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女流 の商品レビュー

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3件のお客様レビュー

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2023/06/09
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 尾道ゆかりの林芙美子さん、145㎝、売れっ子、わがまま、男性遍歴、そして庶民の典型でも。ベストセラーの「放浪記」。1951.6.29、過労死、48歳。165㎝の有吉佐和子さん、曽野綾子とともに「才女」。生意気でかわいい才女から、わがままで短気な巨匠に。「紀ノ川」「複合汚染」「恍惚の人」。神彰との娘、玉青。1984.8.30、急死、53歳。関川夏央「女流 林芙美子と有吉佐和子」、2006.9発行。どちらも急ぎ足の人生でした。林芙美子は「風琴と魚の町」、有吉佐和子は「女二人のニューギニア」が好きです。

Posted byブクログ

2022/07/03

林芙美子の話を吉村昭から始めるところが、良かった。広くて狭い作家の世界。その中で生き抜いてきた二人の女流

Posted byブクログ

2011/08/19

林芙美子と有吉佐和子という「女流」の名にふさわしいと言える二人の作家の生涯を追うことによって昭和を浮き彫りにしようというのが本書。著者のあとがきを見ると、ことさら昭和にこだわった訳ではないようだが「《女流》という歴史用語が生きていた懐かしい時代」の二人の作家を描くことは、やはり昭...

林芙美子と有吉佐和子という「女流」の名にふさわしいと言える二人の作家の生涯を追うことによって昭和を浮き彫りにしようというのが本書。著者のあとがきを見ると、ことさら昭和にこだわった訳ではないようだが「《女流》という歴史用語が生きていた懐かしい時代」の二人の作家を描くことは、やはり昭和を描くことだったんだろうと思う。ま、林芙美子の章ではことさら「昭和」を感じたが、有吉佐和子の章では「昭和」はあまり強くは出ていないな。帯にも引用されている「あとがき」の文章がこの本を一番良く表していると思う『才能があって過剰なまでに個性的、そして生命力にあふれすぎた「女流」、ただし後進ギアを持たず、またエンジン冷却装置に構造上の難点があった』

Posted byブクログ