“文学少女"と飢え渇く幽霊 の商品レビュー
どこか重い感じのする…
どこか重い感じのする小説。でもイラストが創感じさせないのと、重い雰囲気の中に切なさがいっぱい。
文庫OFF
あまりにも悲しくて、狂おしいほどの愛憎を孕んだ物語だと思います。 私は今回モデルになった嵐が丘を未読なのですが、嵐が丘の登場人物になぞられた謎解きもスラスラ頭に入ってくるのは、野村先生のなせる技ですね。 飢え渇く幽霊は"文学少女"シリーズの中でもとくに胃にくる...
あまりにも悲しくて、狂おしいほどの愛憎を孕んだ物語だと思います。 私は今回モデルになった嵐が丘を未読なのですが、嵐が丘の登場人物になぞられた謎解きもスラスラ頭に入ってくるのは、野村先生のなせる技ですね。 飢え渇く幽霊は"文学少女"シリーズの中でもとくに胃にくるお話のような気がします。この重量感がたまりませんね。
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重かったけど面白かった。作品の持つ力に引きずり回される悦び。 基本はコメディ風味なのでしょうが、かなり重いものを扱っており、それで本当にいいのかと問い質したくなる。 問いを投げかけたことにより、胸の中で重く響くものがある。その響きこそが、この作品の魅力なのかもしれない。 しかしそ...
重かったけど面白かった。作品の持つ力に引きずり回される悦び。 基本はコメディ風味なのでしょうが、かなり重いものを扱っており、それで本当にいいのかと問い質したくなる。 問いを投げかけたことにより、胸の中で重く響くものがある。その響きこそが、この作品の魅力なのかもしれない。 しかしそれは余りにつらい。
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目次ページの辛がっている遠子さんは可愛い。でも表紙の彼女とは別の印象なんだよなあ。遠子さんと心葉のバディの他にサブキャラたちとの関係も深まって、また、心葉の過去も少しずつ分かってきて、今後の展開に期待。暗号はちょっと過剰な感じがしたけれど、物語的には必要な小道具だよね。内容には関...
目次ページの辛がっている遠子さんは可愛い。でも表紙の彼女とは別の印象なんだよなあ。遠子さんと心葉のバディの他にサブキャラたちとの関係も深まって、また、心葉の過去も少しずつ分かってきて、今後の展開に期待。暗号はちょっと過剰な感じがしたけれど、物語的には必要な小道具だよね。内容には関係ないけれど、最近ToDoリストで「ToDo/Doing/Done」を使うようになったため、本書で出てきた「ウェルダン=焼きすぎ」の意味が把握できるようになっていることに気がついた。今までは、字面から「ウェスタン」みたいなイメージを持ってしまい、単語と意味がうまくリンク付けできていなかった。
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文芸部の相談ポストに意味深な暗号文が届けられ、怪現象が発生し、それを調査していく話。 基本的に救いのないドロドロしたものだけど、最後の「お父さん」という言葉と真実は黒崎にとっては永遠の呪いとして残り続けるのだろうな。 今回は「嵐ヶ丘」という作品がベース。 読んだことはなし。
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「嵐が丘」をモチーフとした作品。 呪いの言葉が書かれた手紙を受け取った遠子先輩。差出人を捕らえる為、心葉を道連れにポストを見張る。 そこで出逢った九条夏夜乃は既に死んでいる存在で。 しかし、彼女にそっくりな雨宮蛍が存在していて。 遠子先輩の従兄弟である櫻井流人。 彼は蛍に惚れ...
「嵐が丘」をモチーフとした作品。 呪いの言葉が書かれた手紙を受け取った遠子先輩。差出人を捕らえる為、心葉を道連れにポストを見張る。 そこで出逢った九条夏夜乃は既に死んでいる存在で。 しかし、彼女にそっくりな雨宮蛍が存在していて。 遠子先輩の従兄弟である櫻井流人。 彼は蛍に惚れかけていた。 心葉は流人と夏夜乃について調べ、遠子先輩は心葉のクラスメイトである琴吹ななせと夏夜乃について調べ始める。 夏夜乃と蛍の関係。そして、蒼の正体。 流人の想いが真っ直ぐで心が痛かった。 これは蛍の物語ではなく、流人の恋物語だと思う。 「嵐が丘」読みたくなった。
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あなたのことを愛している、それだけは真実。 文芸部のポストに呪いの手紙? 遠子先輩には付き合っていられないと、捜査に非協力的だった心葉も、九条夏夜乃という別人の名を名乗る雨宮蛍に出会ってから、次第にこの事件に深くかかわり始めて――。 モチーフの話を『オペラ座の怪人』だと思いながら読んでいて、途中で違うと気づいた。昔一回読んだことがあるのに、忘れていたおめでたい頭。心葉くんの過去も徐々に匂わせていく。心葉くんは消極的な態度なのに、どんどんこの事件に巻き込まれていく。遠子先輩の「弟」櫻井流人も登場。 元ネタもといモチーフは『嵐が丘』で、現代日本の話と考えると現実的ではない気もする。『嵐が丘』を読んだことのない人には、あまりピンとこないかもしれないし、読んだことがあって、その物語の威力を知っている人にとっては、ちょっと物足りないかも。私は後者。
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前回ほどのうまさが感じられなかった/ 書くのしんどそうだなと/ 麻貴先輩のキャラクタ造形が邪魔/ 美人で金持ちで権力者で、とか物語上では害悪でしかない/
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「文学+ラノベ」の第2巻。著者があとがきで「難産だった」と言っていた感じが何となくわかる、重めの進行+展開に、悩みが透けて見えるような本でした。 古典文学作品を題材にすると、どうしても暗めの展開になっちゃうのでしょうか。シリーズモノの2巻や3巻って、キャラの魅力を掘り下げるギャグ...
「文学+ラノベ」の第2巻。著者があとがきで「難産だった」と言っていた感じが何となくわかる、重めの進行+展開に、悩みが透けて見えるような本でした。 古典文学作品を題材にすると、どうしても暗めの展開になっちゃうのでしょうか。シリーズモノの2巻や3巻って、キャラの魅力を掘り下げるギャグパートのイメージがありましたが。まぁ人数少ないしなぁ。。 今回の題材(予備知識として事前に知っておきました)を踏まえると、学園モノでドロドロした愛憎劇をどう扱うのか、と思っていましたが、その観点ではそうそう不自然なところは無かったように感じました。 語り部役をどうするか、どうやって結論に導くか、あたりが難しいところだったと思うのですが、そこらへんは少し無理のある展開になってしまったんじゃないかと。どうにもゲストキャラの扱いが軽すぎやしないか。。 まぁ、とは言えラノベ分の補給には十分でした。美人キャラとの距離感が想定線の動きで、実にラノベっぽい!
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相変わらず、表紙のイメージに反してエグい内容。 これは確実に合わない人がいる話ですね。 キーとなる某作品を読んでおいた方がより愉しめそうだけれど、多分、作品名を挙げるとネタバレになるんだろうなぁ。 宣伝とか紹介が難しい本ですね。
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