1,800円以上の注文で送料無料

火天風神 の商品レビュー

3.4

14件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    8

  3. 3つ

    4

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2022/07/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

好きな著者だったので。 パニック小説でもあり、ミステリーでもある。 大型台風に襲われた三浦半島のリゾートマンションには、 タイを放浪していた男とその甥、 夫の浮気に腹を立てた妻、 聴覚を失った女性、 大学の映画研究会のメンバー、 妻を亡くし釣りをはじめた元高校教師、 不倫旅行の男女、 興信所の調査員と管理人がいた。 それぞれの事情を抱えながら、 たまたま同じ場所にいた人々が、 台風や火事、暴力とたたかうことになるが、 予想外の人が亡くなったり、 殺されてなかったりと、 正直一度読んだだけでは事態が把握しきれなかった。 誰にもハッピーエンドはなかったし、 思ったようなミステリーではなかったが、 読み応えのある作品だった。

Posted byブクログ

2021/01/19

21年1月19日、夜、読了。若竹七海さんの小説、初。 知らずに読みましたが…デビューから5作目、だそうですね。読み終わるのに、結構時間がかかりました。まあ、楽しめたのですが…。 登場人物の一人が、かなりキテた(笑)、そこが気持ち悪くて、何度もつっかえてしまいました。でも、作品自...

21年1月19日、夜、読了。若竹七海さんの小説、初。 知らずに読みましたが…デビューから5作目、だそうですね。読み終わるのに、結構時間がかかりました。まあ、楽しめたのですが…。 登場人物の一人が、かなりキテた(笑)、そこが気持ち悪くて、何度もつっかえてしまいました。でも、作品自体は、楽しみました。 次は、葉村晶シリーズ、行ってみようかな…「プレゼント」に。

Posted byブクログ

2016/05/26

若竹七海による、パニックサスペンス。 解説にも詳しいが、いわゆるグランド・ホテル形式で、語りの巧みさがこのスタイルを抜群に活かしている。比較的ページは多く、当然と人物相関図も複雑になるが、負担がない。 さらに、これは意図したものかどうか不明だが、例えば一つの段落に複数視点が絡んだ...

若竹七海による、パニックサスペンス。 解説にも詳しいが、いわゆるグランド・ホテル形式で、語りの巧みさがこのスタイルを抜群に活かしている。比較的ページは多く、当然と人物相関図も複雑になるが、負担がない。 さらに、これは意図したものかどうか不明だが、例えば一つの段落に複数視点が絡んだり、動きのあるシーンの描写が乱雑だったり、ちょっと読み辛さがあれど、疾走感や入り乱れ混乱する状況にしっくりきた。 唯一期待を外されたのは、脇で起こる事件のオチ。オマケのように添えられ、最後に本懐に躍り出るのかと思いきや、オマケのまま済んでしまったのが残念だった。 個性や、偏った特徴はないにせよ、ある程度の本読みにはウケる良作だと思う。 4-

Posted byブクログ

2015/06/14

戦後最大の台風が近づいた海沿いのリゾートマンション。そこに、集まった様々な事情を持った人たちが集まり、そして遺体が見つかる。そんな話。 若竹さんの小説は、葉崎市シリーズと葉村探偵シリーズぐらいしか読んだことなかった。 葉崎市シリーズは、ほんわかしたミステリーというかんじで、葉...

戦後最大の台風が近づいた海沿いのリゾートマンション。そこに、集まった様々な事情を持った人たちが集まり、そして遺体が見つかる。そんな話。 若竹さんの小説は、葉崎市シリーズと葉村探偵シリーズぐらいしか読んだことなかった。 葉崎市シリーズは、ほんわかしたミステリーというかんじで、葉村探偵はいつも満身創痍なかんじ。今回のお話は、どっちかというと葉村さんぽいかんじだった。 人間って極限状態になるとリミッター外れてヤバくなるのねと思った。 パニック映画にも似たそんなお話。絶対に、経験はしたくないそんなお話でした。 2015.6.14  読了

Posted byブクログ

2013/05/16

4  これは怖い。自然が怖い。人間が怖い。 タイトルからも想像がつくし、カバー後ろのアブストラクトを読めば、登場人物たちが物語の中で大型台風に巻き込まれるのは明らかなのだが、それだけに、序盤に次々と描かれる彼らの日常の描写が、正に嵐の前の静けさといった趣で不安感を煽り、まず怖...

4  これは怖い。自然が怖い。人間が怖い。 タイトルからも想像がつくし、カバー後ろのアブストラクトを読めば、登場人物たちが物語の中で大型台風に巻き込まれるのは明らかなのだが、それだけに、序盤に次々と描かれる彼らの日常の描写が、正に嵐の前の静けさといった趣で不安感を煽り、まず怖い。まだ台風が近づいてきたばかりなのに、死亡フラグもなくあっけなく逝ってしまう人物が何人かいて、この後もっと大変なことが?と想像してしまい怖い。大型台風の脅威に危機感を抱けない人間が沢山いて怖い。その巻き添えになることを想像するとやるせなくて怖い。そもそも人が吹っ飛ばされるほどの強風が怖い。何よりも、台風とは全く関係なく頭のおかしな人間たちが怖い。そしてこの作者は恐い話が上手い。もう少しアクション部分の描写がわかりやすいとなお良かったのだが。

Posted byブクログ

2012/02/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

大型台風が襲来した中で主にリゾートマンションが 舞台のパニック小説。 色々な背景がある登場人物達を描いていて、 あちこちに話が飛ぶのでなかなか落ち着かないけど、 ある意味それが緊張感が出てよかったかも。。。 途中からマンションの空き室に死体が出てきて、 犯人は誰~と気になるが、えっそんなオチ!?って 感じで残念。。。これがマイナス★の要因。 あと簡単に人が死んだりしてたけど、 意外と現実はこんなもんかもね~と思いました。

Posted byブクログ

2011/11/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

う~ん。ちょっと読み飛ばしてしまったところがたくさんあった。 登場人物にあんまり魅力がなかったかなあ。 それぞれの台風の描写や、格闘する描写が、絵としてあまり浮かんでこなかったこともあり、台風そのものより、人間のいやらしさの方が際立った。

Posted byブクログ

2009/10/04

観測史上最大級の大型台風が直撃した、三浦半島に建つリゾートマンションに宿泊する人々の物語。 若竹七海さんの話って優しいイメージがあったんだけど、これは違った。 登場人物はそれぞれ、暴風に飛ばされて怪我したり、海に流されたり、火事で大やけどしたり・・・。 驚きや痛いことの連続。 最...

観測史上最大級の大型台風が直撃した、三浦半島に建つリゾートマンションに宿泊する人々の物語。 若竹七海さんの話って優しいイメージがあったんだけど、これは違った。 登場人物はそれぞれ、暴風に飛ばされて怪我したり、海に流されたり、火事で大やけどしたり・・・。 驚きや痛いことの連続。 最近、ゲリラ豪雨なんかで死者が出たりしてることもあって、かなりリアルに恐怖を味わえた。

Posted byブクログ

2009/10/04

表紙のイラストだけを見ると、ほのぼのした雰囲気さえ感じられますが、内容はハード。台風、火事、殺人鬼とこれでもかというくらい、トラブルが立て続けに発生。最後まで気が抜けない。

Posted byブクログ

2009/10/07

秋。 三浦半島の南の剣崎灯台の近くあるリゾートマンション。 住人は、それぞれの日々を過ごしてた。 リゾートマンション「しらぬいハウス」に、台風が近づいて来た。 予報では、三浦半島を通過するはずではなかった。 しかし、台風は観測史上最大級に発達。そして、三浦半島を直撃。 電話も電気...

秋。 三浦半島の南の剣崎灯台の近くあるリゾートマンション。 住人は、それぞれの日々を過ごしてた。 リゾートマンション「しらぬいハウス」に、台風が近づいて来た。 予報では、三浦半島を通過するはずではなかった。 しかし、台風は観測史上最大級に発達。そして、三浦半島を直撃。 電話も電気も不通、陸路も遮断され、孤立したリゾートマンション「しらぬいハウス」。 荒れ狂う風と雨は、十数人の滞在客たちを恐怖のどん底に落としていく。 そして、空き室から死体が見つかる。 殺人なのか? 十数人の滞在客の中に犯人がいるのか? 若竹七海が送る、パニック&ミステリ小説です。

Posted byブクログ