ドラゴンキーパー の商品レビュー
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舞台は中国・前漢時代。自らの名も知らなかった奴隷の少女が世話していたドラゴンが、ある日1匹死んでしまう。それから最後の宮廷龍、ダンザとともに、少女は旅に出る。それはつらく厳しいながらも、”自由”というものの素晴らしさを知る機会でもあった。最初は自分のいた場所に帰り、元の生活に戻り...
舞台は中国・前漢時代。自らの名も知らなかった奴隷の少女が世話していたドラゴンが、ある日1匹死んでしまう。それから最後の宮廷龍、ダンザとともに、少女は旅に出る。それはつらく厳しいながらも、”自由”というものの素晴らしさを知る機会でもあった。最初は自分のいた場所に帰り、元の生活に戻りたいと願う少女だったが、旅をしていくうちにだんだんとその気持ちは薄れダンザとともに海へ行きたいと思うようになる。そして、長い試練を超え、海にたどり着いたとき―――少女は自分の名を知り、親友であり良き助言者であるダンザと一緒だった。そして龍のほんとうの声を聞くことができる”龍守り―ドラゴンキーパー―”とは少女のことだった。自由を求める旅は自らの心の旅でもあったのだ。それを乗り越えたとき、少女はかつて自分を奴隷として使っていた支配者ランへの恐怖は消え、新しいドラゴンを育てるという使命のために、一人で生きていく強さを持っていた。 著者は歴史研究者でもあり、非常に丁寧な描写がされています。老龍ダンザと少女が、だんだんと絆を深めていくところはとても印象に残りました。最初はネズミ以外に友もいなかった少女は、実は”龍守り”であるなど、読んでいくとあっと驚かせられるところが多くて読み応えがあると思います。また、中国の伝説や神話も見事に汲み込まれていて、おもしろいです。ただ、最後に海にたどり着いたときのダンザと少女の別れが少しあっけなかったような気が。その後のダンザと少女がどうなっていったのか・・・気になるところです。
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この本を手にしたのは小学5年の頃でした。 とても読み応えがあると私は思います。 結構本としては分厚いですが、そんなに大変ではないように感じました。 スラスラ読めると思います。
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一気に読めたが、物語としては薄い印象。 自分の名前も知らない奴隷の少女が主人公。 劣悪な環境の中、檻にいる龍の声を聞き、一緒に逃亡の旅へ。 龍は、紫の玉とともに海に行かなければならないと言う。 どうして海でなければならなかったのか、謎のまま。
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龍守りの奴隷だった少女は、龍の声を聞き、ともに旅をすることになった。結構骨太なファンタジーでした。オーストラリアの作家が中国を舞台に描いています。下調べが入念だったようで、日本人の自分からみるとヘンな違和感はありません。やるなオーストラリア、最近注目される作家が多いですね。これも...
龍守りの奴隷だった少女は、龍の声を聞き、ともに旅をすることになった。結構骨太なファンタジーでした。オーストラリアの作家が中国を舞台に描いています。下調べが入念だったようで、日本人の自分からみるとヘンな違和感はありません。やるなオーストラリア、最近注目される作家が多いですね。これもシリーズものです。
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前漢時代の中国を舞台にしたお話。奴隷の少女ピンが一匹の老龍ダンザと出会い、彼女の仲に眠っていた龍使いの能力を開花させていくお話ですが。オーストラリア出身の作者が描くこのお話は、中国と西洋の文化が絶妙に入り混じっていて、独特の雰囲気をかもし出しております。夢中になって読める一冊でし...
前漢時代の中国を舞台にしたお話。奴隷の少女ピンが一匹の老龍ダンザと出会い、彼女の仲に眠っていた龍使いの能力を開花させていくお話ですが。オーストラリア出身の作者が描くこのお話は、中国と西洋の文化が絶妙に入り混じっていて、独特の雰囲気をかもし出しております。夢中になって読める一冊でした。
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あまりの面白さに、寝食を忘れて(と云う位)読んでしまいました。 ドラゴン好きにはたまらない一作です。 作者のキャロル・ウイルキンソンはオーストラリア在住の女流作家で、40を過ぎてからの執筆活動にも関わらず、既に30作以上の作品をお書きになっていますが、私が調べた所、残念ながら、翻...
あまりの面白さに、寝食を忘れて(と云う位)読んでしまいました。 ドラゴン好きにはたまらない一作です。 作者のキャロル・ウイルキンソンはオーストラリア在住の女流作家で、40を過ぎてからの執筆活動にも関わらず、既に30作以上の作品をお書きになっていますが、私が調べた所、残念ながら、翻訳されているのはこの一作のみのようで・・ イギリス生まれ、オーストラリア在住の作者が、前漢時代の中国が舞台のこの作品を生み出したことに、とても驚きと感動を隠せませんでした。 とにかく素晴らしいの一言です! 名前もない奴隷の11歳の女の子が、殺されそうな最後の皇帝竜を連れて竜が目指す海まで過酷な旅をする。 お供は奴隷時代からの唯一の友達:ねずみの花(ファ)と供に・・ この本によると、ドラゴンには3つのウイークポイントがあり、一つ目は鉄、二つ目はせんだんという木、最後がむかでだそうです。 ムカデはドラゴンの耳から入り、脳を食い破るのだそうな・・手の短いドラゴンにとって、抗いようのない致命傷になるらしいです。 最初、ねずみ嫌いだったドラゴンも、道中、ムカデが耳に入ったピンチをねずみに助けられたことにより、ねずみを命の恩人として認めます。 名無しの奴隷の少女も、自分の名を知ったり、働くこと以外、何も知ることを許されなかった少女にドラゴンはたくさんの知恵と知識を与えます。 そして勿論一番大事な考えることも教えます。 道中、みな成長していくのです・・・ ところでみなさんは龍と竜、そしてドラゴンの違いがわかりますか? 正式なところは私にもはっきりとはわかりませんが、私の解釈ではこう思っています。 ◆竜=ドラゴン、西洋形で、身体はゴジラに近く、蝙蝠のような翼を持つ。魔力を使い、時に変身したりすることもある。大きさや体表の色・目の色も色々ある。 ◆龍=東洋形で、身体は蛇状、身体をくねらせて飛ぶ。龍の子たろうや千と千尋の神隠しの白龍のようなタイプ。四象(北方玄武(亀)・西方白虎・南方朱雀)の一つ東方を司る青龍は確かにこちらのタイプ。 私はどちらも好きですが、物語に出てくるのは圧倒的に龍・ドラゴンが多いからか、親近感を感じるのは竜の方です。 今回、舞台が前漢の中国であるにも関わらず、龍ではなく竜の方でした@挿絵や文中から推測 西洋の作家にとってこの部分はきっと譲れなかったのでしょう。 海を目指して地上を旅するには、体形的に竜の方がむくと思います。 もう一つ、ドラゴンキーパーの素養・・ ?左利き ?ドラゴンの声を耳でない場所で聞ける ?『気』を操れる素質がある。 今は素養が一つも当てはまらない・・ でも、3つともなんとか出来るような気がする私って・・ ?実は隠れ左利きなんじゃないかと思ったことがある。 ?まだ聞いたことないけど、聞ける気がする。 ?やったことないけど、竜が側にいたらやれそう・・ おめでたいでしょ?私って(笑) 続編はあるのかないのか・・あって良いような終わり方ですが、読みたいような・・このままの方が良いような・・・ でも、翻訳出版されたら絶対に読むでしょうね、私。
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