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いのち・開発・NGO の商品レビュー

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2010/03/21

発展途上国の健康改善には、医療技術だけでは解決不可能であり、途上国の社会状況こそが決定要因であるとした上で、これまでのトップ・ダウン型の医療制度ではなく、地域住民主体の保健活動を通じた、包括的プライマリー・ヘルス・ケアによって健康改善をはかるべきであるとしている。経口補水療法(O...

発展途上国の健康改善には、医療技術だけでは解決不可能であり、途上国の社会状況こそが決定要因であるとした上で、これまでのトップ・ダウン型の医療制度ではなく、地域住民主体の保健活動を通じた、包括的プライマリー・ヘルス・ケアによって健康改善をはかるべきであるとしている。経口補水療法(ORT)などの例から、医薬品に頼らず(むしろ有害と断じ)、住民が主体的に健康意識を高めて行くべきであり、さらには、より平等な社会に向けて行動をおこすべきとのこと。 保健医療の枠を超え、社会的公正を目指そうという思いは理解できるが、保健の経済的側面を無視し、革命を賞賛するような主張はいささかラディカル過ぎるように感じた。先進国はトップ・ダウン型でも健康改善を成し遂げてきた。この成果を無視するべきではないと思う。

Posted byブクログ

2009/10/04

プライマリ・ヘルス・ケア(Primary Health Care : PHC)の観点からNGOを見る、開発と文化を問うシリーズ5冊目。著者は生物学者と医学博士であり、専門的な話が多く出てきます。特に第2部では経口補水療法(Oral Rehydration Therapy : OR...

プライマリ・ヘルス・ケア(Primary Health Care : PHC)の観点からNGOを見る、開発と文化を問うシリーズ5冊目。著者は生物学者と医学博士であり、専門的な話が多く出てきます。特に第2部では経口補水療法(Oral Rehydration Therapy : ORT)を大々的に取り上げ、それをめぐる論争や問題点が紹介されています。 世界銀行やユニセフの活動の批判的考察もなされており、なかなか読み応えがありました(専門用語満載で、少々難しかったです)。

Posted byブクログ