フィリピンの少女ピア の商品レビュー
しばらく前から読むために取り寄せたのに、読み始めるのが怖くてずっとにらめっこ状態だった。 意を決して開いてみると、非常に読みやすい本だった。 11歳のピアが保護されたのが1996年。8歳から11歳まで、同じ家で暮らしている子どもが買春のお金を持ち帰ってきて、そのお金は家族の生活...
しばらく前から読むために取り寄せたのに、読み始めるのが怖くてずっとにらめっこ状態だった。 意を決して開いてみると、非常に読みやすい本だった。 11歳のピアが保護されたのが1996年。8歳から11歳まで、同じ家で暮らしている子どもが買春のお金を持ち帰ってきて、そのお金は家族の生活費になっていたのに、働きもしない4人の大人たちが気づかないはずがないと思うんだけど…気付いていたとしても、この本で読む限りではピアの家族はお金のためならピアを喜んで虐待者に引き渡しそうだわ。 とてもではないけれど、これは家族とは言えない。 プレダ基金 https://ftcj.org/freethechildrenprogram/area/philippines/preda
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タイトルに惹かれて読んだ本。 虐待の本を読みたいなんて悪趣味にもほどがあると思うけれど、まあ、ざっくり言い訳的にいい言葉を言うと。 「知らなきゃ始まらない」 って。 でも、まあざっくり言ってしまえば、ただの好奇心です。 ただ、好奇心がなければ何もできないとは思っているので、そこを責められる筋合いはない。 読んでみたら。 最初は自分の性を売り物にしないと生きていけなかった少女が、ある時、周りの大人に助けられてそこから厚生……というのか、そういうことをしなくていいようになった話。 まるで教科書のお手本のような話に、正直、こういう話が読みたかったわけではないんだけどなあ……と思ったりもしますが、こういう救いのある話を広めていかないと、またこういう活動をしている組織があるって知ってもらわないと、こういう活動が広がっていかないと思うので、仕方ない部分なんだろうなあ、と思います。 でも、それとは別に救えなかった側があるのは事実。 そういう救えない人たちの話も知りたいと思う、好奇心の化け物的な何か。
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