シゴフミ(1) の商品レビュー
湯澤友楼の原案によるメディア・ミックス作品のノベライズ版です。「シゴフミ」(死後文)は、想いを残して死んだ人びとが、まだ生きているひとへ向けて書いた手紙を意味します。シゴフミの郵便配達人をしている少女・文伽(ふみか)と、その相棒の杖・マヤマの物語です。 第1話は、月城葵(つきし...
湯澤友楼の原案によるメディア・ミックス作品のノベライズ版です。「シゴフミ」(死後文)は、想いを残して死んだ人びとが、まだ生きているひとへ向けて書いた手紙を意味します。シゴフミの郵便配達人をしている少女・文伽(ふみか)と、その相棒の杖・マヤマの物語です。 第1話は、月城葵(つきしろ・あおい)から、彼女と同じ「飛べない蝶」の綾瀬梨花(あやせ・りか)に宛てて書かれたシゴフミを届ける話。 第2話は、長谷川典子(はせがわ・のりこ)から、恋人でマジシャンの相馬貴明(そうま・たかあき)に宛てて書かれたシゴフミをめぐる物語。この話は、貴明がシゴフミの存在を認めず、すっきりした結末にはならないのですが、次の第3話で彼の態度の理由が明かされ、それなりのまとまりがつけられます。 第3話は、フェンシングの名コーチだったジル・ベルトンから、父の期待にこたえられないことで苦しんでいる娘の亜里沙(アリサ)に手紙が届けられます。亜里沙は、友人の相馬貴明に相談し、父から逃げるのではなく、シゴフミを受け止めることを決意します。 シリアスに傾きすぎることなく、あっさりした作風です。これをどう評価するか、ひとによって分かれるところでしょうが、個人的には、さあ泣いてくださいといわんばかりの、感動を押し売りするような作品よりはずっとよかったように思います。
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これもえろ描写がないいいはなし系だった ちょっと前のラノベはこうだったのかな 今はえろ主体になってる気がする 死んでから手紙をかいて生きてるひとにわたしてあげるはなし 親友と自殺しようとしてた少女とか フェンシングでいきづまっててお父さんが死んじゃう女の子とか 手品師の恋人のはなしとか
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全4巻完結。アニメの先行ノベライズ。 第1巻のマジシャンの話とフェンシング少女の話が良かった。 綺麗な話だけではない負の感情も表した作品です。 全4巻通して読書感想文題材に推薦するライトノベル作品のひとつ。
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死者からの手紙――シゴフミ。 人の死に触れていく物語ですが、人を客観的に見る作品のようにも思えました。それを手紙によって、破壊するもしくは開放していく。 そういった意味では、手紙ってものは大事なのだなと思います。 人物観察というのが、大事なんだなとも思えました。 この方、手紙についてはもらったことはないですが、言葉の大切さを感じることが出来ました。たった一言だけでも重い。 そして、幸せは人それぞれ。 二話目のキャラクターが、三話目に絡み、なるほど確かに弱い人だったんだなと。そういった意味では、話のつながりがあって面白かったです。 また、大人と子供の違いみたいのも垣間見えて。 話の内容としては、過労死、事故死という一般的な死がきっかけに、ふみかとマヤマが手紙を渡すという展開。 当然ながら、お前誰だよと。仕方ないことですが、手紙が読まれるまでのドラマがなんとも人間らしいというのでしょうか。 不安と、恐れ、疑いといった様々な想いをはらんでいますね。 普段と違う見方をすると、いいのかなぁと思い次の巻へと。
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なかなか良い感じの作品でした。読みやすかったです。設定も面白いです。 内容は三話あり、どれも一話読みきりでした。二話目と三話目は、繋がりがあってはっとさせられましたね。
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絵が可愛い。切ない感じの話が多いですね。小説から入ったのでアニメはちょっと違和感ありました。アニメはアニメで良いですが。
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『「しにがみのバラッド。」みたいな作品だ』なんていわれていたもんだから気になって読んでみた。まぁ、たしかに、、、、けど「キノの旅」って単語が出てこないね。「キノの旅」と「しにがみのバラッド。」をたして2で割ったかんじだな、とかおもったこの作品。 死に関わったもの二つの作品。...
『「しにがみのバラッド。」みたいな作品だ』なんていわれていたもんだから気になって読んでみた。まぁ、たしかに、、、、けど「キノの旅」って単語が出てこないね。「キノの旅」と「しにがみのバラッド。」をたして2で割ったかんじだな、とかおもったこの作品。 死に関わったもの二つの作品。「シゴフミ」に登場する文伽もおせっかいなもんだからみんな口をそろえて似ているなんていっています。 あと、個人てきに似ているとかんじて「キノの旅」との似ている場所は、シゴ文に登場すつ杖のマヤマがキノでいうモトラドのエルメスににているとかんぞました。、、、、、そこだけです。 さて、章別の感想と紹介を、、、 一章『飛べない蝶』 にしても人間はそこまで蝶にあこがれているのだろうか、なんてどーでもいいいことを今更ながらおもう。関係ない話です。 内容としては、数日後に一緒に死のうなんていっていた片方の女の子が事故にあってしまってがために、、、みたいな話。だいぶはぶきました。 この章のはなしはけっこい青春らしい「死とはなんだ」といったことがテーマ。若干鬱めいたわたしもけっこう共感したりとかもしてました。一章としてはおもすぎやしないか、なんておもったりもしましたけどね。 けっこう「死について」と「青春」となると「自殺したい」なんて単語すらでてくるもんだから共感できないヒトってホント不愉快になるみたいですね。だからか「一章でつまんないとおもったけど、、、、」みたいなコメントが多いですね。本編からずれてね?(いまさら) 章の感想としては、ごちらかといえば楽しめました。死についてもけっこうのっていたもんだから満足してしまいました。 二章『ひとひらの想い』 けっこうイライラした話でしたね。まぁだれでも同じような気がしますけどね。 内容は、海外にまでいって修行した若いプロマジシャンの恋人が病気で泣くなって、手紙を渡そうと、、、みたいなかんじ。主題は「人間ってなに」といったかんじ。このはなしは杖のマヤマ目線でしたので、、、 手紙をわたすのが今回はマジシャンだった、ということがあったためかなかなか文伽のことを信じてくれないもんだからイライラ。わからなくはないけど、、みたいなかんじ。この章としては不愉快になるようなはなしだったんですが、三章でおちつく。 三章『父さんの眼差し』 フェンシングに関しては無知識です。はい 内容は、海外でフェンシングで有名になったことのある父と日本人の母のないだに生まれた女の子のはなし。母がなくなってから、日本に父のつきそういできたら父が亡くなって、、といったかんじ。 父が自分をみてくる目が、といった意味でこのサブタイトル。「なんでわたしフェンシングしてるんだろう」なんてけっこうな青春おくってる女の子。 部活でうまくいかなかったさいに愚痴をこぼしにいったのが、二章に登場したマジシャン。このマジシャンが二章とはまったく違う顔をしていたもんだからなんか許してしまう。そんな話。この話はそんなに文伽たちはでていないような気がします。
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あらすじを読み、しにがみに似ている?とも思った。 少女と相棒、実際読んでも似てる。 が、話としては読みやすい。
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自分的には結構好きな感じですね。 全てのライトノベルに共通して言えることなんですが、すぐに読める作品です。
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不慮の事故で死んでしまった人間に訪れる最後の奇跡「死後文(シゴフミ)」。 その手紙を届ける文伽(フミカ)とマヤマのお話。 内容的には、 泣けることろがあったり、ときにくすりと笑えるところがあったりしておもしろいのですが、 形式やテーマやスタイル(主人公+おひき)が同出版社の「し...
不慮の事故で死んでしまった人間に訪れる最後の奇跡「死後文(シゴフミ)」。 その手紙を届ける文伽(フミカ)とマヤマのお話。 内容的には、 泣けることろがあったり、ときにくすりと笑えるところがあったりしておもしろいのですが、 形式やテーマやスタイル(主人公+おひき)が同出版社の「しにがみのバラッド。」に酷似していて、 "劣化しにバラ。"と思えてしまってなりません。 もう少しアクセントがほしいです。
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