ナイトフォール(上) の商品レビュー
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題名の意味は『黄昏』。物語の結末にあの事件を持ってきたこの作品にはそれがよく似合う。 今回は1996年に起きたTWA800便の旅客機が墜落した事故の一部始終を収めたと云われるビデオテープの在り処とそれを撮った不倫カップルを捜し当てるのがメイン・テーマとなっている。 確かにジョン・コーリーのへらず口は健在で、ページの捲る手がクイクイ進むのだが、物語の牽引力としては設定がいささかパワー不足。 今回もデミルは冒頭の第一部で不倫カップルが存在する事、そしてその撮影にいたる顛末を事細かく描いており、ジョンがそのカップルになかなか行き着かないのに非常にやきもきさせられた。 私は当初この展開で物語が始まった時に、ビデオテープと当のカップルは上巻で見つかり、下巻をそのテープの争奪戦が色濃く描かれる物だと思っていたが、結局、ジョンがカップルの片割れ、ジル・ウィンズロウに辿りつくのは下巻の中盤で、それ以降は派手派手しい争奪戦というより、宿敵ナッシュとの諜報戦となり、「動」よりも「静」の闘いといった展開で期待外れだった(そうそう、宿敵ナッシュが前作『王者のゲーム』で撃たれて死んだと思っていたのに生きていたという展開もベタ過ぎてガッカリ)。 (下巻の感想に続く)
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9.11の時のコーリーを描いた作品。 そういえば、TWA800便の事故ってありましたねぇ。テロの疑いがありました。公式には、燃料タンクの不具合による事故という事になっているんですが、どうなんでしょうね? 上巻でも、色々と出来事が起きていますが、本格的に動くのは下巻からですね。
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またしてもジョン・コ-リシリ-ズだ。1996年7月17日ニュ-ヨ-ク州ロングアイランドの沖合いで発生したTWA800便の墜落事故にもとずいたフィクションらしい。上巻は「飛行機にむかってぐんぐんと上にむかっていった光の筋」の目撃情報ばかり出てきてうんざりする。不倫中の男女が海岸でセックス中のビデオを撮影中にこの墜落シ-ンが偶然写りこむところから始まるが、まったく面白くない。例によって後半に期待しよう。
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本書は、1996年7月17日に実際に発生した墜落事故を公式発表である事故説に大いなる疑問を投げかける形で進行する。 小説の設定時は9.11の直前。主人公コーリーは同僚である妻から5年前のロングアイランド沖に墜落し、一旦は事故と結論づけられた747旅客機の墜落原因の調査にまつわる...
本書は、1996年7月17日に実際に発生した墜落事故を公式発表である事故説に大いなる疑問を投げかける形で進行する。 小説の設定時は9.11の直前。主人公コーリーは同僚である妻から5年前のロングアイランド沖に墜落し、一旦は事故と結論づけられた747旅客機の墜落原因の調査にまつわる蓋をされた真実に向き合うように誘導される。 根っからの警官である主人公コーリーは真相に近づくべく、事故説の大家および撃墜説の裏付けとなる目撃証言を聞き込んでいく。当然、正規勤務でないわけであり、いろいろ探られたくないFBIからは圧力がかかっていく。 かくして、盟友であり、同僚であり、顧問弁護士であり、そして妻である ケイトは、タンザニアへコーリーはイエメンへ海外の対テロへ送り出されてしまう。
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実際にあった飛行機事故が、題材。事故として処理されているけれど、事故ではないのでは?という疑惑から話がはじまります。ラスト「え、そうくる!?」な終わり方でした・・・。
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王者のゲームのシリーズです。元ニューヨーク市刑事でテロリスト対策特別機動隊(ATTF)のジョン・コーリー。前作で出会った妻で同僚のケイトの2人が活躍する。5年前に航空機が墜落した事件でテロが疑われ、捜査担当となっていたケイト。事故の原因は故障とされたが納得しない。200人もの目撃...
王者のゲームのシリーズです。元ニューヨーク市刑事でテロリスト対策特別機動隊(ATTF)のジョン・コーリー。前作で出会った妻で同僚のケイトの2人が活躍する。5年前に航空機が墜落した事件でテロが疑われ、捜査担当となっていたケイト。事故の原因は故障とされたが納得しない。200人もの目撃者が機体に向かうミサイルのような光を見ていたのに、その証言が抹殺されたのだ。ケイトはコーリーに真相究明を求める。しかし、そこには再調査を行うなと忠告する上司たちが。ちなみにこのATTFはFBIをはじめCIAなど各機関の寄せ集め。コーリーは市警出身なのでFBIとかに辛辣ですが、そこが面白いんです。前半ではまったく展開が読めません。この勢いで後半も期待します。
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アメリカで実際にあった航空機TWA 800便の爆発墜落。事故として片付けられたが、コーリーがその真相究明に立ち上がる。というお話。相変わらず冗長で、上巻ではほとんど進展がない。下巻に期待。
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早く次作を翻訳してください。。。ハン・ソロが固まったまま終わってしまった "スターウォーズ 帝国の逆襲" みたい。これだけの伏線と大きなストーリーの種明かしをあと2〜3ミリでできるの??と下巻を読みながら残りのページの厚さを計算しながら思っていたのですが、いよ...
早く次作を翻訳してください。。。ハン・ソロが固まったまま終わってしまった "スターウォーズ 帝国の逆襲" みたい。これだけの伏線と大きなストーリーの種明かしをあと2〜3ミリでできるの??と下巻を読みながら残りのページの厚さを計算しながら思っていたのですが、いよいよ種明かしか!!っという瞬間に、全部帳消しになる大事件が起こり、次作へ続く!となってしまいました。くやしいけど、おもしろかったので、がまんして次作が翻訳されるのを待ちます。 ある悲惨な飛行機事故、公式には ”機器の故障” として調査が完了したとされている事故をめぐるストーリー。真相が隠蔽されているのではないか、という疑いを持った元NY市警の警官でいまFBI捜査官ジョンが、FBIとCIAのいろんな嫌がらせや権力を振りかざした妨害にもめげずに粘り強く調べ上げてゆく、というもの。実際にあった事故を元に、綿密に作られたフィクション。読み応えあり!!ひねくれ者ジョンのこれでもかという皮肉なジョークが繰り出されるのも、なかなか味があります。
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