪化する。応急処置で一時的に症状が緩和すると切迫感が薄れるため問題解決の意欲が減退する。仕事を引き受けすぎて新しい話題を仕入れられなかったり、話術に磨きをかける時間がないとすたれていく。できる人は仕事を任されてどんどん伸びる・・・周りの人はいつまでたっても雑用のまま。小さな魚は大きな魚に食べられないように多産戦略をとる。
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