朝鮮戦争・多富洞の戦い の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
朝鮮戦争初期の分水嶺となった釜山橋頭堡防衛戦の多富洞周辺の戦闘を克明に捉えた本です。 各地点での戦闘を小隊~大隊レベルで捉えている為、読み込まないと理解できない点も多いですが戦術~戦闘の本としてはうってつけです。 北朝鮮軍の八月攻勢では三個師団+一個戦車師団を相手に火力に乏しく、補充兵ばかりの韓国軍第一師団が多富洞を死守できたのか、また、九月攻勢では火力の充実した米第一騎兵師団がなぜ多富洞から後退しなければならなかったのか、山がちな地形の日本でも学ぶところは多いと思います。 白将軍の「若き将軍の朝鮮戦争」と併せて読むと前後の状況がよくわかり理解が深まると思います。
Posted by
- 1