八月の熱い雨 の商品レビュー

山之内正文【著】

2015/02/24

便利屋を営む主人公が様々な事件を通じて人と触れ合う「人情話」が収められた短編集です。ミステリーな部分はそこそこですし、優しい雰囲気と救いのあるラストで良い余韻が残ります。
ただ、真相は予想通りですし、感涙に浸れる要素も足りない気がします。お話自体は面白いのですが、どうも一歩詰めが甘い印象が残りました。

2013/07/07

便利屋「ダブルフォロー」をやっている主人公のもとに届いた5つの依頼。

それぞれ、おもしろいと思います。

ところどころ、（短編なので仕方ないとは思いますが）、なんか唐突だな・・・と思う部分があるように感じました。

2011/07/11

消えたオートバイと元気のない祖父、デートのビデオを気が付かれないように撮影して欲しいという匿名の依頼、急に返信が途絶えた郵便将棋、等々、人のいい便利屋に持ち込まれる謎。どの話にも心温まる結末が用意され、忘れられぬ情景でエンディングを迎える。探偵役が便利屋と言う推理小説は何回か読んだが、両親が登場する推理小説は初めて読んだ。主人公を取り巻く登場人物がもっと魅力的なら、もう少し評価は高かったかも。

2011/03/12

便利屋、というか・・・なんでも屋を営む青年・皆瀬泉水。彼の元に奇妙な依頼が舞い込んでくる・・・という流れの連作短編集。

特筆したいのは、ハートウォーミングと銘打っていたりするわりにただただぬるいだけの展開というわけではないところ。人が陰惨に死んだりとかどす黒い計略が・・・みたいなのもありませんが、そのあたりのバランスがよかったです。ぬるくもなく黒すぎもせず。

ただ一つ一つの話をとってみると、ちょっと話が軽かったかな？短編の文章量というだけでなく、なんとなくもの足りない印象。どれもちょっと淡々としすぎているというか。まあこれはこれで一つの味といえるのかもしれませんけども・・・

2010/11/15

お人好しな便利屋さんが仕事以外のことに首をつっこんで事件を解決していくストーリー。

こんなにお金にならないことに手ぇ出してたら仕事にならないだろうなぁ、と現実的なことも考えてしまうけど。。。

まほろシリーズと同じく便利屋ってしごとがこんなにも自分のペースというか大切にしたいことを守ってできる仕事だったらやってみたいな〜なんて思ったりして。

2010/10/08

便利屋皆瀬和泉の事件簿。
ううん…、可も無く不可もなく、でもこれといってとても凄く面白い！というわけでも失礼ながら無かった印象。「片づけられない女」と「約束されたハガキの秘密」は面白かった。でもな「片づけられない女」も、なんというのか…どうにもしっくりこない…。歯切れが悪くなる、そんな一冊。

2010/01/29

「便利屋」が主役の、日常の謎寄りミステリ。大きな謎はないけれど、人情物語が魅力的な連作短編。とはいえ生温いだけの人情ものじゃなく、かなり痛くて惨い現実的な部分も含まれている。
お気に入りは「ハロー＠グッバイ」。これが一番「痛い話」だったなあ、という印象。「犯人」のやり口も、一番卑怯で酷く、腹が立つものだし。その分解決したラストはほんわかとした気分になれるので、読後感は良いなあ。

2009/10/07

なんとなく意地になって読んでるミステリフロンティア。
読んでいるというより集めてる感覚に近い(笑)。

基本的には好きな設定とストーリーなんですが
イマイチ響いて来ない...。何かが足りないんですよね...
敢えてなのかもしれないですが、決め決めのグッと
クる台詞や、描写で感情を煽って欲しかった...。

ほっこり暖かいストーリー展開の割りにはサラリと
読み飛ばしてしまいそうなドライな感覚は個人的には
勿体なく、物足りないー。

2009/10/07

ミステリーはあるものの読んでて中々謎解きができないまま勝手に話が結末に向かうところは残念だとおもう。キャラや設定などは好きなので次回作に期待したいですね

2009/10/07

・便利屋を営む25歳の青年、皆瀬泉水を軸に広がる日常ミステリー。設定は好みだったがあまり入り込めないまま読み切ってしまった。主人公が何故便利屋をやっているのかとか、そういうことが寧ろ気になる。今後に期待。