ダブル の商品レビュー
路上で女性がトラックに轢かれて死亡した。一般紙には小さな記事しか載らなかったが、『週刊フィーチャー』の駆け出し記者・相馬多恵はその被害者女性に興味を抱く。週刊誌などではよく”美人OL車に轢かれて死亡!”などと記事が出るが、彼女の場合はその逆。周りからは”ブス女”と称され、彼氏が...
路上で女性がトラックに轢かれて死亡した。一般紙には小さな記事しか載らなかったが、『週刊フィーチャー』の駆け出し記者・相馬多恵はその被害者女性に興味を抱く。週刊誌などではよく”美人OL車に轢かれて死亡!”などと記事が出るが、彼女の場合はその逆。周りからは”ブス女”と称され、彼氏がいることにすら疑問を抱かれるような人物だったのだ。最初はそこに目をつけて事件を追い始めた多恵だったが、次々と同じ地区で起こる事件に奇妙な共通点を見つける。 事件を追う多恵目線と、ある妊婦・柴田乃々香の目線とが交互に綴られるこの物語。乃々香が事件に対して疑わしいのは明白であるので、彼女がいつ多恵に歯をむくのか、いつ核心に触れるのかとドキドキしながら読み進めるのだが、歯をむくどころか次第に仲良くなっていく多恵と乃々香。多恵を本気で心配したり、思いやる姿に次第に「あれ?あれ?あれ???」と、この人犯人じゃないんじゃ・・・と自分まで取り込まれそうになり・・・。そしてあの結末。特に度肝を抜かれるような結末でもないのに、「あぁ、そうか」と隙をつかれたような不思議な感覚。そう、精神的双子になる場合が多いって言うもんね。・・・うちも気をつけなければ!?
Posted by
◆読んだ時期2007年3月◆永井するみさんって初めて読みましたが、すごく読みやすかったです。 好きな話かというと微妙なところで、若干の後味の悪さが残りましたが、文章の書き方はとっても私好みで楽しめました。ほかの作品も読んでみたいと思います。
Posted by
永井さんの本はもう読まないと思った事もあったけどこの作品は評価も高かったので読んでみました! なかなか面白かったです。 犯人も最初の方でわかっちゃうけど 物語として、どういう風に解決していくのかと 気になり一気読みでした。終わり方もまぁ、 よい想像ができる終わり方でよかったですね...
永井さんの本はもう読まないと思った事もあったけどこの作品は評価も高かったので読んでみました! なかなか面白かったです。 犯人も最初の方でわかっちゃうけど 物語として、どういう風に解決していくのかと 気になり一気読みでした。終わり方もまぁ、 よい想像ができる終わり方でよかったですね。 こういう系統ならまた読みたいです!!
Posted by
肉親に対する情念の深さが怖かった。 かわいらしい幸せな妊婦、乃々香の周辺で立て続けに事件がおこる。現場にあるストラップや表札の紙など小さな戦利品をコレクションしている彼女と知り合い、犯人だと確信した「週刊フューチャー」の記者、多恵は窮地に追い込まれ……。 多恵のイメージは...
肉親に対する情念の深さが怖かった。 かわいらしい幸せな妊婦、乃々香の周辺で立て続けに事件がおこる。現場にあるストラップや表札の紙など小さな戦利品をコレクションしている彼女と知り合い、犯人だと確信した「週刊フューチャー」の記者、多恵は窮地に追い込まれ……。 多恵のイメージは「さくら草」では晶子のキャラか。夢のために一生懸命走るけなげさ。 作成日時 2007年03月27日 04:47
Posted by
・わりと好みの話運びで、面白かったです。ミステリーホラーっぽいかな。 事故と認識されていた小さな事件と、それを結びつける妊婦。それを追いかける記者。ちょっと救いのある(ような気がする)ラストと、「ダブル」の意味が最後の最後で分かるところもよかった。
Posted by
被害者女性の特異な容貌から注目を浴びていたひき逃げ事件、痴漢容疑を かけられた男の転落死…これらの未解決事件の裏には、ある女性の影が 見え隠れしていた。事件の謎を追う女性ライターが辿り着いた驚愕の真実とは!?
Posted by
内容(「BOOK」データベースより) 若い女性が突然、路上に飛び出し、車に轢かれて死亡した。 事故と他殺が疑われたこの事件は、被害者の特異な容貌から別の注目を浴びることになった。 興味を持った女性ライターが取材を進めると、同じ地域でまた新たな事件が起こる。 真相に辿り着いた彼女が...
内容(「BOOK」データベースより) 若い女性が突然、路上に飛び出し、車に轢かれて死亡した。 事故と他殺が疑われたこの事件は、被害者の特異な容貌から別の注目を浴びることになった。 興味を持った女性ライターが取材を進めると、同じ地域でまた新たな事件が起こる。 真相に辿り着いた彼女が見たものは―。 かつてない犯人像と不可思議な動機―追うほどに、女性ライターは事件に魅入られていく 。新たなる挑戦の結実、衝撃の長編サスペンス。 ---------------------------------------------------------------- 女性ってこうなのかぁ? でもあえりそうな事がいくつか(笑) 永井するみさんの本は初めて読んだけどなかなかおもしろい。
Posted by
小説。妊婦と女性ライターが、事故のような他殺のような事件の数々をきっかけに、めぐり合うべく引き寄せられて出会う推理小説。妊婦の軽めの残酷さがサスペンスで、ライターの勘と人の良さが小気味良い。妊婦の母親が登場し始めて話は佳境に。いっそ犯人が捕まって溜飲を下げたいところだが、予感させ...
小説。妊婦と女性ライターが、事故のような他殺のような事件の数々をきっかけに、めぐり合うべく引き寄せられて出会う推理小説。妊婦の軽めの残酷さがサスペンスで、ライターの勘と人の良さが小気味良い。妊婦の母親が登場し始めて話は佳境に。いっそ犯人が捕まって溜飲を下げたいところだが、予感させる終わりが消化不良。でもここまで追い詰めたのはさすが。丁寧な証拠固めと推論は無理なく分かりやすく、半ばが一番面白かった。
Posted by
若い女性が突然、路上に飛び出し、車に轢かれて死亡した。事故と他殺が疑われたこの事件は、被害者の特異な容貌から別の注目を浴びることになった。興味を持った女性ライターが取材を進めると、同じ地域でまた新たな事件が起こる。真相に辿り着いた彼女が見たものは―。かつてない犯人像と不可思議な動...
若い女性が突然、路上に飛び出し、車に轢かれて死亡した。事故と他殺が疑われたこの事件は、被害者の特異な容貌から別の注目を浴びることになった。興味を持った女性ライターが取材を進めると、同じ地域でまた新たな事件が起こる。真相に辿り着いた彼女が見たものは―。かつてない犯人像と不可思議な動機―追うほどに、女性ライターは事件に魅入られていく。新たなる挑戦の結実、衝撃の長編サスペンス。 結果はよくありがちな展開とも思えますが、そこに至までの描写は良かった。最後はもうちょい厚くするとなお良し。
Posted by
未解決事件と妊婦と女性ライターの話。タイトルの意味がわかるのは物語りの終盤。ミステリとしても優れているが、ホラーでもある。それも、かなり怖い。
Posted by