はじまりの島 の商品レビュー

柳広司【著】

2010/10/12

「——わたしたちはこの世界についてどれほど無知であることか！彼はにこにこと笑い、ため息をついて、首を振る（略）。・・・・・・あの時、彼はあの若さですでに知っていたんだ。自分はなにも知り得ないという断念だけが、想像力の巨大な歯車を回しはじめることを。」

さすが、柳さん！！
とても楽しめました。
最初は、少々メンバーの名前を覚えるのに苦労したんだけれど、一度その山を乗り越えれば、あっという間に私も１２人目の島員に。

クローズドサークル物はどこか怖い。
でも、今回は、ダーウィンがいるから大丈夫だ！という確信をなぜか持たせてくれるのでした。
それぐらい、彼の考えることは理路整然としていて、素晴らしい！！
非常に楽しめました。
面白かった！

【7/11読了・初読・個人蔵書】

2010/04/20

うーん。。。。
話が複雑すぎ？

あと、せっかくダーウィンをもってきた設定がうまくテーマとして消化しきれてないように感じてしまった。

残念。

2010/04/15

島に立ち寄った１１名。起こる殺人。色々とある人々の事情。この時代は複雑で全く知らなかったから、ミステリ云々も勿論だけど、色々知ることが出来て勉強になった一作だった。

2010/01/16

歴史的史実（だいたいは超有名な人物が関わる超有名な事件等）の裏で、実は知られていない隠されたエピソードがあり、それが後日明らかになる、という定番の舞台設定。本作は、ダーウィン。「種の起源」を書くきっかけともなった、世界1週の旅中に起こったガラパゴス島でのできごと。「種の起源」が世界に与えたであろうインパクトを考えると、、

2009/12/02

「動機の不在」か。こいつは新しい。
トリック自体は割とチープだけど、それまでの経緯が実にロジカル。

宗教的なコンテクストが随所に見られるのは時代の背景によるもので、
この「文化の軋轢」が歴史学としても面白い。

2012/04/24

2008/12/30 宮脇書店プロメナ神戸店にて購入。
2012/4/20〜4/24

柳氏の初期作品の定番である歴史上の人物が史実の中で探偵を務めるシリーズ。本作品は、ビーグル号に乗った経験をもとに進化論を提唱したダーウィンが探偵。面白いのだが、イマイチ作品世界に入り込めなかった。なぜだろうか。

2009/10/04

ダーウィンの史実をちょっと弄った推理小説。文化人類学的な要素もあり、話をミスリードしつつも最後は整合的にまとめていく様は結構楽しめた。舞台設定が孤島だったけど違和感も無かったし。