リンダリンダラバーソール の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
前に読んですごく面白かった記憶があって読み返したつもりでいたら、読んでいなかった。読んだのは『ロッキン・ホース・バレリーナ』だったかな。エッセイのようだが小説に分類されていて確かに私小説っぽい。これまで他の本でも読んだエピソードがちらほら出てくるが、コマコの存在が甘酸っぱい恋愛要素だ。 コマコとの関係は実際はこのようなきれいな形だけではないだろう。生きている人間ならもっと負の側面があったはずだ。しかしそれが見えないので安心して切ない気持ちにひたれる。 若気の至りだからこそ至れる境地もあり、だからこその失敗もある。同じ時期を過ごした者として戻れるなら戻ってみたい気もする。やりなおせるなら、やりなおしてもっとうまくやれたらいいけど、今より派手に失敗している可能性も大だ。
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最高に面白かった。 ロックンロールに救われてきた人間に刺さりまくる。 文庫版とあとがき、ほんと泣けちゃうよね。
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18歳の時、友達(32歳)に勧められて読んだ。当時の彼の歳に自分がなってて胸熱。よーちゃん元気かなあ。
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再読。いや懐かしい。バンドブームは丁度中学生、丁度青春。バンド名を聞くと当時を思い出す。イカ天見てました。
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高校へ入学したとき、軽音楽部へ入りたかった。 軽音楽部は不良の巣窟。僕は帰宅部となった。バンドをやりたい気持ちを押し殺して。 3年後、大学へ入学し、軽音楽部の扉を叩く。 先輩はもちろん、新入生の同期ほとんどが高校でもバンド経験者のツワモノぞろいだった。必死に食らいついていこうと、...
高校へ入学したとき、軽音楽部へ入りたかった。 軽音楽部は不良の巣窟。僕は帰宅部となった。バンドをやりたい気持ちを押し殺して。 3年後、大学へ入学し、軽音楽部の扉を叩く。 先輩はもちろん、新入生の同期ほとんどが高校でもバンド経験者のツワモノぞろいだった。必死に食らいついていこうと、貪るようにギターを弾いた。念願のギター。念願の軽音楽部。念願の仲間。 けれども、ちょっとしたことがきっかけとなり、自分のせいで全てを投げ捨て、部を辞めてしまった。 『リンダリンダラバーソール』には僕が経験したかった青春が広がっていた。 オーケンとコマコが生き生きと描かれている。 難しい文章を使わずに(おそらく使えずに)、イメージの湧く言い回し、例えが良かった。 やっていたからこそ語れる、当事者にしか伝えられない気持ちが伝わってくる。 僕とは違った不器用なオーケンが脳内で楽しそうに騒いでいる。
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大槻ケンヂ氏は思ったよりもかなりまともな人だった。テレビのイカ天はよく見ていたが、それ以外のいわゆる流行ったバンドは実はよく知らなかったことがわかった。
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おもしろかった。エッセイのような小説のような。あの頃を過ごしたものにとっては懐かしさ満載、そして「へー、そうだったんだ!」というようなことも。 「リンダリンダ」と「ラバーソール」あの頃の象徴、そしてコマコの象徴。 コレクターズ武道館の前に読んだのもタイミングとしてよかった。バン...
おもしろかった。エッセイのような小説のような。あの頃を過ごしたものにとっては懐かしさ満載、そして「へー、そうだったんだ!」というようなことも。 「リンダリンダ」と「ラバーソール」あの頃の象徴、そしてコマコの象徴。 コレクターズ武道館の前に読んだのもタイミングとしてよかった。バンドが生き残っていくことがいかに大変なことか。ふだん池24で冗談めかして語られていることの、もう少しタフでシビアな感じ。30周年の重みがあらためて感じられる。 コレクターズは87年、筋少は88年デビューなのでほぼ同期というのも知らなかった。 最終章とあとがきが熱くてちょっと感動。
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80年代のバンドブーム真っ只中のシーンにおいて、奏でる楽曲とは無関係に、如何にステージパフォーマンスを奇抜にするか、目立ってなんぼ、という時代があった。その時代の演者は、伝説?のように知ってはいても、同世代の語りが生々しくエッセイで読めるというのは貴重だ。おかげで、ハナタラシやじ...
80年代のバンドブーム真っ只中のシーンにおいて、奏でる楽曲とは無関係に、如何にステージパフォーマンスを奇抜にするか、目立ってなんぼ、という時代があった。その時代の演者は、伝説?のように知ってはいても、同世代の語りが生々しくエッセイで読めるというのは貴重だ。おかげで、ハナタラシやじゃがたら、ボアダムスの山塚アイ、田口トモロオ、電気グルーヴ、ここにブルーハーツやX、奥田民生なんかもエピソードに加わり、それぞれの繋がりが分かった。まさか、筋肉少女帯が紐解いてくれるなんて。
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90年代におけるバンドブームの真っ最中、の様子を振り返る、実録エッセイ的な部分とヒロイン「コマコ」が登場する小説パートが交錯する。 当時のバンドブームがいかに急速に訪れ、様々なバンドが個性を打ち出すことに奮闘し、そして翻弄されていったのか。当たり前だけどただただリアル。他のバンド...
90年代におけるバンドブームの真っ最中、の様子を振り返る、実録エッセイ的な部分とヒロイン「コマコ」が登場する小説パートが交錯する。 当時のバンドブームがいかに急速に訪れ、様々なバンドが個性を打ち出すことに奮闘し、そして翻弄されていったのか。当たり前だけどただただリアル。他のバンドの様子と比べて行くとオーケンのスタイルが独特だったんだなあというのもよくわかる。 芸能活動、創作活動に何らかの形で携わっている人は読んで損はないと思う
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風呂本として。 いろいろ興味深いエピソードがつづられている。 あまり関係ないが奥田民生の章で描かれた井上陽水の話がおもしろい。 コマコという女の子が、美甘子の原型として、そしてバンドブームが終わったあとの女性として現れるが、 彼女はいつも子供のような存在で、かわいい。
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