「リスク」を「チャンス」に変える競争戦略 の商品レビュー
買ってから数年間、積ん読状態でしたが、NY迄の機内で一気に読み上げました。数年前ではなく、多少なりとも経験が積み上がった今になって読んで正解でした。タイトルは内容をそれなりによく表してはいますが、よりストレートに言えば、この本は、competitive intelligenceに...
買ってから数年間、積ん読状態でしたが、NY迄の機内で一気に読み上げました。数年前ではなく、多少なりとも経験が積み上がった今になって読んで正解でした。タイトルは内容をそれなりによく表してはいますが、よりストレートに言えば、この本は、competitive intelligenceに関するもの。よく戦略を策定プロセスと実行プロセスに二分する枠組みを目にしますが、この本は、戦略策定プロセスの中でも相当川上の部分に相当します。もしかすると戦略全体を2分するのではなく、3分割して一番頭にこれをもってきたほうがはまりがいかもしれません。とりわけいかにして外部環境の変化、なかんずく業界構造の変化に気付くようにするからという観点を軸に展開します。戦略策定者が自らが策定した戦略の擁護に走り、結果として戦略が業界構造の変化についていけなくなり勝ちだという指摘には同意するところ大。competitive intelligenceがbusiness intelligenceと似て非なる点も本書からの学びのひとつ。前者は、戦略の川上工程でフレームワークはあれど定性的な色彩が強い。一方、後者は戦略実行後のデータ活用の色彩が強そうだ。要すれば定量的。もちろん完璧なPDCAサイクルが確立した世界では前工程も後工程もないわけだが。翻訳のせいか、あまり読みやすい文体や構成ではないが、competitive intelligenceに関する珍しい日本語の本。一般的な戦略と実行の入門レベルを終えた人には一読をオススメしたい。
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奇襲は絶対に受けてはならない。 どこから競争相手が現れるか分からない時代なので 早期警戒システムの構築を!
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