カムイチェプ神の魚 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
神の魚、アイヌの人々から感謝の意味をこめてそう呼ばれていた魚は、鮭です。 2月、まだ寒い北国の森。川では小石のあいだから鮭の子どもたちが生まれました。 鮭の赤ちゃんのサクラ。元気いっぱいのきれいな鮭です。 まず、自分で餌をつかまえられるようになり、沢山の敵からも運良く逃れ、仲間の鮭たちと共に川から海へと行きます。 オホーツク海からカムチャツカ半島の向こう、ベーリング海、更に冬にはアラスカ湾の方まで行きます。この頃にはもうだいぶ大きく成長しています。ベーリング海とアラスカ湾を行き来して更に大きくなり、4年めの春、サクラはお腹の中に卵を育てはじめます。 ベーリング海からカムチャツカ半島、千島列島沿いに、南へ移動します。生まれた川にもどって産卵するためです。 長い長い旅の間に、仲間の数は減り、最後にはオスたちもペアのメスを求めて闘い、そしてついに、卵を産みます。 命をつなげる 長い旅の物語。 中学年〜
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