暴力に逆らって書く の商品レビュー
特にアモス・オズとの往復書簡に衝撃を受けた。ユダヤ人は武器も国も無く虐殺された経験から非武装による平和の幻想を捨てた、と。他にもソンタグ、アマルティア・センからの返信に、より現実的な策が必要と手厳しく打ち返されているように思う。それでもジョナサン・シェルが言うように、批判を正面か...
特にアモス・オズとの往復書簡に衝撃を受けた。ユダヤ人は武器も国も無く虐殺された経験から非武装による平和の幻想を捨てた、と。他にもソンタグ、アマルティア・センからの返信に、より現実的な策が必要と手厳しく打ち返されているように思う。それでもジョナサン・シェルが言うように、批判を正面から受けながら何十年も核廃絶のような理想を訴え続けた高明な作家は他にはいない。それが、ご本人が言われるように執着する子どもじみた性格によるところもあるのかも知れないが、それこそがこの作家の大きな大きな魅力だったと改めて思わされた。
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大江氏と各界知識人との往復書簡をまとめたもの。これまで知らなかった人を知れて、かつ、物事の捉え方について多様なものを学べて、なかなかためになる本だった。
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本書で語られていることの、恐らく十分の一も、実感をもって理解できていませんが、年を重ねるにつれて、その折々に触れて読み返したくなる予感でいっぱいの本です。
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