17歳のヒット・パレードB面 の商品レビュー
甘酸っぱい青春小説ではない。できる限り必要最低限以外を削ぎ取られたものを与えられ、さあ、どう読む?とすべてを委ねられたような感覚だった。青春なんて所詮キラキラした輝かしいものじゃないし、若者が夢や希望に満ち溢れているわけでもない。若者は若者なりに踏みつぶされて疎外されて、知らず知...
甘酸っぱい青春小説ではない。できる限り必要最低限以外を削ぎ取られたものを与えられ、さあ、どう読む?とすべてを委ねられたような感覚だった。青春なんて所詮キラキラした輝かしいものじゃないし、若者が夢や希望に満ち溢れているわけでもない。若者は若者なりに踏みつぶされて疎外されて、知らず知らずのうちに周りの者を原理に従いながら蹴落としながら生きている。私はこれを読んで、そんなことをモラトリアムのど真ん中で思い知らされた。
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若さとは切なさ、取り返しのつかなさ(後戻りできない感じ)。後年になってみると、いくらでも取り返せると思うのですが、渦中では分からない。そういうところがよく表わされていると思います。この突っ走ってる感をどこかで見たような…と思い、まず村上春樹の短編を思い浮かべたのですが、読み進める...
若さとは切なさ、取り返しのつかなさ(後戻りできない感じ)。後年になってみると、いくらでも取り返せると思うのですが、渦中では分からない。そういうところがよく表わされていると思います。この突っ走ってる感をどこかで見たような…と思い、まず村上春樹の短編を思い浮かべたのですが、読み進めるうちにフリッパーズ・ギターだ!と思い至りました。(『海へ行くつもりじゃなかった(three cheers for our side)』を彷彿とさせます)若さのもたらすほろ苦さ、後味の悪い「やっちまった」感が秀逸です。
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05/20 自殺志望の青年と気まぐれな少女のひと夏の海の出会い、自滅的な成り行きだが登場人物たちのテンション緩くて切迫感がないのがイマ風。
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こういう昔訳された洋書みたいなわざとらしいテイストは嫌いじゃないけど、この時代を知らないからわからない。タカタカテンポで頭をビュンビュン通り抜ける
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